小富士
.小富士海軍航空隊 略史
.昭和19年 5月15日 鹿児島航空隊の分遣隊として発足
.昭和19年 5月15日 甲飛十三期(前期)操縦専修者の一部、鹿児島航空隊から転隊
.昭和19年 7月 1日 福岡海軍航空隊の分遣隊となる
.昭和19年 7月25日 甲飛十三期(前期)、予科練教程を卒業、飛練教程へ進む
.昭和19年10月 1日 鹿児島航空隊より独立し小富士海軍航空隊となる
可也山麓
福岡県志摩市
小富士海軍航空隊之跡 碑 小富士(糸島富士)と呼ばれた可也山
碑文
風雲急なる大東亜戦下 祖国防衛の念に燃え決死報国の覚悟を秘めた若人を集め 消耗する
航空戦力の補充を目的に若鷲練成の基地として 昭和十九年五月小富士海軍航空隊を解隊
終戦まで甲十三期乃至十六期の各期予科練約五千名を育成した 当時十有余才の学徒は国難
に殉ずる我を惜いて他無しとの悲壮の決意で奮躍予科練に入隊し 青春の情熱を傾けて訓練に
励んだ 然るに戦局愈々過烈となり予科練教育は中止され夫々特攻基地に派遣されたが 遂に
戦運我に利なく昭和二十年八月終戦となり小富士航空隊も其の使命を終わった
思えば当隊の歴史は僅か二年にすぎなかったが我らが命をかけて鍛錬した予科練魂は 克く戦
後激動の試練に耐え新日本発展の礎となった 我等は往時の予科練時代を偲び茲に同隊の碑
を建立する
昭和四十八年五月二十七日 小富士海軍航空隊出身者有志外一同
更新日:2006/05/03