Michell Engineering
Gyro SE Turntable
レストア





Gyro SEの使用感などの報告はこちらです。
掘り出し物の中古品を、オーディオショップではない中古品店で発見。S字アーム(カジハラ・ポールスターUNIV2、当時は18万円)も付属。

 長らく放置されていたらしく、埃まみれ、脂まみれ、錆びだらけのジャンクっぽい状態。でも指で拭ってみると、まったく傷もなく、錆と見えるのも実は汚れ。レストアすれば新品になるんじゃないの、という状態なのに気がつきました。


保証書によると2010年製。外してあったドライブベルトも伸びきっていませんでした。


まずは解体。デルリン製プラッターに付いた金メッキの錘も艶がない。外して、金属磨きで磨きました。
左のプラケースに入っているのは軸受けメス側で、内部にはスパイラルが切ってある。本体の雄側シャフトには上に穴があるのがわかります。スパイラルで吸い上げたオイルがこの穴から下に戻るという絶妙な設計。
このシャフトの上にはボールベアリングが載ります。シャフトトップにはなんのへこみもなく、コロっと落ちてすぐになくなりそうなので注意。


吊り下げ式で浮く本体プレートを磨きます。汚れているだけで、アルコールで拭き上げるだけで十分でした。ゴールドプレートも擦れの一つもなし。


裏まで磨きます。バランスと取るためのウエイトは吸振性のよいゴム製。

  
吊り下げばねがつくベースプレートはアクリル製。このスプリングの先につく黒い調整ボルトが一つ外れて、曲がっていました。分解しないと見えないところ。直しました。


カジハララボ製のUNIV2。傷だらけに見えていましたが、実は汚れに過ぎず、アルコールで拭いただけでピカピカです。ただし、あらゆるネジにグリスを塗ってあって、それが滲みだしてますます汚れのもとになっていました。全部解体してふき取るのが大変。アームのピボットも拭きましたが、ここにはグリスがなかったのでよかった。マイナーチェンジはしたものの、現行品ですし、とてもよくできたアームです。オイルダンプの動作も良好。

 
アーム裏です。
長さ1.2mの5ピンケーブルが付属してましたが、太くて、それが設置台面で直角に曲がる。下からプレーヤーを押し上げるみたいになり、せっかくのフローティングを妨げそう。そこで、Pro-Ject Xtension 9TAのために作った5ピン⇒RCA変換ボックスを使用しています。

このボックス(金属製)は本体に固定せず、下に置きます。2本のRL別同軸線とアース線はどれも細く柔らかいので、フローティングを妨げません。同軸ケーブルはOYAIDE 3398SY、5pinプラグもOYAIDE製金メッキ。



アーム支点付近。
自動リフトアップ(オーディオテクニカ製)、自動停止の接点(自作)も加えました。
狭い場所なので、アームに決してあたらぬように慎重に配置。


インサイドフォースキャンセラーは私が好きな磁気式。
カートリッジのSUMIKO Starlingはマイクロリッジ針なので、2gの針圧に対して、インサイドフォースは表示で約1/3に設定。低めにする理由はこちらを参照ください。


こちらはモーター。DC24Vで動きます。非常にトルクがあります。自動停止なので、このスイッチはめったに押しません。ゴムベルトは新品をeBayで購入しました。

レストアして新品同様になり、おそらく世界唯一の自動リフト・停止するGyro SEになりました。

2026年10月

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