洋服のお話(2)

仕立ての洋服は長持ちするというのが良い点の一つですね。

管理人が今着ている厚でのコートは、父親が30年くらい着た物です。
古い写真を見てみると、赤ん坊の管理人を抱いた父親が今着ているコートを着ています。
管理人が35才の時にコートを受け継いだのですが、それからでも10年。
冬は毎日着ているのに長持ちするものです。

お店に持って行くと、いろいろな補修をして貰えます。良い物は末永く使いたいものです。

次のページに年代物の管理人のコートを載っけておきます。


洋服が出来るまで

洋服を作るまでにはたくさんの工程があります。
順を追って簡単に説明します。
この中でお店で私達も行う部分は黄色で表しておきます。



1.洋服の生地を選ぶ
    好みのメーカー、色の生地を選びます。デザインもこの時に店の主人と相談して決めます。
    お店の中で応接セットに座って相談するんですが、とても大事な商談を
    進めてるみたいでちょっと緊張するかもしれません。
    でも、買う方にとってはとても重要なステップですね。

    大きな図鑑のような物が有って、10cmx5cmくらいの生地がびっしり貼りつけている
    見本があります。

    管理人は子供の頃、ベリベリ引っぺがしておじいさんに怒られました。

2.採寸
    当然ながら個人用なので、綿密な採寸が必要ですよね。

3.縮地
    蒸気アイロンで生地を縮める工程です。
    この工程で生地が本来の状態に生き返るそうです。
    通常の既製品だとこの工程は簡単に済まされるそうです。

4.型紙を起こす
    採寸された寸法から、生地に写すための型紙を作ります。
    プラモデルの設計図ですね。

    管理人はプラモデル作るのが大変にヘタでした。
    必ず部品が余ってしまうのは何故なんでしょうか?

5.生地に写す
    型紙から生地に部品を写します。これには前ページの「チャコ」が活躍します。
    当然ながらラクガキなんぞはしません。

6.裁断
    5で型紙から書き写した通りに生地を切りぬきます。緊張の一瞬ですね。
    ここで、あのデッカイ鋏が活躍します。

7.仮縫い
    裁断された生地を、一旦糸で洋服の形に縫い合わせます。
    まだまだ着れる状態ではないです。

8.仮合わせ
    仮縫いされた生地を、お店に行って着てみます。
    お店の人と相談しながら修正すべき点を決めていきます。
    もちろん自宅に来てもらって仮合わせする事も出来ます。

    ここで、出来あがってくる洋服のおよその形が見えてきます。
    ちょっとドキドキする場面ですね。

9.補正
    一旦生地をバラバラにして、仮合わせで決った修正内容を反映して線引きしなおします。

10.付属品の準備
    裏地、ボタン、毛芯を選んで準備します。
    お店で選んでもらえますし、自分で選ぶ事も出来ます。

11.裁縫
    補正の済んだ生地と付属品をセットにして、専門の職人さんに縫製をお願いします。

    管理人が子供の頃には、職人さんがたくさん住みこんでいました。
    私の母親は子供の頃には食事番で大活躍したそうですが・・・・ホント?

12.納品
    ついに完成です。
    世界で二つと無い、あなた自身が選んだオリジナルの洋服です。
    大切に着てあげて、あなたの子供に受け継がせてあげてください。