108 ディスカバリーをライブで見る (2005.8.7) 毎日暑い日が続く。東京は亜熱帯になってしまったようだ。子供のころの夏休みはもっと涼しかったように思うのは、年をとった証拠か?! 暑い中も、子供は野球の練習、試合と元気だ。土曜日の昨日は、日焼け止め・帽子・スポーツドリンクの完全防備で試合の応援に出かけたが倒れそうになった。試合も熱かったが負けてしまい、さらに暑くなる。
帰宅後、エアコンの効いた部屋でビール片手に息をつく。旦那がNASA TVというインターネットで配信されているテレビを見ていた。野口さんが乗っているスペースシャトル・ディスカバリーが、国際宇宙ステーションから分離するところが生放送されている。NASAのコントロールセンターとディスカバリー間の交信の音声も流れ臨場感がすごい。野口さんらしき声も聞こえる。ボンと激しく分離するのかと思っていたらとても静かに離れていった。宇宙空間で音は伝わらないから静かなのはあたりまえだけど。
カメラの向きが変わったり、ときどきNASAのコントロールルームなども映り「アポロ13」の映画のようだ。スペースシャトルは初めて飛んでからあまり進化していないようだが、地上のインターネットは劇的に変わった。自宅の画面でNASAやスペースシャトルの状況が生で見られるようになるとは夢のようだ。後の祭りだが、野口さんが船外活動するときに見ておけばよかった。英語が聞き取れるともっと楽しめるが、これも後の祭りだ。
子供にも見せたが、「すげー」というほどには感動してくれなかった。宇宙を飛んでいるスペースシャトルのカメラが映した映像が生でうちのパソコンまで届いているんだよ。まあ、アポロ11号の月着陸がテレビで生放送されたときの自分も、当時はそれほど驚かなかったので同じだな。でも、この感動を伝えたくて(誰に?)これを書いている。
前話の最後にテレビ放送はインターネットになればよいと書いたが、まさにそうなりつつあることを実感した。夜のNHKのニュースで放送された画面は、NASA TVで見たものだったし、ASAHI新聞のasahi.comの写真も「NASA TVから」となっていた。インターネットで宇宙からの映像まで、誰でもが一次ソースに直接アクセスできる時代になったのだ。マスコミによるフィルタリングや加工されることない情報にアクセスできるのは素晴らしい。
今のテレビ番組は、やたらに芸能人や女子アナがでてきて、騒いでいる時間が長く、本当に見たい情報はほんの僅かしか得られない。スポーツ中継なども要らない解説者やアナウンサがうるさい。解説者やゲストの芸能人より選手の顔を見せてよ!と思ってしまう。だから、あまりテレビを見ないのだけど。早くネットで世界中の無数のチャンネルが見られるようにならないかな。
ネット配信は放送ほど規制がないだろうし(詳しいことは知らない)、費用も桁違いに少ないに違いない。前にも書いたことがあったが、インターネットになれば一部のマニアしか見ないようなニッチな番組が増えるだろう。とても楽しみだ。NASAのコントロールセンターとスペースシャトルの交信風景を一日中流すなんて普通のテレビ放送じゃ考えられない。でも、世界中で数万人(勝手な予想)はこのNASA TVを見ているのでは。
8月7日朝のディスカバリーの目覚まし曲は、野口さんリクエストの「世界に一つだけの花」でした。NASA TVを繋ぎっぱなしにしていたら、この曲が聞こえてきてビックリ。このあと、野口さんからの今朝の地球の様子の報告があった。ディスカバリーは8月8日に帰還予定なので、もう少しだけNASA TVで楽しめそうです。
また、8日の朝3:50頃?には日本全国から肉眼でディスカバリーと国際宇宙ステーションが見られるそうです。起きられるか? 無事の帰還を祈って今回はおしまい。
Copyright (C) from Metal Woods 2005