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【内耳が原因のその他のめまい・難聴】

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【内耳が原因のその他のめまい・難聴】

■良性発作性頭位めまい症(BPPV)

症状 : まくらに頭をつけたり、上をむいたり、急に頭の位置を変えた時に数秒から2分程度のはげしいめまいが起こります。(誘発性めまい)

上の図で、前庭の耳石が三半規管に入る事によって異常な刺激となり回転性めまいが引き起こされます。 時間は数十秒程度ですが、同じ頭位を繰返すと再びめまいが起きますが、だんだんとめまいの程度は弱くなっていきます。(減衰現象)

原因 : 内耳の耳石器の障害と言われています。
何らかの内耳障害の2次的な症状として起きる事もあります。
(メニエール病の人は普通の人に比べて良性発 作性頭位めまいになる率が非常に高くて、その理由は内リンパ水腫によって耳石 がはずれやすくなることが推察されています。)

治療 : 薬物療法・・・内耳の血液循環をよくする薬など
Epley法(エプリー法)・・・頭部を回転して内耳の耳石を正常に戻す新しい治療法

対策 : 積極的にめまい頭位をとってめまいをおこし、めまいとめまい頭位になれるといいでしょう。

※>詳しくは、下記を参考にしてください。(耳鼻科50音辞典より)

【めまい 良性発作性頭位目眩症】
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/memairyousei.htm

 

■メニエルと良性発作性頭位めまい症の違い

メニエルは、耳鳴り・難聴を伴うことが多いですが、良性発作性頭位めまい症は耳鳴り・難聴は伴いません。

しかし、もともと難聴があったり、別の要因で耳鳴り・難聴になった場合は両者の区別は難しい時もあります。
メニエルのめまいは頭の向きでめまいが起きるのではありませんが、良性発作性頭位めまい症は頭の向きを決まった方に向けるとめまいが起きます。

めまい発作の時、メニエルでは、患側を上にして頭を動かさないようにじっと寝ているのがよく、良性発作性頭位めまい症は、寝ると頭位でめまいが起きる場合などはめまいが悪化してしまう場合もあるので、上半身を起こした状態の方が楽な場合もあるなど、対策が違ってきます。

良性発作性頭位めまい症は他の内耳疾患の2次的な症状として現れることもあるようです。
管理人はメニエールの二次的症状としてBPPVになりましたが、BPPVは短時間で終わること、回り方がメニエルよりは楽だった事、メニエルの数時間のめまいを何度も繰り返して回転性めまいに慣れていた事もあってBPPVは軽くすみました。回転性めまいをBPPVで初めて体験すれば不安もあると思いますが、めまい頭位に慣れる事は症状改善のためには大事だと思います。

■突発性難聴

ある時突然、原因不明で感音難聴になりますが、難聴の程度は様々で、めまいはある場合もない場合もあります。少しでも早く治療を始めたり(1週間以内)、めまい発作がない場合は回復の可能性は高くなります。難聴が低音障害型の場合はメニエルの最初の発作と区別が難しく、聴力の変動があったり、めまい発作を繰り返す事でメニエール病と診断される事も多いようです。

※詳しくは、下記を参考にしてください。(耳鼻科50音辞典より)

【難聴 突発難聴と突発性難聴の定義】
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/nantyoutoppatuteigi.htm

【難聴 突発性難聴】
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/nantyoutoppatusei.htm

■低音障害型感音難聴

従来は突発性難聴の中に含まれていました。、急に低音域が難聴になり、この中に聴力の悪化を繰り返すものがあることから比較的最近、突発性難聴とは別の疾患として取り上げられるようになってきました。、原因として内リンパ水腫や血行障害があるといわれています。

はっきりした概念があるわけではありませんが、聴力の変動を繰り返しめまいを伴わないメニエール病は蝸牛型メニエールと言われています。低音障害型感音難聴で内リンパ水腫があるものは蝸牛型メニエール病と同じだと考えていいと思います。

■前庭神経炎

風邪をひいたり、上気道感染にかかったあと、1〜2週間で突発的なめまい発作をおこす。激しい回転性めまいが1回おこり、浮動感などが数週間から数カ月続く。耳鳴りや難聴などはともなわない。

※詳しくは、下記を参考にしてください。(耳鼻科50音辞典より)

【めまい 前庭神経炎】
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/memaizentei.htm


■外リンパ瘻

症状 : 外リンパが起こると、めまい・平衡障害・難聴・耳鳴り・孔症状(耳の入り口を指で圧迫したり離したりするとめまいがおきる)が起きます。

原因 : 鼻を強くかんだりするなどの中耳圧と内耳圧に著しい差ができる時に、中耳と内耳の境目にある卵円窓と正円窓から蝸牛の外リンパ液が中耳にもれる状態を言います。

治療 : 最初の1週間は突発性難聴に準じた治療で自然に穴が塞がる事を期待します。
薬物療法で経過が思わしくない場合は、孔を塞ぐ手術を行います。

内耳炎

原因 :症状 : 中耳炎の炎症が内耳に及んだり(真珠腫性中耳炎など・・・)、、頭部打撲や外傷による内耳の循環障害や炎症により難聴・耳鳴り・めまいを起こします。

遅発性内リンパ水腫

原因 : 症状 : 幼少期に片側が高度難聴となり、その後数年たってから内リンパ水腫によりめまい難聴を起こす状態を言います。 高度難聴の耳の方に内リンパ水腫ができる同側型と高度難聴の反対側の耳に内リンパ水腫ができる対側型があります。

治療 :内リンパ水腫なので、治療はメニエール病と同じです。


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