2006年8月-Agosto-

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2006年8月31日(木)
好奇心。

ニカの子どもたちは好奇心旺盛。
色々質問してきて、色々話してくれる。
もちろん初めは照れ屋さんの子が多いけど。
そんな子どもたちと話をするのが私はとっても楽しい。
でもたまに、本当に人を不快にさせる子どもたちがいる。
子どもと言うよりは、青少年といった方がいい年齢の子ども。
色々質問してくるまではいいけれど、それに対する答えに『クスクス笑い』。
しばらくは我慢できる。が、それがずーっと続くともうダメだ。
『そういう態度、私は好きじゃないよ』と伝えることもあるが、今回は言う気もうせた。
同僚が、『仕事の邪魔だから、お話終わり。』と上手く切り上げてくれた。助かった。

2006年8月30日(水)
高級料理☆彡

以前から耳にはしていた、首都の高級ステーキ屋さん。
そんなにステーキが好きじゃないし、お金もないので行かずに過ごしていた。
どうしても食べたい!という意見があったので、その人のおごりで行くことに。
わけも分からず、一番おいしいと言う料理を頼んだ。
食べてみると・・・・ 『おいしかった。』
脂身がなく、それでいてやわらかく、おいしかった。
必要以上に店員がいて、必要以上に水を替え、テーブルを拭いてくれるが、
景色もよく、おいしくて、かなり満足だった。

2006年8月29日(火)
撮影?

以前図書館での活動をビデオに録画した。
事務所職員のOさんが、そのビデオをとても素敵なものに編集してくれた。
以前に事務所の方が撮った写真も付け加え、音楽も入れ、
まだちらっとしかみてないが
ウルウルしてしまった。
そのビデオの初めに言葉を入れたほうがいいとの事で、Oさんに撮影?してもらった。
ビデオカメラを50センチくらいの距離におきしゃべるのは、かなり緊張。
しかもスペイン語なので頭はフル稼働。
ほんの数行なのに計10回ほど取り直した。
ニュースキャスターって度胸あるなぁと思った。

2006年8月27日(日)
マサヤへ。

今日はグレンダと、同じ任地の隊員と一緒にマサヤへ行った。
そして他の隊員が公園で踊ると聞いたのでそれを見に行くことに。
4時開始と聞いたので公園で待っていたけど、4時30分になっても始まらない。
もう帰りのバスがなくなってしまうので、何も見ずに、スーパーで買い物をしただけで帰った。
なんとか最終バスに乗れたけど、すし詰め状態。
まったく場所がなく、バスの前のガラスにへばりつき何とか耐えた。
いつもバスで色んなニカ人に助けてもらっている私は、前からそのニカ人の態度を見習いたかった。
今日はたくさん荷物を持ったニカ人の手伝いを出来たりして、なんかニカ人になれたみたいで嬉しかった。

2006年8月26日(土)
Diriambaへ。

Diriamba(ディリアンバ)という近くの町に住む、先生のおうちに遊びに行った。
現地語学研修時代の先生で、遊びに行くと言ってあっという間に1年半も経っていた・・・。
初めて行った先生のおうちは豊かではないけど、とってもいい雰囲気だった。
とても賢く、ユーモアがあって、働き者で、優しい先生。
一番初めに出会った人が先生で、そのお陰で少し寂しかった日々を楽しく過ごせて、
とても感謝している存在。
みんなでご飯食べて、おしゃべりして、お酒を飲んですごした。
色々なニカ人を見た後に久々に先生に会って、やっぱりこの人はすごいなと思った。
『ありがとう』という思いは、態度にあらわさないと相手には伝わらないから、帰るまでにたくさん出そう。
そして先生の言うとおり、『人生は一回きり』なんだから、やりたいことは全てやろう。

2006年8月25日(金)
映画会。

今日は市役所で映画会をした。入場料2ペソ。
私たちの図書館での活動資金は、全て市役所管轄だ。
だけど、ここナンダイメの市長は全くもって理解を示してくれていない。
図書館の責任者が精力的に活動していることは誰もが分かりそうな状態なのに、
それでも一切態度を変えず、全く興味を示さず、予算も割いてくれない。
待っているだけじゃ埒が明かないので、自分たちでお金を集めることにした。
手始めに、映画会をすることに。
機材は、私の事務所、市役所、教会にあるものを借り、出費はゼロ。
今回は初めてだったということもあり、そこまでの収益は見込んでいなかった。
午前と午後2回放映で、来てくれたのは35名。
収益は2ペソ×35名で70ペソ。ぼちぼちの出来だ。
今回映画会をしたことで、意外と子どもたちが色んな映画を持っていることがわかった。
プロジェクターで大きく映し出して見ることは、子どもたちも嬉しいみたいで、
『次は自分が持っているこの映画をみたい!』と言う子どもがたくさんいた。
これでしばらくは、映画を借りずに、出費ゼロで続けていけそうだ。

2006年8月24日(木)
先生に対する性教育。 ⇒BLOGに写真あり

今日はナンダイメ市内の校長先生を集めての性教育。
各学校での性教育を計画している保健省側が、手始めに行った講義。
テーマは性感染症。講義自体はぼちぼちだったが、先生たちの色んな意見を聞くことが出来た。
子どもたちの親の理解がなく、性教育などを取り扱いにくいから、
親たちに対する性教育も行ってほしい。
学校に貼る為に、コンドームの使い方を紹介した貼り紙を用意してほしい。
父親が居ない家庭が多く、保健従事者も女性が多く、男の子はなかなか相談する相手がいない。
など、先生たちの率直な意見を聞けてよかった。
きっと看護師さんたちも何かしら感じてくれただろう。
初めは小さなものからでいいから、少しづつ活動に幅が出てくる事を期待したい。
日本のプロジェクトが来て慌てて動き出した保健省だけど、きっかけは何でもいいので、
少しづつ前進していってくれたらいいなと思う。

2006年8月23日(水)
Ochomogo。

今日はOchomogoでの性教育。
前回の続きで、『人生設計』というアクティビティをした。
まずは、自分の将来の夢などを書いていく。
そして、その後に『今妊娠したら、あなたの人生はどう変わるか?』と問いかけ、
再び自分の人生を書いてもらう。
13歳、14歳での妊娠があるニカラグアで、若年妊娠を人事ではなく、
自分にも起こりうることであると実感してほしく、このアクティビティをしている。
大抵の子どもたちはたくさんの夢を諦めるようになる、と言うようなことを書くが、
男の子の中には、『何も変わらない』という子も結構いる。
妊娠した女の子や、女性を残していってしまう男性が多い社会の中だからなのか、
それとも実感が無いからそのように言うのか、どちらにしろニカラグアの現状を垣間見た気がした。

2006年8月22日(火)
Brena(ブレーニャ)へ
ナンダイメのブレーニャという地域の保健所で性教育をしに行った。
久々に前同僚のGioconda(ジョコンダ)との仕事。
もう1人ブレーニャ担当の看護婦さんもいたが、彼女は診察があり参加できず。
性教育の出来はまずまずだった。最近他の看護婦さんと仕事することが多く、
ジョコンダの教え方を久々に見て、少し見直した。
彼女はナンダイメ市の性教育をまとめる役目。他にも仕事が色々あって、
全ての性教育に参加することは難しいと言う。
そして、私に他の看護婦さんと一緒に性教育をやれという。
正直言って、他の看護婦さんたちは自分が性教育担当だと言う意識さえない。
『歩がやる性教育を私が手伝うわよ』といつも言われる。
その度に、『私があなたの手伝いをするの。あなたが担当なんだよ』と繰り返している。
こんな状態のままで、あなたたち2人でやってね。と言われても本当に困ってしまう。
とりあえず来月はジョコンダも一緒に参加するという約束をしてもらったが、これからどうしようか。
どういう風にすると上手くいくのか、考えていかなきゃ。
2006年8月20日(日)
キャンセル。

今日は友達と遊びに行くはずで、グレンダと準備万端で待っていたが予定キャンセル。
彼の仕事が終わらず、ナンダイメに帰ってこれるのは夕方5時になっちゃうと。残念。
ということで、やることのない私たちは他の友達の家に遊びに行った。
そこで3時間くらいおしゃべりをして、エラード(アイス)を作って、帰った。
今日遊びに行った友達は、うちにある検査室?で働いている20歳のAna。
彼女は結婚して3年目。旦那も同い年。でも旦那はお酒を毎日飲み、働かない。
3年間のうちで働いていたのは数ヶ月。
家にある家電製品も全てAnaが1人で支払いしていると。
暴力を振るうことは無いが、酔っ払うとずっと話し続け寝かせてくれないらしい。
そして一度だけ寝かせないために包丁で脅されたと。2人はまだ子どもはいない。
こういう環境で暮らしているニカ人は多いのは知っていたけど、自分の友達では始めてだった。
本当に多いんだなと実感した。

2006年8月19日(土)
チケット♪

飛行機のチケットを買いに首都へ。
10月に任国外でメキシコに行くことした♪
ニカラグア−メキシコ間は600ドルくらいする。
けど、私たちが行く10月は安くなっていて全部で450ドル程度。ラッキー!!
どうやら去年10月にハリケーンが来たので、今年も10月は安いみたい。
ん〜、神様にお願いしよう☆彡

2006年8月16日(水)〜18日(金)
WorkShop ⇒BLOGに写真あり

16日から18日までの3日間連続で日本の専門家によるWorkshopが行われた。
先生は日本語で話し、通訳がスペイン語に訳すという形だったので、とても理解しやすかった。
今回の内容は、計画を立てるためのある方法を学ぶということだった。
人間は基本的に物事を考えるときに、原因追求型で考える。
例えば性教育が出来ないのは、物が無いから、子どもが来ないから、時間がないから等々。
今回の方法は、まず理想の状態を具体的に考え、
その状態を実現するにはどのような状態が必要か?と順々に考えていく。

私たち日本人にとっても、考え方を変えて考えるのは難しかった。
ニカ人にとってはもっと難しそうで、みんな悪戦苦闘していた。
今回のWorkshopには様々なセクターの人が参加していた、青少年グループも参加していた。
実際にグループワークをするとき、私は青少年の15歳以下のグループに参加した。
大人は言葉で表現するとき、きれいな言葉に置き換えようとする。
そうするとどうしても抽象的になってしまう。

しかし、子どもたちはそんなこともできないので、書くことがとても具体的。
今回の方法では具体的に表現することが大切だったので、
以外に青少年の方がスムーズにやっていたように思う。

新しいことを始めるのはなかなか難しいことも多いけど、
一生懸命それに取り組むニカ人を見て、『続けばいいな』と心底思った。
それと同時に、自分たちに過度の自信をもち、自分の非を認めることの少ないニカ人は、
同じ経験の中でも、学べることが少ないんだろうなと思った。

国際協力はすぐには結果の出ないことばかり。
こんなことやって意味があるのか?と思ってしまうことも多々あるが

その国の人に、ほんのちょっとでもプラスの結果が残ればいいのかなとか色々思った3日間だった。

2006年8月15日(火)
Jinotepeへ

今日はJinotepeのイベントに参加。
私たちと同じように1人しか連れてこられなかった市もいたし、
バスを借り切って30名程連れてきた市もあった。
本部の人の到着が1時間ほど遅れ、かなり急ぎ足で行われたイベントだったが
本についての意見を話す子どもたちは何だかとっても立派に見えた。
Jinotepeは隣町だが、標高が少し高くとても涼しい。
今日は雨がぱらつき、かなり寒かった。温かいコーヒーを探し歩くくらいの寒さだった。
バスに乗り40分ほど経つと、もわっとした。ナンダイメに到着していた。
Jinotepe−Nandaimeは18キロ。
たった18キロでこんなにも熱いなんて・・・。Jinotepe最高☆

2006年8月14日(月)
腹が立つ。

1ヶ月ほど前から、数名の子どもたちと一緒にある本を読んでいる。
明日Jinotepe(ヒノテペ)という町で開かれるイベントに参加するためだ。
各図書館で5名くらいの子どもたちと本を読み、それに関する意見を言うというイベント。
ナンダイメの図書館でも5名の中学生と一緒に毎週2回集まり本読みをしていた。
当日のバス代がいるので、これも1ヶ月ほど前に市役所にお願いしていた。
答えは『OK』だった。それでも信用ならない市役所なので、それ以降も何度か確認を取っていた。
なのに、今日になって『ムリだ』という。
担当の人が国外に行っているから出せないと。
他にも色々と手を尽くしたが、どうしてもお金を確保できなかった。
明日の準備の為に集まった子ども達に話した。
1人だけ、親が交通費を出してくれるという子がいたので、その子だけ連れて行くことにした。
今までにもこういうことは何度もあったけど、今日は本当に腹が立ち、悔しかった。
子どもたちはこういう経験を繰り返し、約束を守らない事を特別な事とは感じなくなるのだろう。

2006年8月9日(水)
批判。

今日はプロジェクトの専門家が作る本の校正をみんなでやった。
もちろんニカ人もたくさん参加していた。
彼らは『批判』をするのがとても上手。
自分たちで文章を書くのは苦手だが、意見を言うのは得意。
ニカ人らしさを垣間見た。

2006年8月8日(火)
Nandarola(ナンダローラへ)

先月ある学校の先生が図書館に来て、学校で何か活動をしてほしいと言われた。
その学校があるのは、ナンダイメ市内から車で30分くらい行った田舎。
ぼこぼこ道を走り、川をいくつか越えてたどり着く。

比較的小さなナンダイメだけど、やはり市内と市外の田舎の生活は全然違う。
そして、田舎の子どもたちはなかなかナンダイメ市内とのつながりがもちにくい。
そんな子どもたちに、何らかの繋がりを持たせてやりたいうという先生の熱い思いで
図書館を訪ねてくれた。

安いお給料以上の仕事をしない先生が殆どの中、こんな先生は珍しい。
図書館での細々とした活動を誰かから聞きつけて、向こうからお願いに来てくれた。
すごく嬉しかった。
今までの1年半程、殆どの活動はこちらから売り込んで始まっていた。
やっとナンダイメの中で私の存在、活動の存在を認めてもらえ始めたところなのに、
残り任期は半年程。
長いと思っていた2年間は、仕事をするには全然足りない。

ナンダローラでのはじめての活動はほんわかした雰囲気で終わった。
田舎の子どもたちはとても恥ずかしがりやさんで、おとなしい。特に初めは。
恥ずかしがりながらも楽しんでくれていたみたい。
これからも1ヶ月に1回、続けていく予定。とっても楽しみだ。
少しでも、子どもたち、先生たちの期待に応えられるといいな。

2006年8月4日(金)
埋めてあげるね。

ここニカラグアでは誰か亡くなると、みんなでお墓まで遺体を運ぶ。 
昨日も一人亡くなられて、お墓まで運ばれていった。 
参列者の中に、すごくなついてくれている子どもが居た。 
その子が言った。 

『あゆみが死んだら僕が埋めたげるからね』と。 

一緒に居た同僚は大爆笑。 
大人なら決して言わない言葉。 
そこに彼の私に対する愛情を感じた。 
ほんと可愛いなぁと思った。 
もしものときは、半分はニカラグアに、半分は日本に埋めてくれるみたい。 

2006年8月3日(木)
性教育とは?

今日はナンダイメ市で保健省と各学校の校長先生の話し合いがあった。
日本によるプロジェクトが保健省で始まり、新たな動きが始まっている。
今回は、各学校で性教育の講義を予定している保健省側から、
校長先生に対しての説明があった。
保健省側は、性教育が青少年にとって必要であると理解しているが、
学校側はまだ性教育に対する理解が浸透していないようだ。
日本と同じように、性教育をすることで
子どもたちに余計な興味を抱かせてしまうのではないかという心配。
また、生徒の親たちの理解が低いので、学校に対する文句がでないかという心配。
手始めに、校長先生方に対して性教育を行うようだ。
各学校での性教育を本当に行う事が出来るのか、
人手不足などを考えると現状ではなかなか難しそうだけど、
保健省側が新たな取り組みを始めようとしていることはいいことだ。

2006年8月2日(水)
暑い・・・

午前オチョモゴ、午後グラナダと移動だらけだった。
ニカはバスがいつ来るかわからないので道沿いで待たないといけない。
今日は日陰に入っても暑くてあつくて疲れた。
午後はクーラーの中に入れて涼しかったけど、その後また暑い所に出ると倍疲れる・・・。
体調崩さないように気をつけないと。