なかなかカコイイ戦闘機

バリーファイア

Produced by (c) 東映動画
1991.03.12 発売 (\.3400)

GBが発売されてかなりの時間が経ち、徐々に色々なジャンルのソフトが出始めた頃 (でもあり、ク○ゲーっぽいモノが出始めた頃でもあり) に発売されたシューティング。まだまだ手探りでソフトが作られていた頃の様子が垣間見えます (笑)


間隙を縫ってシュート・・・気分はゴルゴ (笑)?

基本は固定画面式の2Dシューティングです。自機は左右のみの移動で武器も通常のショットレーザーのみ。敵も画面上部で左右に動きながらレーザーを撃ってくるのみ。しかも、基本は1対1のバトルです。画面の中央には障害物がありレーザーを吸収したり、あるいは反射したりしてバトルの邪魔をします。上手く敵にレーザーを当ててダメージを与え、3機破壊するとステージクリア。これが、このゲームの基本システムです。レーザーのパワーをアップしたり、シールドをはったりするアイテムが出てくることも希にありますが、基本的には単純に撃ち合うだけのゲームで、良く言えばシンプル、ぶっちゃけていうと単調作業になります (苦笑)


ボスステージくらいの攻撃量がちょうど良いくらい=全体的にヌルすぎ

全部で8つのエリアがあり、各エリアには3つのステージとボスステージ (このエリアのみ敵が3体同時に出てくる) があります。先に書いた打ち合いを都合9回やって、さらにボスを倒してエリアをクリア。エリア選択マップ画面で次のエリアを選んで (いくつか分岐がある) 最終エリアを目指します。最終エリアは他のシューティングにありがちな展開として、ボスステージのオンパレード。全てのボスを倒すと最終ボスが登場し、コレを倒すとゲームクリアとなります。


とりあえず、こんなカンジのステージもある訳で・・・

画面のレイアウトや1対1のバトルというシステムを見た時点で、当時のGBソフトにありがちだった『とりあえず通信対戦にしろ』という姿勢が感じられます。まぁ、試みとしては面白いと思うのですが、とにかく細部の調整が足りなかったのは否めません。というか、最初のうちのバトルが非常にダルイというのが問題です。ステージが進むと、障害物の中にはレーザーを当てると相手の陣地の方に動き、相手の動きを制限することが出来るアイテムが出てきたり、縦横無尽に動き回って攻撃してくる邪魔キャラ、自機の後ろからアタックをかけてくる岩石など、それなりにメリハリをつける要素が登場しているのです。ただ、そこに至るまでのステージでは単純に横に動くだけでしかも攻撃できる範囲が狭いので決着がつくのに非常に時間がかかってしまい、先のステージまで遊ぶ気力が続かないという欠点があります。また、お互いのレーザーが相殺されるのも勝負が長引くのに一層拍車を掛けています。これが人間とのバトルであったならば何もギミックの無いステージというのもアリだと思うのですが、対COMを考えた場合にはマイナス要因にこそなれプラスにはなりません。


個人的に、中盤のステージとか、最後のボス戦などは結構良いカンジだと思ったので、そこに辿り着く前にプレイを放棄してク○ゲーの烙印を押す人が多いのはちょっと残念です (いや、まぁ贔屓目に見てもそんなに良い出来でないのは確かなんだけど (ぉぃ)、ク○ゲーとまでは言い切れない)。せめて対戦数を減らすとか、もうちょっとアイテムや障害物のギミックに凝っていれば後世の評価も違っていた・・・かな?あと、難易度設定でそれなりにCOMを手強くするとかね (ハッキリ言ってCOMの動きは単純すぎ&弱すぎ (苦笑))。フリーコンティニューなので時間さえあれば誰でもクリア出来るでしょうが・・・クリアに要する時間を考えるとオススメしかねますねぇ。

お買い得度:★★☆☆☆(2)
典型的な『とりあえず、作ってみるか!』的な発想のソフト
そういうのが悪いとは言わないけれど、商品として売るからには
最終的な調整とかは必要だと思う