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80   捨てる神より、家庭内PCリサイクル (2003.9.24)

10月1日からパソコンを捨てるのにお金がかかるようになる。私が住んでる町田市の広報誌によると1kg以上のパソコンを廃棄する場合、市では収集しないので購入したメーカに送り返すらしい。まずメーカへ申し込み、所定の方法でリサイクル料(3,000〜4,000円)を支払う、すると折り返しゆうパック伝票が届くらしい。この伝票で郵便局に回収を依頼するか、直接郵便局にパソコンを持ち込むのだ。結構面倒な手間だし、郵便局しか使えないのがお役所仕事らしい。捨てるのが厄介で不法投棄なんて事にならないようにしてほしいと思う。

前話で書いた壊れたディスプレイ(もちろんブラウン管)の処分には4,000円もかかるのだ。9月中に市の粗大ゴミ回収に出そうかと思ったが、面倒なのでダメ元でリサイクルショップHARD・OFFへ持ち込んでみた。店員さんは製造年月を見ただけで「無料引き取りです」と言うのでラッキー。タダで処分でき、車から運んでくれるので助かった。不要なパソコンを廃棄する前にはHARD・OFFへ相談するのが賢いユーザだ。でも、これも10月1日からは変わるかな? しかし、HARD・OFFに行ったついでにまたまたジャンクパソコンを買ってきたらますます泥沼にはまる危険もあるので注意。

10月1日以降に新規購入するパソコンには購入時にリサイクル費用を払うようだ。リサイクル費用を払ったパソコンにはリサイクルマークシールが貼られるらしい。古くなってシールが剥がれたらどうなるんだろうとか、シールだけアンダーグラウンドで売買されるのじゃないかと余計な心配をしてしまう。きっとヤフオクで出回る、と予想しておこう。売買まではいかなくても、個人で新しいパソコンを買ったときに付いてきたシールを古いパソコンに貼り替えちゃうとかありそうだ。

話は変わって、この夏に猛威をふるったコンピュータ・ウィルスが姉のパソコンに感染していたことが判明した。彼女がウィルスが心配だけどダイヤルアップなのでWindows Updateに時間がかかると、パソコンを我が家に持ってきたときに既に感染していたことが分かったのだ。パソコンに無線LANカードをさしてネットワークに繋いだらネットワークが急に遅くなり、無線ルータとADSLモデムのLEDが点灯が止まらなくなった。エンデバーまでインターネットに繋がらない。無線LANカードを無効にすると治まった。

これは変だと、ウィルススキャンのパターンファイルを最新にして(パターンファイルの更新もしてなかったのだ)、スキャンを実行。見事にW32.Welchia.Wormが見つかった。しかし、駆除の方法がよくわからない。サイトに載っている情報に従って操作したけど、ウィルスファイルを削除できなかったのだ。結局、シマンテックのサイトから専用の駆除ソフトをダウンロードして削除した。このワームは感染を広げることと、そのときにネットワーク負荷を高くすること位しか悪さをしないようなのが不幸中の幸い。

姉の話だと、ウィルスが怖くてインターネットには殆ど繋いでいなかったらしいが、9月のはじめにどうしても調べたいことがあって、短時間だけどネットに繋いだようだ。ファイルの作成日付から、そのときに感染したに違いない。なんだか恐ろしい世の中になったものだ。ウィルスなんて他人事と思っていたが、やはり日々の対策が大事なことを痛感した。我が家はルータがあるのと、Windows Updateとウィルスパターンの更新は自動化しているので、まあ大丈夫だと思うが安心はできない。

LinuxでOpenOfficeを起動

さて、前話で書いた1,500円エンデバーには旦那がLinuxをインストールした。RedHat 9というものらしく、CD-ROM 3枚分のファイルをダウンロードしてCD-ROMに焼いていた。Linuxって本当に無料で使えるんですね。1,500円エンデバーには自作PCから6GBのハードディスクを分家させていたのだが、小さくてRedHat 9のすべては入らなかったようだ。必要そうなものを選んでインストール。それでもデスクトップ環境やオフィス系のソフト、Webサーバーやメールサーバー機能はインストールできたようだ。それから旦那がパズルで遊ぶためにプログラムの開発環境も入れていた。

起動してログインしてみると、Windowsに似たデスクトップが現れ、メニューや画面の表示、操作性も殆ど同じ感じだ。Linuxがこんなに簡単に使えるようになっているとは正直思わなかった。これならマニアでない一般の人でもWindowsの基本操作を知っていれば使える。これでWindows以上に安定していて、オフィス系ソフトや、画像処理、ゲーム、データベースなど様々なアプリケーションが無料で使えるんだから素晴らしい。世界中のボランティアプログラマに感謝ですね。マイクロソフトがLinuxを脅威に感じているのも理解できる。

マイクロソフトオフィスの代わりとなるOpenOfficeがよくできている。これもオープンソースということで無料なのだ。家庭で使う普通の文書作成、表計算などはこれで十分だ。プレゼンソフトもあって仕事でも使えそうだ。なんとマイクロソフトオフィスのファイルも読み書きできる。上の画面がRedHatのデスクトップと、OpenOfficeを起動したときにでる表示。フロッピィ経由でWindowsエンデバーに持ってきた。

こうして超安価にできあがった1,500円エンデバーであったが、ひとつ大きな問題があった。それはネットワークに繋がっていないことなのだ。LANに繋がらないとLinuxのセキュリティパッチをインストールできないし、Windowsからリモートで使うこともできないし、ファイルの共有もできない。ネットに繋がらないと凄い不便だが、LANの投資を躊躇している。

置き場所がなく2階に置いたので、ネットに繋ぐには無線LANにする必要があるのだ。無線LANで繋ぐには1万円前後の出費となり、これは痛い。有線のLANにするには1,000円以下で買えるLANカードで済むのに。パソコン本体が1,500円だと思うと、その10倍近いお金を無線LANだけのためにかけられないよ。中古やジャンクで安く買えないかな。

最初に書いたように、パソコンを捨てるにもリサイクル費用がかかるようになります。そこで古いパソコンにはLinuxを入れて家庭内でリサイクルしましょう。LinuxならWindows95,98時代の性能の低いパソコンでもまだまだ十分使える(と思う)。ネットサーフィン(死語)マシンならそれで十分。たまに文書作成が必要になっても、OpenOfficeがあるし、Windowsのウィルスには感染しない、というメリットもあります。ということで今回は、家庭内PCリサイクルの勧めでした。おしまい。

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