最後の逆転というか、決勝での逆転?

ファイナルリバース〜最後の逆転

Produced by (c) 東映動画
1990.06.27 発売 (\.3400)

別のページで紹介しているバリーファイアを作った東映動画が発売したシューティングなんですが、この会社はどうもタイマンが好きらしく (いや、もしかしたら複数のキャラはGBでは荷が重いと思ってた・・・訳は無いか (笑))、このゲームも1対1のシューティングバトルになっています。


まぁ、こんなレール引いたところでCOM相手じゃ意味無いけど (苦笑)

1回の対戦は予選と決勝の2パートに別れています。で、予選の結果は勝敗には関係なく、決勝で勝てばOKという結果オーライなシステムになっています。じゃ、なんで予選なんかがあるのかという話なんですが、それにはまずこのゲームの基本システムを説明しなければなりません。このゲームでは、上と下 (あるいは左と右) に自分と相手の陣地が分かれています。自分の陣地内であれば上下左右に動けるのですが『自機の移動した後にはレールが引かれ、戻る時にはそのレールの上しか動けなくなる』という特徴があります。そして、決勝では『予選で相手が引いたレールを使わなければならない』というシステムになっているのです。すなわち、予選はあくまで決勝で相手に使わせるレールを引く時間であり、ここで如何に相手の動きにくいレールを引けるか、そして如何に相手に変なレールを引かせないうちに倒せるかという駆け引きの場なのです。で、予選が終了すると相手と自分のレールが交換され、今度は如何に相手を先に倒せるかを競う撃ち合いになるという訳です。


いざ決勝!COMのレールは動きやすいなぁ (笑)

ここまでのところ、非常に面白いシステムでありナカナカ興味をそそるゲームだと思われるかもしれ増せん。しかし、ここで思いもよらない落とし穴が。それはCOMが弱いということ。一応、難易度調整があるのですが、どうも動きが単調でせっかくのシステムが活かされていないのです。通常のレベルなら自分の前に一直線に線を引くだけで後はスタートしてから連射しながら前進すれば相手は直線状に釘付けになるので反転しようもなくあっという間にクリア (苦笑)。アイテムも出てきて、レール上に置いて通行止めにしたりとか出来るんですが、アイテム使う前に勝敗が決まってしまうことが多いのがイマイチやり込み度を低くしています。


では人間との通信対戦はどうかというと、これは結構良いカンジ。予選では相手のレールが見えないので (動きは分かるけど)、決勝になるまでどんなレールか分からないのがミソ。で、決勝が始まってそのレールを見て怒ったり笑ったり・・・出来るのも最初のうちだけかな (笑)。もちろん、COMに比べればかなり意表を突いた対戦になるんですが、今度は攻撃方法が単調 (ショットしかない) なせいでナカナカ勝負がつかずダラダラした展開になってしまうのです。角度付けて攻撃出来る3WAYみたいなショットとかあれば (それはそれでバランスが崩れたかもしれないけれど) もうちょっとメリハリのあるゲームになったんじゃないかなと思います。

せっかくのアイディアがイマイチ消化しきれていないような気がします。ユーズド・ゲームズではかなり評価されてましたが、個人的にはイマイチかなぁ。もう少し、賢いルーチンを載せてルールとかも細かく設定すれば、1人用としても結構遊べたんじゃないかと思います。そういう意味では非常に残念ですね。

お買い得度:★★★☆☆(3)
アイディアは良いと思うし、2人で遊べばそれなりに楽しめる
ただ、1人で遊ぶのはオススメ出来ない・・・