3 次コオナアへゆくまへがきへ戻る       *                                                                 をはり                                                       歌である                      なほ題詞の三年は天平宝字三年 言ふまでもなく万葉集巻末の なかつたので どちらに取つても良いと思はれる     ち目出度い出来事の意にも取れる そもそも言と事は区別され る雪には三重のめでたさが籠められてゐる 吉言は吉事すなは 作を予兆する吉事であつた すなはち年の始めの初春のけふ降 作 この年の正月一日は立春にあたり しかも新年の降雪は豊 *注 因幡国庁における新年拝賀の式に続けて催された宴での                           つぎつぎと重なりますやうに                   しきる雪のやうに 天皇陛下を言祝∧ことほ∨ぐめでたい詞が *訳 新たに巡り来た一年の始まりの 初春の今日 この降り                                                          けふ降る雪のいや重け吉言 二十|四五一六                 新たしき年の始めの初春の  あら                                                   賜ふ宴の歌                     三年春正月一日 因幡国庁にて国郡司等に饗を