ゲーム紹介


白久保のお茶講

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名称白久保のお茶講(しろくぼのおちゃこう)
概要  群馬県吾妻郡中之条町の白久保集楽に残る 闘茶(とうちゃ)の形を残す唯一の行事。 古い遊びで、簡単に言えばお茶を飲んで当てるものである。
 講は寄り合いを意味し、お茶講とは一般には「集まって茶を飲む寄り合い」である。しかし、この白久保のお茶講は「茶を飲んで当てる遊び」となっている。
起源は定かでないが、天保年間の記録が残っている。現在、国指定重要無形民族文化財となっている。毎年2月24日の晩に行なわれるほか、一般の体験も可能である。

●準備するもの

  煎茶、甘茶、陳皮、他に和紙、俸禄、湯飲み、片口等。

●ゲームの進行

◎準備

1.3種類の材料をそれぞれ焙烙で煎り、石臼で挽いて粉にする。
2.配合を変えて4種類の茶を作る。天神様のお茶、一番茶、二番茶、三番茶とする。
3.5種類それぞれを3つに分ける。天神様のお茶は天神茶と客茶2つに分ける。

◎遊びの進め方

1.茶を鉢に入れ熱湯を注いで茶を作る。これを大きな湯飲みに入れる。
2.上記の要領で、天神茶、一番茶、二番茶、三番茶、客茶の順に煎れ、競技者に飲ませる。
3.次に残った7包の茶、すなわち一番茶、二番茶、三番茶各2、客茶1をランダムに混ぜ、一つずつ飲ませる。このとき茶を包んでいた紙(正解が書いてある)はウグイス棒という竹棒に刺していく。
4.一つ飲むたびに、競技者にどの茶だと思うか言わせる。競技者には一、二、三が2つずつ、他に客と書かれた紙が配られており、それを折って答える。数と会わない答え方、例えば一を3回言ったり、すべて2というような答え方はできない。

◎正解の発表

1.盆と7山の飴を用意する。これは賞品である。
2.すべて飲み終わり、予想も済んだら正解を発表する。ウグイス棒を抜き、逆さにして1枚ずつ開く(飲んだ順に開くことになる)。
3.正解を言い、正解者に飴を配る。飴の総量は決まっているので、正解者が少ないほど、一人当たりのもらえる量は多くなる。
4.記録係は正解・不正解を記録する。
5.すべて発表・記録が終わったら、記録係は個人ごとに一番下に絵を書く。 全問正解者は桜の枝の絵(ハナカツギ)、4問正解者は鉄砲、3問正解者は唐笠、2問正解者は瓠、1問正解者は、全問外したものは桜の枝を逆さに書く(サカサッパナ)という。ハナカツギとサカサッパナが多い年は豊作と言われている。

販売状況一団体3万円で体験できる。

「白久保のお茶講」探訪記


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