投扇興の役と点数
扇を投げ、的に当たって落とすと点数がもらえます。点数は落ちた後の扇や的の形(位置関係)で異なります。麻雀の役のように、名前が付けられ点数が異なっています。これが投扇興の大きな魅力です。的当てはただ当てるだけ、ダーツも当たった点数が計算されるだけで非常に幾何学的です。風雅な名前を付けているのが、人々の関心を誘う大きな要因と言って良いでしょう。
名前と点数の付け方は下記のようなものが見つかっています。「百人一首の言葉を付けたもの」と「源氏物語の巻の名前を付けたもの」が良く登場します。文献によって形も点数も異なっているのが普通で、かなり似ているものもありますが、すべて同じというものはありません。
歴史的なものを紹介しましょう
「百人一首」形式の役 (複数の書物に掲載されていますが、本により内容が異なります。百人一首形式で書いてある本は下記の6種です)
「投扇例」「投扇興図式」による
風流語の役
冊子形式のもの(「投扇式」「投扇の記」)
「源氏物語」形式の役(点式表が複数見つかっており、形や点数は異なっています。)
冊子形式の点式図*昨今も、いくつもの団体などで、いろいろな点数表が作られています。