大垂滝


 八高山は、金谷町の北部にある832mの山です。この山の北側の斜面には、大垂 滝という名の滝があります。この滝の存在に気づいたのは、もうかなり以前のことですが、このあ たりの地形図を購入した時のことです。
 地形図を眺めていると、時に気にかかる場所に出くわすものです。現地を訪れればすぐに判明 するようなことですが、確認のためだけに、わざわざ出かけるのもどうかと思い、そのままになってしま いがちです。したがって、心の片隅に燻ぶり続ける疑問はたまる一方です。
 この八高山一帯もそんな 場所の一つでした。なぜ気にかかるかといえば、この付近の山中一帯には、異常なまでに多くの道路 が走っていたことです。集落から必要以上と思われるほどの農道が作られている例は県内いたる所に みられますから、それらの一例に過ぎないのかもしれないのですが、密集の程度、周辺に畑らしきもの もない点などちょっと他とは違う感じがしたのです。
 また、道路の最奥部近くの沢には、大垂滝と名のついた滝が記載されています。滝を訪問し たついでに道路の謎を解こうと、何回となく出かけてみようかと考えたものです。道路は掛川側か家山か らついているので、滝まで歩いて往復すると充分1日かかります。まだ大きささえわからない滝を訪問す るために、車道を延々と歩く気にもなれず、そのままになってしまいました。
 ところが、先日大井川鉄道の福用駅で、八高山登山口の案内のあることに気づきました。 今まで考えつかなかったのも不思議ですが、一等三角点のあるような山ですから、登山道が整備されて いて当然です。この登山道を使えば、八高山に登ることは容易ですし、そのついでに、謎の道路網と滝に ついて確認できるはずです。
大垂の滝 大垂の滝を訪れてみれば、予想されたことではあったが、水が涸れていた。秋も終わろうとする季節であるから無理もない。 高さは30mほどであるが、源流部の滝であるから水量は夏であってもそれほどあるとは思えない。


アプローチ:

福用駅
八高山 富士山
八高山八高山からは富士を見ることができる.
林
2万5千分の1地形図:八高山、家山
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