DIARY
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1月27日 2206
大腸癌の話
検診で行う大腸癌の検査は、
大腸癌による死亡を減少させるはっきりとしたエビデンスがある検査として
この数年認知されるようになった。
うんちに人の血液の成分(ヒトHb)が含まれることを
免疫学的な方法で検出するのである。
もし、大腸や直腸から少量でも出血があると陽性になる。
しかし、癌から、必ずいつも出血しているとは限らない。
大腸癌のある人に、この検査を行っても、
陽性率はせいぜい40%くらいである。
それなのに、
なんでこの検査は大腸癌による死亡を減少させることが出来るのか?
胸のレントゲン検査や胃のバリウム検査の評価は、
せいぜい「有効である可能性がある。」という程度なのに・・・。
その理由は、大腸癌の成長過程にある。
大腸癌の80%は、線種から癌に成長すると言われている。
(残りの20%はデ・ノボといって、
線種の過程を経ないで、癌になると言われている。)
つまり、80%は、以下のような段階を経て癌になると考えられている。
1.異型粘膜腺窩(虫眼鏡を使うとわかるくらいの粘膜の変化)
2.ちいさなポリープ(癌を持っているのはせいぜい1〜2%)
この頃から癌遺伝子(K−rasなど)が活性化されて、
小さなポリープが大きさを増す。
3.大きなポリープ(ガンを持っているのは20〜40%)
4.癌
だから、ポリープを見つけて取ってしまえば、
癌の予防になるわけである。
ポリープが出来てから癌になるのに、
短くて5年くらい、普通20年から30年といわれている。
この理屈からいくと、
80才の人のポリープを取るのは、
100才以上の人の癌を予防するためになる。
僕は、あんまり意味ないと思う。
日本では、大腸癌が増加している。
人口10万人あたりの粗死亡率は、
男性で33.6人、女性で26.7人である。
アメリカでは、男性20.6人、女性20.2人である。
もう、日本はアメリカを追い抜いているのである。
この差は、検診や治療の質とかの問題ではなくて、
「肉食の頻度の差」である。
大腸癌が増える主な原因は肉食といわれている。
肉の動物性脂肪がその原因と考えられていて、
以前にこの日記でも触れたことがあるが、(こちら)
赤身の肉や加工肉を日常的に食べることは極めてリスクが高い
アメリカでは、この20〜30年肉食を減らす努力がされている。
この成果がやっと1990年代後半から出てきたのである。
こういう、食事や、たばこをやめて癌が減るという効果は
20〜30年後に出てくる。
それにつけて、腹立たしいことがある。
アメリカでは、自国民のために肉食を減らす政策をとっている。
肉食を減らして、
余った分を日本に売りつけているのである。
同じ事が、たばこでもいえる。
今や、日本人はアメリカ人より肉を食べているのである。
そして、アメリカ人よりたばこを吸っている。
本当にバカにされたものである。
国をあげて肉食の習慣を改める必要があるのだが、
だれも、そんなことは言わないので、
せめて、この日記を読んでくれた人だけでも、
このことを知っておいてもらいたい。
1月23日 2006
不健康エコナ!
最近、日記のネタがたくさんありすぎて
どれから日記にして皆さんに知ってもらおうか、
迷ってしまう状態である。
とりあえず、一番身近で、
みんなに知っておいてもらいたいものから
順番に日記にしようと思う。
途中で、そのうちのいくつかを、忘れてしまう懸念があるが・・・。
ということで、今日は、不健康エコナ。
言わずと知れた、「花王の食用油」である。
脂肪が付きにくいのだそうな。
そして、本当に燃えやすい。
発火点は、一般サラダ油にくらべて20℃も低い。
ある実験では、他のサラダ油より2分早く引火した。
健康に注意ばかりでなく、火事にも注意が必要な油である。
さて、それでは、そろそろ本題の「不健康」に関してである。
このエコナは、
癌の発生頻度が上昇する可能性がある。
この製品の主成分は、ジアシルグリセロールという物質である。
ほとんどの食用油は、トリアシルグリセロールという物質である。
グリセロールに2つの脂肪酸がくっつくとジアシルグリセロールという物質に、
3つの脂肪酸がくっつくとトリアシルグリセロールという物質になる。
有機化学で習ったと思うが、
「ジアシル」の「ジ」とは2を意味する。
「トリアシル」の「トリ」は3を意味する。
このジアシルグリセロールという物質は、
他の食用油にも、数%は含まれているのだが、
エコナはこれを
人工的に80%以上含むように調整した食用油なのである。
(どうも、この人工的に作った油というやつはろくなものがない。
以前にも書いたが、マーガリンも然りである。)
さて、では、
このジアシルグリセロールという物質のなにが問題なのか?
というと、
ジアシルグリセロールという物質には、
グリセリンの結合位置が異なる
1,2−ジアシルグリセロールと
1,3−ジアシルグリセロールの
2種類が3:7の比率で存在している。
このうちの後者は、
体に脂肪が付きにくい作用があると考えられている。
(しかし、エコナに関して、米国の消費者情報誌は
「作用の裏付けが不十分」と指摘している。)
さて、では、前者は?
「発癌プロモーター」の疑いが濃い。
「発癌プロモーター」って何か?
癌が出来るには、
イニシエーターと言って、最初に細胞のDNAに傷を付ける物質と
プロモーターと言って、そのDNAの傷を、修復されないままに残して、
癌を育てていく物質が必要なのである。
そして、ジアシルグリセロールという物質は、
動物実験で、
発癌プロモーターであることがはっきり示唆された。
つまり、
エコナは発癌プロモーターを多く含んでいる
のである。
ほんじゃ、
「なんで、そんなものが、食用品として、
しかも、トクホ(特定保健用食品)として承認されるんじゃ?」
と言う疑問が出てくる。
エコナがトクホとして承認されたのは1998年(平成10年)である。
この時には、まだわからなかった。
しかし、
2000年に
花王はマヨネーズタイプについても特保の申請をした。
この時は、この発ガンプロモーターの疑いが問題になった。
しかし、参考人として招かれた専門家は、
「花王のデーターではわからないので、
さらに例数を増やして、
高濃度の検体を用いるなどの試験が必要である。」
とした。
厚労省は、
「念のために」さらなる試験の追加をするように指導して
2003年にトクホとして承認した。
だいたい、
「発癌プロモーター」の疑いがあるから、追加試験を要請したのに
なんでトクホの承認をしてしまうのか?
いつもの事ながら、お上は、訳のわからんことをする。
しかも、
許し難いことに花王は、
そんな疑いがあるにもかかわらず、承認される前の
2002年からマヨネーズタイプも販売開始している。
そして
2005年に
「念のために」行った追加試験で
エコナは、発癌プロモーターであることを示す結果が出た。
我々の健康をしっかりと守っていてくれるはずの
厚労省のなさることは、
本当に わけがわからん!
もっとも、今、始まった事じゃないから、
もう信じてないけど・・・。
それにしても「トクホ」承認された食品が
「発ガンプロモーター」では、かなり具合が悪いと思うけど・・・。
もっとも、いままでも、
「お薬」が「毒」だったことが、何回もあったんだから、
驚かないけど・・・。
企業が金儲けのために発癌物質を平気で売るのは、
今更始まった事じゃないけど、
これで、花王の企業アイデンティティは
よーくわかった。
1月20日 2006
血圧の高い人は、肉食の習慣も見直した方がいい
植物性蛋白の摂取量が高血圧と逆相関する
(植物性蛋白を多く摂ると、血圧が下がる傾向にある。)のに対して、
動物性蛋白の摂取量との相関はみられないことを示す横断的疫学研究の結果が、
『Archives of Internal Medicine』1月9日号で報告された。
その具体的内容は、
植物性蛋白の摂取量は血圧と有意に逆相関した。
交絡因子(結果に作用する他の諸々の要素)について調整した後の、
植物性蛋白の摂取量が2.8% Kcal多いことに関連する血圧の差は、
収縮期血圧が-2.14mmHg、拡張期血圧が-1.35mmHgであった。
(両方ともP<0.001)
(P<0.001とは、そうだと断言して、1000回の内1回は間違うかも知れないということ。)
これらの差は、
さらに身長と体重について調整した後でも、依然として有意であった。
(収縮期血圧-1.11mmHg;P<0.01および拡張期血圧-0.71mmHg;P<0.05)。
(P<0.05は、ギリギリ有意。)
「この知見は、高血圧および関連疾患の予防のために
植物性食品を多く含む食事を
健康な生活習慣の一環として推奨することと一致する。
植物性蛋白の摂取量と血圧の間の因果関係の最終確認には、
ランダム化対照比較試験による更なるデータ、
特に構成アミノ酸の血圧に対する影響に関するデータが必要である。」
と結ばれている。
米国立心肺血液研究所、シカゴ健康研究財団、
日本の文部科学省、ならびに中国および英国の国の機関が、本研究を支援した。
著者らは関連のある金銭上の関係はないことを公表している。
最近の研究は、この文章のように
最後に金銭上の関係を記載することがよくある。
なぜなら、たとえば、
「Aという薬が、高血圧に効果があり、合併症の危険も減らすことが出来た。」
という結論が出ても、
Aという薬を作っている会社が、その研究を助成してお金を出していたら、
「もともと、その研究は、その結論を導くためにやった研究」であるから、
バイアスが大いに働くので、結果の信頼性が薄くなるからである。
まぁ、いずれにしても、
以前にも日記に書いたが、
肉食は、大腸癌の危険も増すし、
毎日食べる習慣は、見直した方が良さそうだ。
そういえば、湯豆腐がうまい季節になった。
最近、はまっている食べ方があって、
湯豆腐が熱くなりきらない、まだ生ぬるい内に食べる
という食べ方である。
これには、見切りが大切で、
早いと中がまだ冷たい(これはこれでうまい。)
遅いと中まで熱くなってしまう。
そんなわけで、湯豆腐の時は、
1分勝負で鍋とにらみ合っている。
(というより、慌てて、次から次に食べてるだけかも知れない。)
1月17日 2006
赤ちゃんを左腕で抱く?右腕で抱く?
まぁ、空いた方の腕で抱く事になるんだけど、
どっちの腕でも、いいと言えばいいんだけど、
ミルクなど飲んだ後は、右腕で抱いてあげた方がいい。
なぜかというと、
右腕で抱いてあげた方が、
ゲップとともに飲んだミルクが逆流して
吐いてしまう確立が低いからである。
右腕で抱くと、赤ちゃんの頭は抱いた人の右側に来る。
赤ちゃんからすると少し左肩が下がって右肩が上がる。
食道が胃につながっている部位は、
正中よりやや左の左横隔膜直下にあって、
胃から食道への開口部は
やや斜めに正中に向かって(つまり右向きに)開いている。
考えにくければ、簡単に言うと、左側が下がると
胃の入り口が天井に近くなる。
したがって、左側が下がっていた方が
胃の内容物は食道に逆流しにくい。
逆に右側が下がっていると、
(胃の入り口が床側に近くなる。)
胃の内容物は、
胃の食道からの開口部付近にたまっていて、
胃の中にある空気はその上方にあるから
どうしても、ゲップと一緒にミルクも吐いてしまうことになる。
今の世の中、多くの人は右利きなので、
右手で荷物やバッグを持ったり、改札に通す切符を持ったり、
何かと右手を使う。
そのため、右利きの人は、赤ちゃんを左腕でだっこすることが多い。
そうなると、当然
ゲップと一緒にさっき飲んだミルクも出てきてしまう訳である。
全乳児の約10%で見られる慢性の嘔吐は、
これでほとんど解消される。
たったこれだけのことなのである。
薬も何も要らない。
このことを、知ってるかどうかだけのことなのである。
そんなわけで、
ミルクを飲んだ後のゲップは、
右腕でだっこして、させてあげまひょ!
その後も、胃の内容物が腸に降りるまでのしばらくの時間は、
だっこするときは、右腕で!
・・・・って、この日記、
そんな年頃のおかぁさんは読んでないよなぁ!
まぁ、「孫用」ということで!
1月14日 2006
冷や汗もの
今日来たメールの中に、
認定内科専門医試験の緩和措置で合格した人の体験記があった。
僕もその一人だが、その人は、
「難しい試験だと聞いていたので、”受かればもうけもの” と思って受験した。」
のだそうだ。
僕は、「受かっとかないと、やばい!」と思って受験した。
認定内科専門医試験の緩和措置 は、去年と今年の2年間だけである。
しかも、受験チャンスは1回しかない。
(不合格になって、再度翌年受験は出来ない。)
当然、僕とこの人との間には、受験に対する心構えが違う。
僕の方が、はるかに真剣!
僕は、市販されている内科専門医試験の対策本を買って、
みっちり勉強した。
「こんな事まで覚えなあかんの?」
という内容が、いっぱいの本であった。
受験日当日は、けっこう自信を持って試験に臨んだ。
試験場で、周りを見回すと、
みんな開始時間前まで、
いろんな本を開いて知識の確認に余念がない様子である。
しかし、 いくら探しても、
僕がやっていた対策本を出している人がいない。
「みんな、あんまり勉強してへんな。」
と勝手に思っていた。
今日、あらためて、その人の合格手記を読んで、愕然とした。
曰く、
「内科専門医試験の対策本も市販されていますが、
「難しい試験なんだな」ということが分かったくらいで、
正直あまり役立ちませんでした。」
ゲゲェ!
なのだそうだ。
僕は、これしかしてなかったのに・・・。
どおりで、試験では、訳のわからん問題が多いと思った!
この人は、
「認定内科医の試験は過去問が公表されているので、これを5年分解きました。
足りないバックナンバーや過去問のコピーは
日本内科学会に問い合わせたら無料でもらえたので、助かりました。
これらで基本を押さえました。 」
さらに、
「「year note ATLAS」(MEDIC MEDIA)が役に立ちました。
病理組織や心電図、内視鏡などの異常所見をまとめた画像集です。
国家試験対策などに使われているようですが、
試験には、
肺炎球菌の顕微鏡 写真を見て「この症例にふさわしい薬剤はどれか?」とか、
肝臓のエコー図を見て「どの区域に病変があるか?」など、
目で見て判断する問題が結構出るので、
この書籍はそういうトレーニングに役立ちました。」
と書いている。
ハァーッ
そりゃぁ、このひとは、合格しますわ!
僕なんか、「year note ATLAS」って本があることさえ知らなかった。
認定内科医試験の過去問が手にはいることも知らなかった。
試験場で、僕だけが、
とんちんかんな問題集を抱えていたわけである。
みんなが、勉強してなかったのではなくて、
僕が、勉強してなかったわけだ。
その挙げ句に、早く帰りたい一心で、
問題を解き終えたら、
そそくさと、途中退場して帰ってきてしまった。
今から思えば、
本当に、良く受かったもんだ!
まぁ、受かっちまえば、こっちのもんだけど・・・。
余裕をかましていたけど、
実は
「冷や汗もの」だったみたいだ。
1月13日 2006
こりゃぁ、日記というより週記ですな!(便秘の常識の嘘)
あっという間に1週間が経ってしまった。
特に週末があっという間に過ぎるのは、
神様が僕だけに意地悪しているからに違いない!
・・・・・どんな言い訳しても、
日記をさぼっていたことはごまかしようがないが・・・。
今日は、便秘についての最近の知見を書こうと思う。
まず、便秘は本当に体に悪いのか?
どうも疑わしい。
便秘の自家中毒理論が、まことしやかに一般に広まっている。
「長い間腸管にたまっている便から毒性物質が吸収されて
病気が起こる。」という理論である。
そんな病気、診たこと無いし、習った記憶もない。
(もっとも、学校をよくさぼっていたので、
僕の場合、ほとんどの病気は習った記憶がないのだけど・・・。)
実際のところ、
この「自家中毒理論」のエビデンスを示す論文は、
今のところ見あたらない。
長い間便秘をしていて、あるいは、便秘がちな人で、
「息がうんこ臭い人」なんて、診たことがない。
「息がうんこくさいひと」があれば、それは、
腸閉塞という状態で、消化管が詰まって、
便が逆流したときだと習っているが、
実際に腸閉塞の人で、
「息がうんこくさいひと」はまだ出会ったことがない。
つまり、
便秘は不快ではあるが、
すぐに重大な病気に結びつくものではないのである。
だから、ほとんどの医者は、
便秘の治療にはあまり熱心にならない。
適当な下剤を処方して、その場をしのぐのである。
そのほか、
便秘に関しては多くの事柄がまことしやかに言われている。
しかし、そのほとんどは、科学的に証明されたものではない。
たとえば、
「結腸が長い」のは、便秘の原因になる訳ではない。
また、脱水でもない限り、
「水分を良く摂る」から便秘が解消されるわけでもない。
食物繊維の不足が便秘の原因になる訳ではない。
食物繊維を多く摂ると便秘が解消されるとは限らない。
一部の患者には効果があるかも知れないが、
重度の便秘の患者の多くは、かえって症状が悪化する。
ほんじゃぁ、どうしたらよかんべ?
というと、よくわかってないけど、
便意があるときは我慢しないで排便をする。
特に消化管は、夜に活発に動くので、
朝起きたら、
食事や水分摂取をして、消化管に刺激を与えて、
その後に、排便をする習慣をつける。
こんなもんかなぁ・・・。
実は、
便秘とほとんど縁のない僕なので、
よくわからないのであります。
それから、下剤に関しては、
大腸刺激性緩下剤は推奨用量では、
結腸に有害であると考える必要はない。
一部の慢性便秘患者は緩下剤に依存しているが、
これ は以前の緩下剤摂取の結果として起こっているわけではない。
大腸刺激性緩下剤に対する耐性発現はまれであり、
緩下剤の摂取中止に伴う「便秘のリバウンド」 を示す証拠は得られていない。
また、緩下剤が誤用されたとしても、薬物依存性はない。
でも、過剰に飲んでる人も多いから、
その場合は、問題が出てくるので、
慢性に過剰に下剤を飲むのは、問題がある。
1月 6日 2006
おめでとうございました。
とっくに、明けてました・・・
すっかり、正月に怠け癖がついてしまって・・・。
正月は、例年のように赤倉に行ってきた。
今年は異常気象で、
赤倉では、12月に入ってから、青空が出たことがなかったそうだ。
運のいいことに、初日は少し晴れ間が出ることもあった。
(でも、めちゃ寒かった。)
2日目は、ドピーカン!
真っ青な空を、白い飛行機雲が二つに分かっていた。
今年は、初日にスキースクールでレッスンを受けた。
カービングスキーの普及でスキー技術も
僕が知っていた頃のものとは、驚くほど変わっていた。
僕たちはスキーのテールをずらして曲がっていたが、
今のテクニックは、
スキーのトップを曲げる方向に落とし込んでいく。
そして何より、
この時に体の重心もスキーとともに移動させて
かつ、斜面に垂直に立つようにする。
これが何とも、スキーを扱いやすい。
今まで、こぶと戦いながら滑っていたので、
少し滑ると疲れてしまって、
斜面で何度も休まないといけなかったが、
このテクニックを覚えると、かなり頑張れる。
気合いが入っているときは、
チャンピョンコースの壁の部分を
1回休みくらいで降りてくることが出来る。
今までは、3〜4回休まないといけなかった。
それに、コース取りがとても楽になった。
こぶの、どのタイミングでも、
コース変更が出来るようになって、
こぶの底まで落ち込んで体力消耗しなくても済むようになった。
問題は、来年まで覚えていられるかどうかだ・・・。
もう一つ、学習したことがある。
車の屋根の雪は、落としてから車を動かした方がいい。
というのも、蕎麦を食べようということになって、
近くの戸隠まで足を伸ばした時のことだった。
いつも、ホテルから帰るときは、
ホテルのご主人が
車の屋根の雪などをすっかりキレイにしてくれるのだが、
この日は臨時の事で、自分で車を出して運転した。
当然、車の屋根には雪がいっぱい積もったまま・・・。
ブレーキをかけると、この雪がドカッとボンネットに落ちてきた。
考えてみれば、
この雪は、すでにフワフワの雪ではなくて、氷の固まりであった。
その時は気付かなかったが、
こちらに戻って見てみると・・・。
ボンネットがへこんでいた。
トホホである。
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