保育園を選ぶには〜保育耳年増のコメント〜

保育園アンケートの結果やら、ネットでうろうろしていろいろな保育園の話を聞くたびに、 保育園選びは意外と難しい、 ということがだんだんわかってきました。 表面からわかるようなことが、質にかかわるとは限りません。 以下、列挙してみます。

極端にいいか極端に悪いケース

行事が非常に多い園。ほとんど私立。
いい園なら、楽しい園生活を送れる。子供が個性を認め合うチャンスともなる。
悪い園なら、イベントを乗り切るために、子どもに異様な負担がかかる。 体罰を伴う場合もある。
保育経験の長い保母が多い園。公立に多い。
いい園なら、保母の自らの育児経験や、長年の保育経験を活かして、 親も子も保育者も育ちあうような保育ができる。
悪い園には、いくつかパターンがある。 一つ目は、「保育」ではなく「保管」「託児」になり果ててしまう場合。 とにかく尻が重い。 二つ目は、保育者のひとりよがりがまかりとおる場合。 育児経験がまだ短い親を見下す、保育者サイドの都合を押し付ける、 体罰や給食を一時間以上かかってでも無理に食べさせるなどの、 身勝手な保育がおこなわれる。
一時保育、休日保育、園庭開放、といったメニューが豊富な園。ほとんど私立。
いい園なら、地域の保育ニーズに敏感に応え、よりよい保育を提供することに熱心。
悪い園なら、補助金分捕り合戦に熱心で、保育の中身はオロソカになる。

悪いケース

ベテラン保母がいない園(ほとんど私立)
園の運営方針等に問題があり、保母が長く勤めることができない。
見学をさせない
論外。
保護者会がない
経営サイドの邪魔になるために、保護者の結束を嫌う場合がある。
保護者が風邪の時に保育しない、買い物の後のお迎えを認めない
「こどものため」を振りかざして、実は園側の都合を強く押し付ける傾向にある。

保護者の価値観によるケース

狭義の早期教育や、稽古事を行う園
「のびのびと保育してもらいたい」と考える親には不向き。
「字ぐらいは読み書きできないと」とか考える親には適する。 ただし、外面だけ整えるのに熱心な園である可能性が強い。 この点、よく見極める必要がある。
ちなみに、(狭義の)早期教育がよい結果をもたらすという報告はどこにもない。
保護者会の活動が活発
保護者間の結束が強く、親としての成長することができる。 また、いろいろと助けられることも多い。
ただし、個人主義の人、 保育運動のイデオロギー色についていけない人には辛いかもしれない。 また、ビジネスの感覚が身についている人にとっては、 署名の内容なども納得がいかないことが多い。 (例えば、職員増員と保育料値下げを同時に要求するなど)

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