Hardware of Wonder Swan Color

WSとの比較

従来のWSとの比較ですが、横幅がちょっぴり伸びた (約7ミリ) 以外に寸法の変化はなく、重量も2グラムほどしか増加していないのでパッと見ただけでは従来のWSと区別が付かないでしょう。ただ、実際に持ってみるとデカくなったなって実感します (従来機を触った直後だと特に)。色は5色 (メタリック系が2色、スケルトン系が3色) 用意されていましたが、今回は今まで使ったことの無い系統色のスケルトンブラックをゲットしてみました。黒いボディにカラーが眩しいです!?ちなみに、写真で分かる通りストラップの取りつけ位置が変わっています。ネックストラップの場合は、こっちの方が納まりが良いのかな?ただ、個人的にはプレイする時の邪魔になるので従来機の位置の方が良かったです。電源オフ時に画面が黒くなってるので鏡代わりに使える?


色分けされてるのも分かりやすくてマル

外観上、最も目に付くのはWSカラーのロゴですが (笑)、それ以外に電源スイッチが従来のスライド式のモノから押下式のモノに変わり、搭載位置もスタートボタンの真横に配置されました。後述するパーソナルデータの画面を出すのを楽にしようとしたのでしょうが (スタートを押しながらパワーONする)、ちょっと押しにくいので苦労することに変わりはありません (というのも、ボタン自体も本体に埋没するような感じになっているから)。ファイヤープロレスリングforWS の様に、リアルタイムにスタートボタンを押すようなゲームでも押し間違いは少なそうです。


通常の電池ボックス

電池ブタも相変わらず盛り上がってますが、ロック機構が付いて外れにくくなったのはマルです。ただ、個人的にはバッテリよりもカートリッジのロック機構を付けて欲しかったですけどね。
専用充電池の動作時間は分からないのですが、乾電池ベースで言えば従来機種よりも10時間も短い動作時間になっています。もっとも、20時間も動けばほとんどの場合問題無いと思いますけどね (笑)


小さなボディに大容量

カートリッジのサイズは従来のモノと変わりません。WSカラーでも従来のソフトがスッキリ収まります。逆もまた真なりですが、動作はしません (このソフトはWSカラー専用ですというメッセージが出る・・・当たり前か (笑))。容量は128Mbから512Mbに増えてます (カラー化とハイパーサウンド対応によるモノでしょう)。カートリッジの差込み口も相変わらずで端子部分しか挟み込んでいません。そのためチョットの衝撃で外れてしまい、データ消失が起きやすいです。GBやNGPに比べて、バックアップデータの消える頻度が非常に多かったです>従来機


オープニング画面 パーソナルデータの設定

電源投入直後の起動画面です。起動時関が長くなったということは無いと思います。というか、デフォルトで出てくるWONDERSWAN COLORのロゴ以外は全く変わってません (起動音もそのまま)。ちなみに、この起動音のオン/オフは、パーソナルデータの画面で設定出来るようになりました。つーか、今まで出来ない方がおかしかったんですが。まぁ、起動時に液晶が最も薄い状態になっていて音も出ないという場合、故障だ!と早とちりするバカが1人や2人はいるということであえてあのような仕様にしていたんでしょうけどね。


カラフルな色使いのケロリカンの画面

さて、いたるところで議論の争点となっている液晶画面ですが、雑誌の写真で見るよりもはるかに劣ります (ぉぃ)。というか、雑誌の画面写真はエミュの画面をモニタに映して取り込んでるから奇麗なのでしょう。FSTNの反射型ではあそこまでクッキリしてませんし、実際に動いてるのを見ると流れるような残像が出ることがあります。とはいえ、光量さえ確保出来れば結構綺麗に見えます (コントラストである程度調整できるし)。ただ、色数に関してはアニメ絵を表示するには必要十分だと思いますが (4096色中241色同時発色)、発色とか彩度に関してはやはりGBカラーやNGPCに劣るのは否めません。なお、従来手前側 (横長画面で持った時) に付いていたコントラスト調整ダイアルが、左側面に移動しました。本体の握り方によっては、プレイ中に干渉するので注意が必要です。


同じくカラフルなミスタードリラーの画面

左の写真は、同じ光源下でのGBカラーとWSカラーの画面の比較です。もちろん、同じソフトでは無いし、WSカラーもダイアルの調整次第でもう少し綺麗になる可能性はありますが、普通にそういうことを意識しないで遊べるGBカラーはスゴイと思う。つーか、WSカラーの画面を見て手放しに発色が綺麗だの何だのと騒いでいる某雑誌編集長の気が知れない・・・(まぁ、あそこの会社はバンダイがらみで色々とあるんだけど)


波形が3つに増えてる!!

スピーカーは相変わらずの圧電ブザー式。ボリュームも相変わらずのデジタル式ですが 大・中・小・無の4段階 (従来機種は大・小・無の3段階) になりました。小の設定にすると結構静かですが、逆にノイズが出やすくなります。で、出てくるのがヘッドフォンアダプタ。従来のモノがそのまま使え、新たに搭載されたハイパーボイス機能により、今まで以上にクリアな音声が楽しめます (対応ソフトのみ、従来のソフトはそのままのサウンド)。しかし・・・あのヘッドフォンアダプタは改良してもらえませんかねぇ?あの中途半端にぶら下がったケーブル部分は外で遊ぶにはジャマ以外のナニモノでもないです。せっかくWS本体がコンパクトでも周辺機器がかさばっては意味無いと思うのですがいかがでしょう?


ボタンの区別は付くけど・・・

操作ボタンの数や位置に変更はありません (実は微妙に違いがあるようなんですが、あまり実感できません)。各ボタンに文字が描かれているのが分かると思いますが、なぜ全てのボタンに名前が描かれるようになったかは不明。個人的には非常にゴチャゴチャしてるし、ボタンの上に印刷してるので消えてしまわないか非常に不安です。あまり好きではありません。説明書を見て、どのボタンか分かりづらいっていう意見があったんでしょうが (従来機のポッチ表示じゃ確かに分かり難い)、だからといってこのやり方は芸が無さ過ぎるっていうか、美的感覚を疑いますね (そこまで言うことはないか (笑))


インジケーター群

アダプタ端子にフタが付いていないのは相変わらず不安。小さいフタではなくしてしまう危険性があるからだと思いますが、端子むき出しっていうのはヤッパ怖いですね。ダミー用にワンダーウェーブでも付けときますか。少なくともあのだらしの無いヘッドフォンアダプタを常時接続しておくのは気が引けるので却下 (笑)。
そういえば、右端に注目してみると従来機では下にあった各種インジケーターの表示アイコンが、画面右側に移動しました。アイコン自体も小さくなってて見にくいのですが、通常気にするのは音量くらいで、それは耳で確認すれば良い訳だから困ることは無いでしょう。ただ、一部ソフトでこのインジケーターの表示をゲーム中に使っているものもあるので注意が必要ですね。


周辺機器に関しては、汎用メモリアダプタの構想があるみたいですね。スマートメディア、メモリスティック、SDカードなどの汎用メモリカードを使ってゲームのデータの読み書きを行なったり、パソコンと接続して (USB接続) ゲーム自体を書き換えたり、はたまた既に大失敗作としてソフトハウス離れが起こっているPS2との接続が可能など、将来の展望をバンダイの社長は熱く語っていました・・・が、この手の構想が上手くいったためしがないというのはゲームハード業界の常 (^_^;)。個人的に一番疑問視しているのが、汎用メモリカードによるゲーム配信。ROM不足による価格高騰を考えると、書き換えが出来る方式は非常に良い様に思えますが (Loppi もそうですしね)、WSカラーのようにパソコンに接続して云々ということになると不正コピーが横行しそうで怖いですね。実際、欧州ではPSのソフトはほとんどがコピー品で市場は壊滅状態だそうです (任天堂が GAME CUBE で独自規格を持ち出した一因でもあります)。この辺のセキュリティをきちんと整えられるか?整えたとして、それがユーザーに面倒な作業を課さないか (ソニーの OpenMG による音楽配信は面倒そのものです、1日で嫌になって売っぱらいました)?など問題は山積みのはず。その辺を解決出来るかどうか・・・個人的には非常に難しいと思ってます。構想を発表するだけなら誰でも出来るんですよね、実際。この構想はいわば諸刃の剣といえるでしょう (しかもデメリットの方が大きい・・・)

まぁ、でも出てきたばかりのハードですし、これからに期待ってところでしょうか。スクウェアのアホにはサッサと消えて欲しいですが (WSカラーの発表時に、スクウェアの社長が『昔、大変お世話になった横井軍平氏に御恩返しがしたいと思い・・・』云々という発言をしてた。ふざけろ、バカ!一番、横井さんが大変な時期に任天堂を見限って他のハードにくら替えしたヤツが何言ってやがる!!お前らが横井さんを語るな!)、ハード自体は売り上げを伸ばして携帯端末市場に活気を入れて欲しいですね。

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