耳とスピーカー間距離を測る
スピーカーの設置、みなさん、どのように精度を出しているでしょうか。
床の模様やフロアマットの形状頼りじゃ、思いのほか精度は出ないし、巻尺で測るっていっても、数cmの誤差なんか簡単に出てしまう。
そもそも、部屋が正確な四方形かだって、わかりゃしない。
cm単位の波長を扱うスーパーツイータ以外は、そんなに神経質じゃなくてよいのじゃないか、と思っていたのですが、ものは試し。最近、手に入れたレーザー距離計で測ってみました。
ボタンを押すとレーザーが出て、本機の底面と、その光が当たったところまで距離が、直ちに出ます。
以前使っていたゴルフ用のレーザー距離計は、精度数十cmくらいのものでしたから、巻尺代わりにはなるまいと思っていたのですが、この機材は違う。
ページトップの写真の表示は、2.0129メートル。
え! ってことは、201センチ2.9ミリ。
そう、1ミリ以下の精度がでるんです。
実際、何度か測定しても、再現性はよく、1ミリ以下の精度は楽々出そう。
ELACとリスニングポイントの距離(下図赤線)を測ってみました。
椅子側からと、スピーカー側の、両方から、何度も測った結果、右が2cmほど、耳に近い、とわかったのです。
ずいぶん、正確に設置していたつもりなのに。
そこで、測定を繰り返しながら、2mm程度の誤差になるよう、調整してみました。
結果は?
幸い、激変したりはしませんし、ピンポイント定位も変わりませんでしたが、顔を動かしたときに、フラッと定位が変わるのが、緩和されました。
また、今までは、多少、右を見たほうが、正確に真ん中に定位する気がして、理由がわからずにいましたが、それもなくなったのです。
右を向くと、右耳の位置が2cmほど後ろに下がりますよね。だから、正確な定位になるのか? 修正後は、真正面を見て、多少顔を振っても、定位の移動が小さいです。
そう、2cmの誤差は、ELACの場合は、聞き取れる、ということです。
人は左右の位相差を感じ取ることが出来るので、2cmでもそれがわかって不思議はないですけど。
2017年12月17日