尾白川渓谷
Ojiragawa keikoku
神蛇滝  この歩道中で一番の見ものは、この神蛇滝である。微妙に角度を変え3段に落下する流れの各段の調和は見事である。 この滝のあたりでは、歩道は、かなり高い所を巻いているので、展望台からは滝を見下ろす感じとなる。
神蛇滝
    
歩道の入口 つり橋(入口)
集落奥には案内標識がある。ここを左折する尾白川にかかる吊橋。渓谷の散策道の起点。
アプローチ
 中央本線韮崎駅から山梨交通バスに乗る。市街地を抜けるとバスは国道20 号線沿いを走っている。釜無川を渡ると、韮崎市から大武村に変わり、さらにその支流の尾白川を越えて白州町に入る。町役場のある白州町の中心地を越え、 白須車庫バス停で下車する。バスが通ってきた20号線沿いを50メートルほどもどり、白州中学校東交差点を右折する。曲がると、駒神社の参道を示す石碑が道路 の両脇に立っている。中学校の前を通り、集落を通過すると道は狭くなる。すぐに分岐となり、ここには案内板(写真)が立っている。直進すると日向山方面に向 かう尾白林道に入ってしまうので、渓谷へ入るには左折しなければならない。しばらくするとキャンプ場と駐車場が現れ、その奥に駒岳神社がある。神社の川側に歩道があり ここを進むと、吊橋が尾白側に懸かっていて、対岸に渡れる。吊橋を渡り終えると、いよいよ渓谷の探索が始まる。     
千ヶ淵 千ヶ淵
千ヶ淵
 歩道を歩き始めて最初に現れるのが、千ヶ淵である。 勢いよく落下する滝と、その下の緑色の深い淵が対照的である。
小滝  千ヶ淵を出発すると、歩道は鉄はしごによる急な登りとなる。ここから旭滝の間は、歩道が川に沿って通っているので、小滝のまじかまで近いて休んだ。
旭滝 百合ヶ渕
旭滝 百合ヶ渕
 歩道脇に旭滝の案内板が現れるが、この滝は岩の影に隠れており見るのは容易でない。おそるおそる水際の 石を伝っていくと猛烈な水しぶきとともに落下する滝が直前に現れた。百合ヶ渕は切り立った崖の下にある。 30mほど上を通っている足場の悪い歩道から、のぞき込むのはけっこう怖かった。
つり橋(不動の滝) 不動の滝
吊橋不動の滝
 神蛇滝を後に、しばらく歩道を歩き続けると、大きな鉄製の吊橋が現れた。吊橋からは、歩道中最大の不動の滝が遠 望できる。吊橋を渡り、川原に下りてから、手前の岩を登り、滝の直下まで出た。ぬれた岩は滑りやすい上、激しく落下する水しぶきを 浴びせ、びしょ濡れになってしまう。写真を撮ったらすぐに退散した。
錦滝  不動の滝より上流は歩道が整備されていないので、往路を引き返し、神蛇滝展望台付近で分岐する下山用尾根道を下ることになる。 または吊橋の元からつけられている尾白林道に至る歩道を登る。私は林道に出るルートをとることにした。こちらの利用者は少ないようで、吊橋 付近には踏跡が見当たらず不安だったのだが、入っていけば鉄のはしごが現れたから整備された歩道をたどっていることがわかり安心した。登り始 めると、次から次へと階段が連続して現れる急な登り道であって、かなりきつい。
 約30分で尾白林道に抜けられた。もう使われていないのだろう。 路面は落石の多く荒れ果ててしまった林道を下っていくと日向山の登山口が現れた。その脇を流れている沢の、 数十メートル奥に錦滝が落下していた。今散策してきた本流の滝に比べたら、水量は少なく規模が小さく見えてしまうのだが、岩肌の美しい滝である。 ここから、林道に沿って約1時間30分、集落の奥にある林道分岐点にもどることができた。
錦滝


<情報> 白州町 
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桑の木沢 白州町にはあるもうひとつの渓谷散策道。歩道終点の黒戸噴水滝が圧巻.
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