4   家計簿と銀行 (2000.11.12)

主婦がパソコンでやりたいと思うこと、そして挫折することの上位に「家計簿」があると思う。もちろんきちんとしている人もいるとは思いますが。私も最初は「パソコン奮闘記82話」に書いたように、雑誌の付録CD-ROMの家計簿をつけていたのですが、入力が大変で挫折しました。最近では自分の生活(と性格)に合わせて、改良した(というと聞こえがいいが、ようするにデータ入力が少ない)自作のエクセル家計簿を使っています。

今回、月刊パソコン誌の「Home PC」の1月号に自作家計簿をつけている人ということで私が紹介されることになりました。このまえ「パソコン主婦の友」に出たばかりなのに、私って出たがり? これも「メタル ウッズ」のサイトを広めるために恥を忍んで顔をさらしているのよ。11月29日発売ですので立ち読みでも良いから見て下さい。

Home PCの1月号は市販ソフトやオンラインソフトの家計簿の評価記事も掲載されるので、21世紀の始まりを記念して家計簿を始めたい方はぜひ参考にして下さい。

取材の中では偉そうにも「家計簿を長続きさせる方法」なんて語ってます。『家計簿をつけるのが面倒で、なるべく買い物に行かない事が節約法です。』と真面目に答えたら編集者に笑われました。

家庭では主婦が君臨して家計を握り、気の向くままに消費してますが、家計簿をつけていると書きづらい項目(たとえば自分の化粧品や洋服なんど)の出費は自然と控えるようになります。

内緒話:家計簿に計上しにくい物は秘密の口座引落のクレジットカードで買います。この秘密口座は一般的には《へそくり》とも呼ばれます。それぐらいの柔軟性が無いと家計簿も続きません。

取材は今回も自宅での写真撮影があったので、大騒ぎしてパソコン周りを片付けました。2度目で少しは慣れて部屋の掃除も手抜きでした。写真も1枚なので割と普段の顔です。それにしてもWindows Me(ミレニアム)を入れたエンデバーは不安定(第1話参照)で、取材中にもハングしてしまい、スキャンディスクが走ったりして焦りました。

下の写真は、取材の時に頂いたHome PC 12月号です。CD-ROMの付録付きで590円はお買い得感があります。

Home PC

はやりのネットバンキングは公共料金の引落額などをパソコンから確認できるので、家計簿つけには便利です。参照したデータがそのままパソコンの家計簿に入ってくれたらいいなと思っていたところ、すでに「Microsoft Money 2001 家計簿版 」等の市販の家計簿には銀行やクレジット会社からのデータのダウンロード機能が付いていました。さすがマイクロソフト、主婦のニーズをつかんでいる。でも、自分の生活(性格)にあわせて作った自作の家計簿のほうが便利なのだ。

給与振り込みや公共料金の引落など通帳に記入される銀行取引のデータや、クレジットカードで買い物したときのデータをエクセル形式でダウンロードできるサービスは始まらないかな? そういうサービスを始める銀行やカード会社がでてきたらすぐに乗り換えちゃうんだけど。

また、ネットバンキングが盛んになり新しい形の銀行ができています。たとえば「ジャパンネットバンク」は店舗を持たないインターネット取引専門の銀行です。一定の残高が無いと口座管理料を徴収されますが、金利は他行に比べて良いのです。店舗を持たない(さくら銀行とコンビニが窓口です)ことで経費を削減しているのだと思います。コンビニが銀行になればと「パソコン奮闘記86話」に書きましたが、実現しましたね。残念ながらまだ24時間いつもは使えないようです。

ネットバンキングで自宅から他行への振り込みを使っていたら、先日の新聞に「東京三菱銀行・ネットで手数料取りすぎ」の記事。損したんじゃないかと調べて見ましたが、私の取引には関係ない事でホッとしました。せっかくネットバンキングが普及しようというときにこんなことがあるとブレーキにならないか心配です。

ネットバンキングでの振り込みは窓口より手数料が少ないし、後で振り込みの確認通知も郵送されるので銀行側の負担は大きいが、ネットバンキング市場の拡大に頑張ってるなと感心していたのに残念です。みんな自分のお金のからむ事には敏感なので十分気をつけて欲しいものです。

家計簿は、家庭のパソコンで管理する必要のあるデータのひとつです。でもデータ入力が面倒で続けるのは難しい。21世紀にはもっと簡単にできるようになることを期待して、今回の話を終わります。もうひとつ家庭のパソコンで管理する必要のあるデータ、住所録と年賀状について近々考えていく予定です。

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