子供の難聴

子供は身体的に成長段階であり、その構造上の問題から難聴を引き起こしやすい状態にあります。

子供が難聴を発症する原因はさまざまです。しかし、当院で難聴の治療をおこなっているお子さんのほとんどが中耳炎による難聴、はしかやムンプス(おたふく)、インフルエンザの後に発症した難聴、あるいは原因不明の難聴(突発性難聴)のいずれかです。

中耳炎が原因の難聴

子供の耳は成長途中のため大人と比較してつくりが小さく、同時に耳管と呼ばれる耳と鼻を連絡している通路の傾きが穏やかです。そのため、くしゃみや咳、鼻をかんだとき、あるいは水泳中に鼻水や水が耳に侵入しやすく、中耳炎を発症しやすいのです。

ムンプス難聴

最も回復が難しいとされる難聴の一つがムンプス難聴です。
ムンプスとはおたふく風邪(流行性耳下腺炎)の原因となるムンプス・ウイルスのことです。この病気にかかると顔、特に耳の下がおたふくのように腫れ上がり高熱がでます。

特に3〜9歳に発症しやすく、症状の一つとして難聴が現れることがあります。高度難聴、そして子供が聞こえなくなったことに気づかず発見が遅くなることから回復が難しいとされています。
しかし、鍼灸治療では皮膚からの刺激が患部にまで伝わるため、本人の成長を促すとともに回復能力を高めることができるのです。

原因不明の難聴(突発性難聴など)

子供で突発性難聴と診断される場合は、成長段階において耳に関係する器官の一部が循環障害を起こしたときに発症します。原因不明といわれていますが、大きな要因のひとつとしてストレスがあります。
感受性豊かな子供は引越しやクラス替え、席替えなど環境の変化が精神的なストレスとなり難聴が発症することも少なくありません。また、過剰な運動から内耳の循環障害を起こす場合もあります。

子供の難聴治療実績

子供のムンプス難聴

■5歳女性
発症年月日:2009年7月
初診日:2009年9月
治療前検査日:2009年8月
治療中検査日:2009年12月
治療中検査日:2010年4月
備考:ムンプス難聴

子供の原因不明難聴

■4歳男性
発症年月日:2019年2月
初診日:2019年12月
治療前検査日:2019年8月
治療中検査日:2019年12月
治療中検査日:2020年2月
備考:原因不明の難聴
   ABR(聴性脳幹反応)スケールアウト

子供の突発性難聴

■9歳女性
発症年月日:2009年7月
初診日:2009年8月
治療前検査日:2009年8月
治療中検査日:2010年4月
備考:突発性難聴

急性低音障害型感音難聴

■10代男性
発症年月日:2021年4月
初診日:2021年5月
治療前検査日:2021年4月
治療中検査日:2021年6月
備考:急性低音障害型感音難聴

子供の治療について

子供のムンプス難聴

鍼治療は、小児の場合、皮膚を軽くつつくような小児鍼を使用します。

大人用の鍼は髪の毛と同じくらいの太さ0.1mmほど。お灸は、火が直接肌に触れないものを使用していますので、火傷の心配はありません。

お灸は副交感神経を刺激し、リラックス効果だけでなく、血行の促進や抵抗力を高めて体を強くしてくれるといった様々な作用があります。

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