bemani pocket -Anime Song Mix.3-

キャプテンハーロック、というか松本作品のトレードマークですね

アーケードでポップンミュージックのアニメロ版が好評を博していますが、それよりも遥か前にアニソンをフィーチャーしていたビーマニポケット。その第3弾がついに発売されました。今回は大方の予想を裏切って松本零士アニメをフィーチャー。いや、CDのサントラとかを見てもタツノコプロ編とかが先に来ると思ってたんですけどね (松本アニメって数も少ないし)。
しかしながら、出来の方は裏切られること無く非常に良く出来ています。特に bemani pocket 2000 以降新たな仕様になってから初めてのアニソンな訳ですが、やはりサウンドの厚みが違います。勇ましい感じの曲が多い作品群なので非常に良くマッチしていると思います。ゲーム中に表示されるアニメ (ドット絵) も雰囲気出てますし (顔の作りがどの作品も同じなのがアレですが (^_^;))、メロディも上手くアレンジされています。ただ、今回はサンプリングヴォイスが全然入っていないというのが少々残念です。
ボディはキャプテンハーロックをイメージした漆黒のボディと傷痕、そしてトレードマークの髑髏が雰囲気を盛り上げてくれます。ただ、内部仕様としては前作 (キティちゃんバージョン) で装備されたコンティニュー機能が無くなったのと、エンディングがまたしても付かなくなったことなどスペックダウンした部分もあります。うーん、モデルによって作ってる部署が違うのかなぁ?ちゃんと統一して欲しいなぁ (もちろん、ユーザーが遊びやすい方向に)>コナミ


Practice Mode

1. すきだッダンガードA・・・難易度☆☆☆☆☆
フジ系列で『マジンガー』シリーズを放映していた枠で後番組として放映された『惑星ロボ・ダンガードA』の主題歌で、アニソン界の大王 (笑) ささきいさおさんが唄っていました。唄自体は今でもソラで唄えるのですが、何故か内容をほとんど覚えていないどころか、これが松本作品であることすら知りませんでした。なんか最初は根性モノっぽく主人公の特訓ばかりでダンガードAが全然出てこなかったのと、主人公の父親が変な鉄仮面 (スケバン刑事の原形 (^_^;)?) を付けてたのは覚えてるんですけどねぇ。
そんなマイナーアニメですが、1曲目ということもあって難易度はかなり低いです。曲を知らなくても目押しで全然OKです。私のように曲を知っているとノリノリ (死語) です。しいて気を付ける所を挙げれば1番と2番ではタイミングの取り方が微妙に変わってるということぐらいでしょうか?
グラフィックは主人公とヒロインとさっき書いた鉄仮面のオヤジさんなどの主要キャラと、ダンガードA、サテライザーの勇姿が交互に表示されるといった感じです。うーん、あまり番組を見てなかったせいかイマイチ感動が薄いなぁ・・・

2. 銀河鉄道999・・・難易度★☆☆☆☆
御存知、宮沢賢治の文学的名作・・・というボケをする人間がかならず1人は廻りに居たと思いますが (笑)、まぁ当然そちらではなくフジ系列で放映されたアニメ作品です。この主題歌は、またもやささきいさおさんが唄っています。機械化が進んだ未来の世界で機械の体を持つ機械伯爵に母親を殺された主人公・鉄郎が謎の美女メーテルとともに銀河鉄道999号で色々な惑星を旅しながら機械の体を求めに行くというお話 (結局最後は生身の体のまま地球に戻るんだけど)。
アニメのOPさながらのグラフィックが表示される中、メロディが流れてきます。この曲もさして難しい所はありませんが唄が始まる前のパターンは曲を知らないとタイミングを取り難いかな?鉄郎やメーテル、そして車掌さんなどに混じって一瞬ながら機械伯爵やクレア (って言ったっけ?クリスタルガラスの体の女の子) の姿が出てくるのは非常にマニアック。

3. 宇宙戦艦ヤマト・・・難易度★★☆☆☆
最近のDVDブームや、PSでゲームにもなっているので私のような古い世代から今の若いアニメ世代まで多くの人が見たことがあると思われる超有名アニメで松本零士といったらこの作品という方も少なくないでしょう。余談ですが、やっぱ古代進は富山敬さんの方が良いですねぇ (山寺宏一さんも演技が上手いから好きではあるんですけど)。ちなみに、TV・劇場版合わせていくつものシリーズが作られていますが、(アレンジの違いこそあれ) 主題歌はこの曲です (少なくとも私の見たことのある作品は)。で、この曲もささきいさおさんが唄ってたりします。もう、松本作品専属歌手と言っても過言では無いですね?!
既にビートマニアGB2・ガッチャミックスでも収録されている曲なのですが、それと同じくらいテンポが早かったりします。もっとも、白鍵のみの曲なので問題は無いでしょうが。強いて言えば唄に入る前のタララッタララッ・・・って部分くらいでしょうか?それにしたって目押し出来る範疇ですけどね。
グラフィックは、ヤマトのクルーである古代進、森雪、島大介 (嶋大輔ぢゃないよ (^_^;))、沖田艦長の面々のアップと主砲および波動砲を撃つヤマトが表示されます。小さい画面ながらもしっかりヤマトの世界を醸し出しています。

Normal Mode

4. 真っ赤なスカーフ・・・難易度★★☆☆☆
宇宙戦艦ヤマトTV版第1作のEDテーマで、これもささきいさおさんの曲です (ホント、凄すぎ)。実はTVシリーズって、あまり真面目に見たことが無くてこの曲がEDだとは知らなかったりしたんですが (挿入歌だと思ってた)、ささきさんの低音が響くバラード調の曲は非常に好きだったりします。ただ、本ゲームではベースの音が響きすぎというかちょっと耳に付く感じがしてアレ〜?って感じがしますね。もっとピアノとブラスのパートを表に出した方が良かったかな、と。
この曲から黒鍵パートも出てきます。メロ・サビとも分かりやすいのですが、イントロの最初の入り方が難しいかもしれません。もっとも、テンポがゆっくりなこともあり、それほど難易度が上がった様には感じないと思うので (実際、多少ミスしてもクリア出来るし)、初心者でも大丈夫でしょう。
この曲を聴くと何故か古代守とスターシャのロマンスの映像が浮かぶのですが、このゲームで表示されるグラフィックは森雪なんでしょうね (どうも、松本作品の女性は見分けが付かない (^_^;))

5. キャプテンハーロック・・・難易度★★☆☆☆
これもテレビアニメ化されてたのは知ってるんですが、あまり見た記憶がありません。北海道ではあまり良い時間帯 (つーか、私が見れるような時間帯) に放映していなかったような気がします。宇宙戦艦ヤマトの放映話数が削られなければ、古代守がキャプテンハーロックとして登場することになっていたのは有名な話ですが (小説では、そのようになっていた)、本作品自体がそのようなパラレルワールドを含んでいたかは不明です。このアニメの主題歌を唄っていたのはアニソン界のアニキ 水木一郎。昨今のアニメブームでこの曲も聴いたのですが、やっぱり印象に薄かったというか出だし以外は全然覚えてませんでした (苦笑)。
いきなりメロディが始まりますが (イントロって無かったんだっけ、この曲)、慌てずにスコアを凝視。同時押しとかが出てきますが、特に凝った配列ではないので良く見ればOKなはずです。ただ、基本はメロディラインなのですが、たまにウラ拍の所でボタンを押す個所があり、曲の流れを知らないと躓くかもしれません。あとスクラッチが絡んでくる個所、特に5番 (一番右の白鍵ボタンのことね) の直後にスクラッチが出てくるパターンは手の動かし方に気を付けないとミスしてしまいがちです (この曲に限ったことではありませんけどね)。
グラフィックはシブくて良いですねぇ。最初の髑髏マークが浮かんでくる所とか、ハーロックのアップなんかカッコイイです。ちなみに、クルーも出てきますが名前が分からないので割愛 (^_^;)。女王様みたいなの (千年女王?) も出てきますがやっぱり他の女性キャラと見分けが付かないです (苦笑)

6. すきだッダンガードA・・・難易度★★★☆☆
曲もグラフィックも STAGE.1 と同じです。従来のシリーズと同様、スコアがより細かくなり難易度が上がってます。これも基本はメロディラインですが、ウラ拍打ちがあります。また、スクラッチとの同時押しの連続 (しかも階段じゃなくて飛び段の) があります。本体をしっかり固定しておかないとスクラッチが上手くいかないので注意しましょう。
今思ったんですが、本機ってどの曲にもサンプリングヴォイスが入ってないんですよね。ま、たしかに水木一郎アニキのように絶叫する唄ではないので当然なのかもしれませんが、この曲のコーラス『好きだ!好きよ!』くらいはサンプリングになってても良かったんじゃないかなぁ、と思うのですがいかがなもんでしょう?

7. 銀河鉄道999・・・難易度★★★☆☆
この曲も STAGE.2 のバージョンアップ版です。さすがに少し難しくなってきましたね。唄に入る前のイントロ部分の2−4−5番 (黒鍵2つと右端の白鍵ボタンのことね) の連携パターンは、あらかじめ心構えが出来ていないとpoorの連発になる可能性アリ。中盤以降の同時押し−片方だけ連符−最後にまた同時押し、というパターンはボタンの組み合わせが切り替わる部分をスムーズに繋げるかどうかがカギ。ここのパターンは全然難しくないのでタイミングさえ外さなければ余裕でクリア出来るでしょう。

8. 青い地球・・・難易度★★★★☆
TV版銀河鉄道999のEDテーマでささきいさおさんが唄っていました。いやぁ、この曲好きなんですよねぇ。と言いながらTVではなるべく聴かない様にしてたんですが。というのも、この曲聴いてると泣けちゃうんですよ (^_^;)。特に『♪メーテル〜』から最後にかけての盛り上げるようなメロディラインの流れがとても好きで、この部分になるとゾクゾクしちゃいます。
この位置で、しかも難易度4となっている割には非常に簡単です。というのも、テンポが非常にゆっくりなので初めてスコア見た人でも目押しOK!しかも、スコア自体も複雑な操作はありません (強いて言えば『♪安らかに眠れ〜』の部分のスコアの間隔が狭くなっているのに気を付けるくらいでしょうか?)。STAGE4 (真っ赤なスカーフ) に比べて低音もそんなに下卑た音になっていないしオススメの曲といえるでしょう。

9. デスラーのテーマ・・・難易度★★★★☆
人気のあるアニメというのは主人公だけでなく、ライバル役も非常に魅力的である場合が多いですが、宇宙戦艦ヤマトの場合は、何といってもデスラー総統の存在が大きいでしょう。この人?の存在が無ければはたしてあれほどヤマトが盛り上がったかどうか・・・。
この曲は、作品中デスラーがヤマトに攻撃を仕掛ける時などに流れていたものですが、これが実にナイスなアレンジになっています。特に、ドラムとベースの組み合わせが攻撃的でアグレッシヴな本曲に実に見事にマッチ。オーケストラのブラスパートも非常に良い音で響いています。元々インストゥルメンタルの曲なので、他の曲のように歌声の部分が機械的な音に入れ替わることによる違和感も無く非常に完成度が高いです。
完成度が高いだけでなく、難易度も相当高いです。まず、メインフレーズに入る前の2−1−4−3−5の階段パターンの連続がかなり厄介。スコアの間隔が短くて難しい上に、何回もこのパターンが出てくるので、このパターンが上手く叩けないとバーが延びません (それどころか減ります)。メインフレーズの同時押しは何の問題も無いんですが、中盤の3−4−5−4−3・・・と続く螺旋パターンに1や2との同時押しが絡んでくるパターンは慣れれば問題無いのでしょうが、初心者には結構キツイと思います。ここは無理せず螺旋パターンを完璧になぞるように心がけて乗り切った方が得策でしょう (アクセントのブラス音が鳴らないので間の抜けた感じになるのは仕方無いでしょう)。とにかく、スコアが詰まっている上にテンポも早いので相当慣れていないとクリアは難しいでしょう。それだけにクリア出来た時の感激もひとしおです。
グラフィックは当然デスラー絡みのものばかり。例の刺の対いたグラス (あれ、絶対怪我するよなぁ) 片手に高笑いするデスラーを見てると伊武雅刀の熱演が思い出されます (ホント良い声ですよねぇ)。また、デスラー艦がデスラー砲を撃つシーンは、その後ヤマトに弾き返されてしまうという理不尽なシーンを思い浮かべてしまいます \(^_^;)ぉぃ

10. 宇宙戦艦ヤマト・・・難易度★★★★★
STAGE.3 のバージョンアップ版にして最終ステージ。正に理不尽なフレーズのオンパレード!・・・ってことは無いですが、やっぱり難易度表示が示す通り一筋縄ではいきません。全ての音にスコアが割り付けられているので間隔が非常に狭いのと、良く見れば難しくないんだけどテンポが早いせいでパニックになりがちな同時押しの連続が非常に厄介です。また、Aメロ導入前のパート (真ん中3つの階段パターンの連続から白鍵3つの階段パターンの連続という連携パート) は流れが非常に速い上に、いずれも最後の音が若干タイミングがずれているので、むやみに押すだけではpoorの山になってしまうでしょう。
ただ、スコア自体が多いせいかゲージの回復はそんなに難しくなく、前述の階段パターンを失敗しても他のパートがほどほどこなせればクリア出来たりします。少なくとも私は (スコアは低かったですが) 1発でクリア出来ましたし、今までに1度もクリア出来なかったことはありません。逆に難易度の低い9. デスラーのテーマの方がクリア成功率が低いくらいです (^_^;)
余談ですが、私の中のヤマトは映画・さらば愛の戦士達で完結してる (当時小学生でしたけど、映画館で号泣しました) のでその他のシリーズはあまり好きではないのですが、なんか新しいシリーズ (リメイク?) の構想が挙がっているとか。うーん、なんか複雑な気分ですねぇ。

複雑って言えば、最初に書いた通り今回またいつもの『All Stage Clear』になってしまいました。どうにもこうにも意図する所が見えないなぁ。別に要領を喰った所がある訳でも無さそうだし、何故に改悪の方向に持っていくのだろうか。次期シリーズでの改善を強く希望します。