団報「ビカボシロ」'95春号

ビーバー・カブ・ボーイ・シニア・ローバー
ボーイスカウト渋谷5団
1995.05.01発行
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ビーバ 4/1−2     船橋私立少年の家


キャンプに来られなかった皆様へ

森山俊英

渋谷から直通快速電車で約2時間。海の町上総一ノ宮に到着する。さらに駅から歩いて1時間程でキャンプ地である船橋市立一宮少年自然の家にたどりつく。初めてのビーバースカウトにとってそこは未知の世界への希望と不安、いやむしろ大きな不安をいだいての大冒険であったに違いない。ビーバー隊での春のキャンプは隊創設以来2回目。この年齢の子供達に1年に2回(春夏)のキャンプが必要なのかどうかは賛否両論はあろうと思う。しかし1晩親元を離れて泊まるという行為、しかも同年代の多数の小児の中でということは大変な勇気とエネルギーと健康体が要求される。今回もカブ隊梶井隊長以下皆さんのサポートがあってこそ成り立ったキャンプであるが、ここはひとまず参加した18名のスカウトの勇気に感謝したい。

 1日目(4月1日)はこんな事件から始まった。お昼に宿舎に到着した後すぐお弁当。このお弁当を最後に明日の夕飯まで家庭の味を味わえなくなると思うとどこか残酷な気がしないでもない。

広大な芝生にテントサイト、ファイヤー場、工作室を備えた広場の隅に池がある。池といっても人工池でその周りは花壇となっており、なかなか風情がある。そこで弁当を広げた我々であるが、早めに食事を終えたM君は大きな声で「こんな事をしていると池に落ちるんだよねえ」と周囲の注目を集めていた。両手をぐるぐるまわして池のふちにつま先立ちで、本当に落ちてしまうのではないだろうかと大人達をやきもきさせたかったのだろうか。それとも笑わせたかったのだろうか。答えは後者である。彼は本当に落ちてしまったのである。本人には気の毒だが、その瞬間周りの空気は一気になごんだのだ。

その後舎営地探検。田んぼの中の畦道を、かえるがいたかどうかはわからないが、その道はやがて九十九里の太平洋へとつながっていた。海へ出るとリーダーの静止を振り切ってスカウト達は海にめがけて一目散に走り出す。ここは海に近づいてはダメと言っても耳を貸さないであろう。もちろん海に入っては危ないが波打ち際を戯れる程度なら許容範囲であろう。そんな思いに耽っていると今度はK君が溺れたのであった。溺れたというよりも打ち寄せる波の早さに自分の足が追いつかなかったため足下から海水に浸ってしまったのである。彼は宿舎に帰ってからまるで風呂上りのように全部着替えを余儀なくされ、さっぱりしたことは言うまでもない。その後ファイヤースタンツ(出し物)の練習、夕食、キャンプファイヤー、入浴と集団生活のスケジュールが消化されていく。さすが一日は楽しかったが疲れた。そんな表情がスカウト一人一人の寝顔から窺えた。翌日は朝から活動的な一日であった。ラジオ体操から始まって、カブ隊との合同ゲーム等とにかく身体を動かした。当日はあいにくの曇天、いまにも雨が降りだしそうな天気で、しかも海からのものなのか風が冷たい。そんな中でもスカウトは頗る元気だ。リーダーもそれに負けじと気を張るがなかなか着いていけない。ようやく昼食、宿舎での最後の食事だ。みんなの顔が寒さのためか紅潮している。食事が終わると先発するカブ隊を見送り、いよいよ宿舎に別れを告げる時が来た。来た時とは少し違う道を駅まで帰る。帰りの車内でも元気そのもの。渋谷でそれぞれご両親にスカウトを引き渡した後また次のキャンプが始まるのである。


カブ  3/31−4/2  船橋市立少年の家


春キャンプ

4デン つかだけん

 ぼくは歩いて30分たったら、つかれました。キャンプどうぐはすごくおもたかったです。キャンプどうぐは、サブサックもリュックに入りました。

 地図を作りました。地図を作るのにたいへんでした。

 ゲームたいかいをしました。さいしょにやるゲームは、ドッチボールでした。つぎに、Sケンをしました。ドッチボールは楽しかったです。1デンはとても強かったです。1デンは、ぜんしょうしました。

 Sケンも1デンがぜんしょうでした。2いは、4でんと2でんと3でんでした。

ドッチボールは1デンたいリーダーたちでした。そのしあいは、どうてんでした。りーだーたちは、2ばうんどしてからとらなきゃいけません。1でんたちは、ふつうにしていました。キャンプファイヤーは、すごく楽しかったです。キャンプで歌とげきをしました。1ばんでげきをやるデンは4デンでした。一番げきがうまかったのは、3デンでした。楽しいキャンプでした。


楽しかった、春キャンプ

3デン 杉山剛

 ぼくがこの春キャンプで一番心にのこったことは、夜のそくりょう、地図作り、ゲーム大会、キャンプファイヤー、それと、やっぱり食事です。

どうしてこれが心にのこったかというと、夜のそくりょうは、コンパスの使い方をおぼえたし、たから物(おかし)もとれたからです。

地図作りではちょっとつかれたけどじょう馬をするところがあって馬も見えたしどうやって歩そくでメートルをはかるかわかったからです。

ゲーム大会ではドッチボールやエスケンをやってドッチボールでは、わたなべ君がいなかったけどがんばって2位になれてよかったです。

エスケンでは、くまの人が一人もいなかったせいか、どうてんとまけてばっかりいたけど3位になれてよかったです。

キャンプファイヤーでは、いろいろおもしろいスタンツがあってとくにおもしろかったのが、かん東グループのスタンツです。なぜかというとたたかっているところがすごくはく力があったからです。

ぼくたちのスタンツでは、よしなりくんのオ〜レのぉ〜チャッチャッ前にはチャッチャッてぇ〜きぃ〜はぁ〜なぁい!といううたがすごくうけてよかったです。リーダーたちのスタンツもおもしろくってよかったです。

食事は、カレーライスやハンバーグやいろいろおいしいものがでたからです。

このように楽しいことばっかりの春キャンプでした。

つぎの夏キャンプではもっとがんばりたいです。


ボーイ 3/26−28   山梨県都留キャンプ場


初めてのボーイ隊のキャンプ

トキ班 森重祐人

 ぼくは、この春休みに、ボーイ隊のキャンプに、初めて参加しました。まず、一番びっくりした事はカブ隊の時と、ぜんぜんちがった事です。まず一番カブ隊の時とちがうのは当然料理の事です。カブ隊の時は、料理はみんなのお母様方がいつも作ってくれていたけれど、ボーイ隊では全て自分達で作る、という事がめんどくさいけれどおもしろかったです。でも料理を作るためにテントをはったりするくらいしかできない、という事がカブ隊の時とちがう事でした。つぎにつらかった事はテントで寝た事です。テントで寝た事はカブ隊の時でもありますが、ぼくたちが行った時は雪がふりテントの真下に雪が残った事です。テントマットをしけばあたたかくなりましたがテントマットからはみでると、とてもさむくて、作業着の上から防寒具を着て軍手をしても、それでも寒かったです。ぼくは「雪がふるなんて、ついてないな」と思いました。

 二日目には、たちかまどの周りが雪がとけて泥だらけになり料理が作りにくかったです。楽しかった事は二日目につりをした事です。一匹もつれなかったけれどおもしろかったです。三日目にはせっかくつくったテントをたたむのはすこしざんねんだなと思いました。教会についてからも、リーダーが明日もキャンプの続きがあるといった時「いけるかな?」と思いました。そしてその日にいける事になり、ぼくはかたづけに行きました。トキ班はぼくと松波班長がいましたが班長は、午前中に帰ってしまったのでトキ班はぼく一人になってしまいました。そして新人もぼく一人になってしまいました。はじめはぼくを合わせて九人いましたが二人が午前中に帰ってしまったので、たったの七人になってしまいました。そしてこの、後しまつをする、という事もカブの時にはやらなかった事です。ほとんどの事を自分たちでする、という事がカブの時とぜんぜんちがう事です。ボーイ隊のキャンプはカブの時とちがい、つらかったけれどもおもしろかったです。


最後の春キャン

ヤマセミ班 班長 熊野亘

 今回の春キャンがボーイで最後の春キャンだったわけなんだけど、それにあたってボーイ最後の春キャンということは、まだ夏キャンが残っているけど、シニアに上進するための最終段階というわけになる。

 そのため、いままでボーイで学んできたことをフルに使ってやるキャンプだと自分で意識していた。

 だから、優秀班になれたんだなあと思っている。

 そして今回のキャンプを振り返ると、けっこう充実したキャンプだと思っている。

 まず一日目を振り返ると、とりあえず、電車のなかでマーキーの形を決めてそのあとどうするかを考えておいた。そのため、いったらすぐにマーキーが立てられ、すぐ次の行動にうつれた。これはとてもいいことだったと思う。

 一日目はそのようにして順調にすすんだ

 二日目は、班長会議で言われたことを守り、新入にはてきかくな指示を出して、とりあえず3時までには、二日目にやろうと思っていたことをすべて終わらせようとこころがけた。そのため、一番に、やることが終わった。二日目の感想としては、決められた時間内に、やることをやってしまおうと、そして一番に終わらせようと思っていればできるということを思いました。

 今回の二泊三日のキャンプの中では、二日目が一番充実していて、一番楽しかったのではないかと思います。

 最後に、最初のほうでも言ったことなんだけれど、今回の春キャンは、シニアに上進するにあたって最終段階のキャンプだったんだけど、その最終段階にやることは、八十%位はできたように思えた。夏キャンも春キャンでやったことを生かしてがんばろうと思う。


春季キャンプにいって

ヤマセミ班 河井久直

 ボーイスカウトになって初めてのキャンプでした。ヤマセミ班の参加者が四人だったので、テントサイトができるか、御飯はできるか、など不安でした。

 今回のキャンプにいっていろいろな体験をしました。

 雪の中でのキャンプは初体験でした。設営をしている時も寒くてたまりませんでした。一日目の夜は寒くて、寝る時はふるえていました。二日目の午後になると、晴れてきて雪もなくなってきました。近くにあった桜は花を咲かせていました。テントの下に雪があると寒いので、雪のない所にテントを移動させました。そのせいか二日目の夜はよくねれました。

 川つりも初体験でした。おほりなどでは、つりをした事があったけれど川では初めてだったのです。針を引いたり流したりしているうちに、引けなくなり、魚がつれたと思いました。後になってわかったんだけれども、それはたんに石にひっかかっただけなのでした。そして僕は、菅君と弁当などでよく使う、しょうゆケースが上流から流れてくるのを見つけました。中には、しょうゆがまだ入っていて魚の形でした。僕達は、それを針に付けつりを続けました。しかし、結果はつれませんでした。その時に僕は、きれいだと思っていた川や川岸に所々ゴミがあるのに気がつきました。最後のゴミ拾いの時は、いっぱいゴミを拾いました。

 テントサイト作りは、ほとんど熊野さんが中心になってやりました。僕は、本で見ただけで、実際には、あまりわかりませんでした。それでも、僕と黒木君は手伝いました。テントサイトができあがった時には、辺りは、少し暗くなってきました。石かまは僕、テントは熊野さんと黒木に分担してやったので他の班より早くつくることができました。この時はまだ関水君はきていなかったので三人でした。不安だったテントサイト作りも三人で協力してできたので、まずは一安心しました。

 でも一番不安だったのが御飯でした。一日目の夜は中ぶたを入れたままたいてしまったので、ふきだしているのに気づきませんでした。開けてみれば、こげだらけでした。二日目の朝は家の電気がまでつくったように、ふっくらおいしくできました。それ以後の御飯は、たべられないぐらいの御飯でした。そのため、リーダーサイトから、もらってきたおにぎりを食べました・いろいろな失敗をしました。この経験はこれからのキャンプにいかしたいと思いました。 最後に僕は今回のキャンプで個人賞をもらえましたが、これは、熊野さんを始め、班のみんながいてくれたからこそ、もらえたのだと今、思っています。


シニア 3/24−27   土樽(雪中キャンプ)


野営報告

大木貴幸

 シニア隊恒例、雪中キャンプを3月24日から4日間(スカウト5名リーダ4名、計9名)新潟県土樽で行いました。今年は例年になく大雪で、大型イグルー(雪洞)を制作できました。個人プロジェクトとして雪上マラソン、かまくらやビバーク用イグルー製作も容易にできました。隊プログラムではイグルー内ですき焼きパーティーや、ハイキングをし、その途中傾斜での滑落を想定したロープワークの訓練を取り入れました。最終日はスキーを行い、雪三昧のプログラムを満喫してきました。


キャンプ全体の感想

近藤直義

 今回のキャンプは私にとっては、二回目(シニアに入って)のキャンプでした。まず、最初に思った事は、私にとってプレ雪中があって初めて、このキャンプがあったということです。

 それは、イグルーづくりにしても夜にしても、一度経験したからこそ、快適に出来たのではとおもいます。

 しかし、反面せっかくの経験も生かせないこともありました。ぬれない事への努力が、今一つ不十分で、持ってきた服を全て使うハメになりました。(実は、予定より二着ほど多く持ってきたのですが・・・)

今回も含めいつも思うことに衛生管理の問題があります。

 使った武器や食器の手入れ、下着、トイレ、イグルー内の換気、テントの内の整理。これらが、まだまだ一部のスカウト(私を含め・・・)にありました。

 又 けじめの方は自分なりに付けたつもりなので後は、作業ネッチの装用など細かい点を気を付けたいと思います。(基本的なことから)

さて、今回最大の思い出!初めてのムセンキ!

 はっきりいって感動しました。自分にZUYのコールが与えられて会話が出来る・・

まだ自分のコールは届いて居ませんが、次のキャンプには、是非、自分専用の無線機持って(かってもらえたら・・・)色々交信したいです。 スキーも含め、ザイルワークなど為になる事の多い有意義なキャンプでした。


柏木昭紀

 今回の雪中キャンプは、入団以来初めて春に野営し雪の上で生活した。また、キャンプ中にも個人プロジェクト、ザイルワーク、表層なだれをおこす事や温泉へ行くことなど初めてする事が多く、初めてづくしのキャンプだった。

2日目の個人プロジェクトでは、まだ経験が浅いのに一人用のイグルーを作ることにした。前日の夜からどのくらいのペースでつくったらいいか考えていた。当日の天候は雪だった。そのせいもあり、上の方の雪は、良く固まりブロックがとても作りやすかった。しかし、いざ天井を作るためのロングブロックを作る時に下の方の雪がザラメだったために2、3度失敗して、ブロックが折れてしまった。こうして一人用のイグルーが完成し最後に計画していた事(イグルーの中でお茶を飲みくつろぐこと)をして終了した。

3日目は、鈴木副長を先頭にハイキングに出かけ、途中でザイルワークをした。これは、今までにしたことがない貴重な体験をした。

このようなことがあり、今回のキャンプは初体験のものが多く沢山の事を学んだキャンプでありとても良かった。


ローバ 3/10−13   土樽(雪中キャンプ)


ローバー隊雪中キャンプ個人感想文

戸田隆史

今回の雪中キャンプには後半の2日間しか参加できませんでしたので私が行く前のことはよくわかりませんが、今回のキャンプは全員がよくまとまり、以前のような1つの仕事にみんなでとりくむというよりも、1人1人がきちんと自分の仕事をするようになったと思います。

しかし、今回のキャンプのモットーであった時間厳守ということに関してはあまり守れていなかったように思います。このことは今後ローバー活動全体を通しての目標にする必要があると思います。

自分自信の感想としては、やっと自分がどの様な時にどの様な仕事をしたらよいのかがわかってきたような気がします。これはローバー隊のあらわれだと思います。私よりも後から入隊した隊員たちにも何回もキャンプやミーティングに参加してもらい、早く自分にあった隊の中でのやくわりを見つけてほしいと思います。

とにかく、たのしい雪中キャンプでした。


雪中キャンプ個人感想文

小谷野達弘

今回の雪中キャンプは初めてではないので不安はなかった。ローバーになって初めてのキャンプだった。ローバーのキャンプはどういうものなのかわからなかった。

今回のキャンプは一日目の夜から行った。着いたのは2時頃で雨が少し降っていた。イグルーの中で少し休んでから眠った。今まで服がぬれてテントに入るのがいやだったが今回はあまり気にしなかった。朝、起きて作っているイグルーを見てこれは小さいと思い大きいのを作ったが壁が何回かくづれ小さくしていったが完成しなく残念だった。三日目はすごくいい天気になり気分よかった。ソリ大会はコースが短くあまり楽しくなかった。

今回のキャンプは設営をしなかった。今度は全日程で参加したい。


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