タイトルバックの鳥はアルバトロス?!

バイオニックコマンドー

Produced by (c) カプコン
1992.07.24 発売 (\.3500)

カプコンといえばちょっと不思議な操作系を採用することで有名ですが、本作品も実はかなり凝っているというか一筋縄ではいきません。いや、縄 (ワイヤー) は使うんですけどね (笑)


まずは何処から攻略すべきか

知ってる方も多いと思いますが、FCでリリースされたヒトラーの復活のリメイク版です。舞台設定と、アイテムなどの効果、あとマップ画面を加えて戦略性が増していますが (どのポイントから攻撃を仕掛けてクリアしていくか=経験値を稼いだり、アイテムを集めたりするかどうかをプレイヤーの判断で決められる)、アクションのシステム自体は変わっていません。で、そのシステムというのが、このゲームの肝であるワイヤーアクション。何といってもプレイヤーはジャンプすることが出来ません。ちょっとの段差を上る事も出来ない、逆スペランカー状態 (笑)。ワイヤーを使いこなせなければステージ1すらクリア出来ません (マジ)


こんなカンジで移動します

このワイヤーはAボタンと十字キーの組み合わせでその動きが変わります。Aボタンのみだと斜め前方にワイヤーを打ち出します。上方向と一緒に押すと真上に、横方向あるいは下方向と一緒に押すと真横に打ち出します。打ち出したワイヤーが天井や壁に引っかかった状態で再度Aボタンを押すとワイヤーを縮めます。上のフロアに上る時は上にワイヤーを引っかけて、ワイヤーを縮めて上ボタンを押すと登ることが出来るというカンジです。また、斜め上方向に引っかけた後に左右のボタンを押すと振り子運動に移行します。この状態で横方向にボタンを入れると、その方向にジャンプします (ブランコで遠くに跳んでいくのと同じですね)。このワイヤーを打ち出すアクションは普通の状態だけでなく、たとえば高い所から落下している状態でも行えます。まぁ、最初のステージではそんなに複雑な地形は出てこないのでとにかくワイヤーの挙動を把握することが大事です。後半のステージ、特に最終面などは、ターザンのように振り子運動でジャンプして、次のポイントにワイヤーを打ち込みまた振り子運動で・・・というのを繰り返して進む場面が出てきます。


落下すれば命はナシ、気分は正にターザン

とにかく、最初は難しいです。下手すると操作に慣れる前に投げ出してしまうかもしれません。だからこそ逆にワイヤーを上手く操れるようになった時の達成感とか爽快感はひとしおです。正にアクションを楽しむゲームといえるでしょう (風のクロノアとかもこういうカンジのゲームだよね)。ワイヤーアクションのことばかりになってしまいましたが (まぁ、コレがキモなんで仕方ないことですが)、ステージ中にある司令室に忍び込んで情報を収集したりとか、ステージによってオプションアイテムを駆使したりとか (暗闇の中では照明弾を使うとか)、ゲームの展開もナカナカしっかりしています。現在、Loppi で書き換え可能になっているので、誰でも手軽に入手出来ると思います (中古で探すと結構大変)。アクションに自信のある人は是非ともチャレンジしてみてください。


お買い得度:★★★★☆(4)
とにもかくにもワイヤーアクション!
難易度は高いけど、極めがいもある?