福岡ヤングホークスサマーキャンプ
(小児糖尿病サマーキャンプ)

 お知らせ:福岡ヤングホークスの正式ホームページが開設されました(2008/07/03)

 小児児糖尿病サマーキャンプは夏休みを利用して全国48カ所で、小児期のインスリン加療中の糖尿病患児を対象に行われています。福岡サマーキャンプは昭和44年に平田・仲村先生によって始められ、東京に次いで熊本と共に古いキャンプです。ヤングホークスの愛称もダイエーホークスが福岡移転するより以前から使われていました。
 私(田中)が医師団の一員としてこのキャンプに参加したのは久留米大学第1内科在局中の1975年から開業した1983年迄の9年間、第7回〜第15回です。その後も毎年、キャンプが開かれる8月17〜24日の間の土日だけはここを訪問するのが私の年中行事のひとつです。
( 2002年8月作製、2013/8/251一部更新)


写真左は2002年、右は2010年です、小高い丘が無くなりこの右手には駐車場ができていました。

 毎年8月17〜24日に、福岡ヤングホークスサマーキャンプは福岡県朝倉郡筑前町(旧夜須町)にあるやす高原福祉村「やすらぎ荘」で行われます。
 朝は6時頃起床、6時半からやすらぎ荘前の広場でのラジオ体操で1日が始まります。その後全員で掃除をして血糖検査があります、そしてインスリン注射。血糖検査やインスリン注射は小学生はもちろん幼稚園児でもみんな自分でします。ベテランお兄さんお姉さん(糖尿病 患児)の指導のもと、はじめは泣いていた子もキャンプが終わる頃には自分でちゃんとできるようになります。インスリンは半数以上が1日4回注射、中学・高校生で1日2回注射の子はむしろ肩身の狭い思いをして、「主治医は2回指示だけど、体のためには自分も4回注射した方が良いのでは?」と医師団に相談してる子もいました。
 8時から朝食、キャンプの食事の最低カロリーは1600kcal、6歳でもこれくらい必要なのです。好き嫌いは許されません、泣きながら1時間かかってでも出されたものを食べてしまいます。食事は中村大学栄養科の教授・先生・学生がしっかりカロリー・栄養を考えて作ったものですから残す訳にはいきません。
 9時から幼稚園・小学校低学年、小学校高学年、中学校、高校生に別れて糖尿病教室が行われます。その後はいろんな行事があります。旗作り、運動会、ハイキング、プール遊び。ディスコ大会では子供達は化粧をしてダンス相手を予約しておきます。キャンプ最大の行事は山登り(古処山)です。子供にはかなり厳しい山ですがそれだけに登り切った時の喜びもまたひとしお、その後の自信につながります。キャンプ初日の夜は花火大会、最後の夜はキャンプファイヤーがあります。
 キャンプの重要な行事のひとつが福岡キャンプの特徴でもあるTG(心理学用語でTalking or Training Groupの略、年齢、発達状態でグループ別に行う話し合いの時間)です。糖尿病を持った子にしか分からない悩みや問題を話し合うことで、子供達は精神的にも強くたくましくなります。

平成25年(第45回)のサマーキャンプ行事日程です。
毎年少しずつは変わりますが、ほぼ同じような内容です。
1日目は夜に花火、2日目は各グループごとに旗づくり。4日目に最大行事の山登り。
その後は疲労回復にフリーが多くなります。
朝のラジオ体操(この写真は平成25年の分)
このラジオ体操の広場も周辺に植樹がなされるなど変わってきています。。
血糖自己測定。全員自分ではかります。
インスリン自己注射、小学生でも皆自分で注射します。
プール遊び。
捕まったヘルパーが服のままプールへ落とされています。
これは福岡ヤングホークスの年中行事です。
キャンプを支えるドクターとヘルパー達(平成19年)。
これは平成20年6月のある日曜日。8月のキャンプに向けてヘルパー達は5月から隔週で日赤病院の会議室に集まり、楽しい、充実したキャンプにするためミィーティングを繰り返しています。
やすらぎ荘周辺は自然に囲まれた美しいところです。 この周辺の写真のほんの一部を別ページにリンクしました(写真を見るにはここを)。
また今年(2007年8月18日)の夕日は格別でした。デジカメ写真ながら久留米医師会文化美術展(平成19年10月11〜14日開催)と福岡県医師会美術展(平成20年1月開催)に出展しま した。そして福岡県医師会より優秀作品(努力賞)として表彰も受けました。 ついでに県医報11月号の表紙写真に採用されました。

  今年のキャンプでは超速効型インスリン使用者が出てきて、食事30分前に検査室でインスリンを打ってから食堂へ降りていく子供の他に、食堂で食事を食べる前に超速効型インスリンを打つ子供が増えてました(H14年記載)。
 このキャンプを訪問して、糖尿病を持ちながらたくましく成長していく子供達、彼らのために一生懸命頑張り悩むヘルパーの若者とふれあい、集まった糖尿病専門家である医師団の先生方といろんな話ができる事は私にとって楽しみであり幸せです。
2013年4月22日、このキャンプを第1回からず〜と主催してこられたおじいちゃんこと仲村吉弘先生が亡くなられました。仲村先生の強い意志と信念が福岡のヤングホークスサマーキャンプを日本でトップクラスのキャンプにし、そして今はその流れが岡田、南先生に引き継がれていると思います。

やすらぎ荘が少し変わりました。毎年少しずつ変わって行っているのですが。

やすらぎ荘:〒838-0202 福岡県朝倉郡筑前町三箇山508  電話:(092)711-5041 FAX:711-5043

第42回(2010年)のスケジュール。山登りの後は昼食の
時間が取ってありませんが、単なる記載ミス。
玄関の左手、ドームのそばには広い駐車場が出来ていました。
2010年からです。
2010年には駐車場が。
 
駐車場の隅に記念碑が。
 
やすらぎ荘は毎年少しずつ変わっています。
その他にも、今年は室内では西側食堂の手洗い水道の位置が変わり、
自動になっていました
昨年はプール周辺のぬり直しがありましたが、手抜きで?
滑る材質で危険で、ドクターの転倒事故があり(子供でなく良かった)
すぐに滑りにくい材質に塗り替えられました。
やすらぎ荘の道路向かいにあるサルスベリの木。キャンプ30周年記念に植樹されたものです。
駐車場ができたときに建物のそばからこちらに移転されていたようです。
 
30周年記念プレートの上に、今年(2013年)亡くなられた仲村先生をしのんで仲村吉弘先生の木というプレートが設置されました。仲村先生が子供達によく作っておられた竹とんぼが飾られています。(2013年8月)
毎年お茶係が大きなヤカンで沸かし、冷やしていた麦茶がペットボトルに変わりました。手間と安全性のためです。(2013年)
 
今年は広場に大きな鉄塔が建っていました。ソフトバンクの電波塔とのこと。
手前にはやすらぎ荘の旗とサルスベリの木・花。屋上より撮影。(2013年)

  2014年(第46回)

2014年(第46回)ヤンホキャンプにはまたすてきなゲストに参加して頂きました。漫画家の「いわみせいじ」さんです。大阪の有名なイラスト・漫画家で糖尿病で多くの本を書いている坂根直樹先生の本のイラストなど担当されている方です。キャンプ参加の子ども全員の似顔絵を描いて下さいました。ついでに私も書いて頂きました。 今年は雨が多くて山登りもできませんでした、しかし最後のキャンプファイアーは外で行うことが出来ました。たいまつを持っての各人最後の感想・一言では感きわまって泣き出す子供やヘルパー、また来年も参加したいという声がいっぱいでした。(2014年8月)