筆者=野村 仁
掲載=『Free Fan』No.30(2000年9月)
 
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「鳳来問題」の経過 2000年8月まで=

 
岩場にあった残置物

●鳳来問題の現状
 会議後の最初の仕事は、連絡会議の組織をきちんと形づくることだった。メンバー間の情報&意見交換のためにメーリングリストが設置された。現在、この「鳳来ML」では必要に応じてさまざまな話し合いと意見調整を行ない、7/20会議の延長のように機能している。広報すべき決定事項などは、連絡網を利用して伝達されることになっている。
 鳳来MLは、鳳来を訪れるクライマーにお願いしたい事項を前掲のチラシにまとめた。その際、多くの時間をかけて細かな意見調整が行なわれた。決定したチラシは連絡網を通じて配布され、「鳳来を愛する会」としての第一報となった。
 また、「鳳来を愛する会」のホームページが8月11日にUPした。現在はとりあえず必要事項を伝えるだけのものだが、徐々に充実させてゆく予定。今後、登録制のメールマガジンで希望者に情報を提供することも検討されている。
(注)このときの当会HPはアルパインガイド保科雅則氏のサイト内に仮設された。

 7月30日、借家にて鳳来ボランティア会議が開かれた。出席者は6人(欠席者3人)。ボランティアの中心になる会の名称を「岩場美化委員会」(代表・池田晃久)とした。この会はクライマーの自主ボランティアによって、ビラ配りと駐車場の誘導、岩場周囲の清掃、ボルトチェック、ボルト打ち換え、ボルトのペインティング、終了点の交換、フィックスロープの撤去等を行なう。活動日は原則として毎週日曜日。当面はガンコ岩から作業を進めていく予定。
 愛知では、7月31日に宗宮誠祐、高木豊、松岡尚子各氏が話し合い、クライマーズネットワーク愛知(仮称)の設立を諮ることになった。3名が発起人となって8月29日に初会合をもち、ジム・労山・岳連および岡崎関係のクライマーに参加をお願いする。
 対外的には、2つの地域イベントにおいてクライマーと地元の人たちが交流をもつことができた。
 8月12日に、ブッポウ・ウォールで鳳来町主催の親子クライミング教室が開催された。当初は1組しか参加申し込みがなく心配されたが、日進スポーツセンターやピナクルで参加をつのるなど協力した結果、最終的には9組20名余りの参加となった。クライミング教室の様子は中日新聞で報じられたようである。
 8月27日には、クライマーによる第1回の清掃登山が行なわれた。47名もの参加者が集まり、こちらも大成功だったようである。この清掃登山では、鳳来町の教育委員会にお願いして、鳳来東小学校(川合の小学校)の児童と合同でできないかということや、「広報鳳来」への掲載、今後の清掃登山の定例化など、地元とクライマーとのさまざまな連携が模索されている。
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