ターンテーブル DENON DP-300F-k
最近、海外ドラマ SUITS にはまっていました。
英国妃になった女優メーガンさんも出演しているので、最近また話題になっている、米国で人気の弁護士ものドラマです。
でも、私が注目したのは、ニューヨークの剛腕弁護士ハーヴィーの、高層ビルのガラス張りの豪華オフィスにさりげなく置いてあるターンテーブル。
アンプとかはほとんど目立たないし、スピーカーもカッパー製のコーンがおしゃれながらそんなには高くないKlipsh製RBシリーズみたいなのですが、ターンテーブルは、ドライブモーターが外付けで、アクリルカバーもない、マニアックで剛級ぽい風格。じつはこちらも価格的には高くなくてPRO-JECT RPM-1のようです。
そのターンテーブルで、ミュージシャンだった父のレコード(ジャズでしょう)を、事件に行き詰ったときに時々聴く、という設定です。
ドラマの中でその存在感はすごいです。 この場合、やっぱり、CDや、デジタルファイルじゃ、存在感がないですね、たしかに。
で、私の職場の居室にも(大きな音は出せないけど)、ターンテーブルを置けなくはないな、ということを思いつきました。
とはいえ、そんなにコストもかけられないので、なるべく安い(でもマニアック)な)やつを探してみたところ、ほとんどが、USB出力とか、パワーアンプやスピーカーまで内蔵、とかいうすべて内蔵ものが多い中、しっかり本物のオーディオ風で、MMカートリッジ用のフォノイコライザだけは内蔵ってのが、DENON製であって、2万円以下で買えるのがわかりました。それがこのDP-300F-k。
kは黒の意味で、シルバーもありますが、光沢塗装が美しい黒にしました。

この通り、アームだってまともですし、駆動もベルトドライブです。 塗装も鏡面塗装で、一見しただけでは、私にも、50万円が2万円か、区別がつかない仕上がりです。(もちろん、全体を持ち上げなければ、ですけど)。
それに、アクリルカバーが完全に取り外せるのが、いいです。一気に本格派感が増大。いろいろな部品にも、がたつきなどもなく、安っぽくなくて、非常に良質。
で、音は?
BGMとして聴くだけなので、音が良いとか悪いとかの話はどうでもよかったのですが、少なくとも、「えー、やっぱり安いな」という感覚は全くなし。アームは全自動なので、ボタンを押すだけで演奏が始まり、終わると戻る。結構便利です。
フォノイコライザはパスもできるし、カートリッジも変えられるので、そこまでおごれば、ひょっとして、トーレンスと大して変わらないんじゃねーの・・・・という疑いまで持ったくらい (・・・・まさかね)。
まあ、ターンテーブルが明らかに 軽っ軽っ なんで、豪級ではないですけでど、重量は見た目ではわかりませんから、すごい存在感。
これはこれで、オーディオの楽しみ方じゃないかなあ。たぶん、私の持っているオーディオ機器の最安値更新かと思いますが、結構、気に入りました。
場合によっては買いなおそうと思っていたカートリッジは、付属のMM型(もちろんDENON製)のままで、とくに不満はないですねえ。適正針圧も 2g と、さすがはDENONらしく、まっとうな設定です。
自宅ではほぼ聞かない古いアナログレコードをもっていって、仕事中も、小さな音で、大好きなドビュッシーとかを流しています。昔聴いたレコードそのものなのがまた懐かしい。30分に一回、レコードを変える必要があるのが、とてもよい休息になって、仕事もはかどる(・・・ような気がします・・・)。
見た目も美しく、気に入りました。気分は剛腕弁護士ハーヴィーですね。
ゴールド・ウエイト
いくらかコストは不釣り合いながら、豪華な銅製・金色メッキのスタビライザを奢ってみました。急に豪級プレーヤーになった雰囲気。

(2018年7月26日記)
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