♪一つ目の秘密♪
あら?見つかっちゃった?
よく見つけてくれました〜(^^)いやはや、見つけてもらえてよかった〜vvv
あ、最初に言っておきますが、ここは、ぞくにいう「裏」というものではありません。
残念でした〜(笑&爆)ちょっと隠れてただけよ?うん。
これからも時々こんな風に隠し小説、のっけてみたいと思いますんで、
気が向いたら、また探してやってみてくださいね(^^)
Tail Tail Tail 旅の途中でのある日。 珍しく早起きしたジタンとダガーのお話です。 |
まだ、朝日も昇らない。朝だけど、非常に暗い空。 オレってば、早く起きすぎ。 いつもなら、起こされても起こされてもなかなか目なんか覚まさないし。 起きるのなんか絶対一番最後だし。 いつもそれで怒られてるんだけど、今日に限っては何故か早起き。 それっていうのも、ちょぉぉっと嫌な夢を見て寝覚めが最悪だったからなんだけども。 女の子達ナンパして、デートをとりつけたら、、、、それがダガーにバレて、、、 食らった、、、、、平手、、、 夢ながら、痛かった、、、っていうか、やっぱオレって罪な男なのかも、、、、?、 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 さてどうしようかな。朝までにはかなり時間があるし。 もう一度眠る気にはなれないし。非常に暇。 後ろを振り返れば、テントがふたっつ。 野郎用とレディー用。 一回組み立ててしまえばそれでおしまいの使い捨てテント。 一回使用すると壊れてしまうなんて脆くて情けないとも思うが、持ち運びには軽くていい。 もしかすると、持ち運びやすく軽くするために脆いのか。 そんな使い捨てのテントをわざわざ野郎用とレディー用に分けて一泊に二つのテントを使うのは少しもったいないような気がするが、 それが女の子のためだというのなら惜しくはないかな。 まぁ、最初は、女の子はダガー一人で、ダガーを一人にするのは危険だと思ったし、男女混合でテントは一つしか使ってなかったんだけど。 オレが女の子に囲まれてってのなら大歓迎だけど、 やっぱり、女の子は男共に囲まれてって、そりゃぁあまりにも可愛そうだしな。 テントの中は、街とか村の宿ほど広くないし。 そんなわけで、フライヤとかエーコとかが仲間に加わってる今は誰かを一人にすることもなく、テントは男女別で安心。 ちょっと、惜しい気もするけど、、、、、。(もちろん、テントの消費のことではなくて) そんな二つのテント。誰も起きてくる気配はないし。 ホント、暇。 最近サボってた武器の手入れでもするかな。あと尻尾の手入れとか? 野郎用のテントに戻ると、ビビがくーくー寝息を立てている。 これがビビだから許せるんだけど、一緒に泊まってるのがあのおっさんとか、サラマンダーとかだったりすると最悪。 いびきで、オレ、死にそう。 超むさいし。 ビビを起こさないように自分の荷物を外に引きずり出して、道具を出すオレ。 一人で何やってんだろ。かなりさびしぞ、これ。まだ暗いし。 『武器』のダガーには手入れをサボっていたせいか、かなり錆びがきてる。 いろんな奴の血を吸ったりしてるからねぇ、この武器は。 さすがにこれはヤバイかな。 専用やすりで錆びを落として、それから刃先を磨ぐ。 錆だけではなく、刃こぼれもしていた。 こりゃサボりすぎた。やばい。 だけど、それでもこういうときに限って『武器』のダガーの手入れは早く終わっちまう。 また暇になるぞ、こりゃ。 じゃあ、『武器じゃないほう』のダガーの手入れでも、、、、、、、、、、ぶーっ、、 、、、、、、、、、、アホか、、、アホだろ、、、、、、、、、、 やっぱアホだろ、オレ。 うーん、じゃあやっぱり尻尾の手入れでもするかー? 別にいらないと思うんだけどな。手入れなんざ。 何なんだろうな、この尻尾。前から謎だったよ、我ながら。 今でも謎だしー。 こんのつやつや毛皮の尻尾だけ見たら、やっぱオレって動物だよな。 なんてワイルドなんだ、、、(違) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ でも動物じゃないしー、だとすると、ただ毛深いだけ!? うわ、、、めっさキモ!、、、尻尾だけでよかった、、、、マジで その毛深い(オェ!!!)尻尾にブラシを当ててみると、砂煙が舞った。 ひえー、近頃ずっとテントの野宿だったからなー。 そろそろ風呂入りてーなー。 2、3日中にどっか村でもつかないかなー? 多分、髪の毛のほうも砂まみれだろうし。そろそろ気持ち悪いんだヨ。 とかやってたら、日の出のようで。東のほうからほんのちょっとだけ明るくなってきた。 何気なくそっちのほうに目をやってみるオレの目に映る誰かの影。 誰かが起きてきたようで。 誰が起きてきたんだろう、と顔を上げてオレはちょっとはっぴー。 『武器じゃないほう』のダガーちゃんじゃないの。 「今日は珍しく早いのね」 「うん?いや、ちょっとダガーの平手がねぇ」 「なに、、?」 「いえ、、なんでもないっす」 予想でもついたのか、ダガーが顔を怖くしたので、オレは誤魔化すつもりで笑う。 その笑いに対して今度はダガーが呆れたみたいに首をかしげてため息をついた。 でもやっぱり、そんなダガーもかわいいよなぁ。うん、ダガーにならやきもちやかれて平手打たれても幸せかも、オレ。痛いけどさ、もちろん。 「あーっ、なにやってんのーっ!?」 はいぃ? てくてくとオレのほうにゆっくり歩いてきていたダガーだが、急に何かに気がついたらしく、叫んだ。 少し遠い距離で話していたのを、急にだだだっと走り出してその距離を縮めると、ちょこん、とオレの隣に座る。 わくわくしたようなきらきらした瞳をオレに向けて、姫様はオレに何を期待しておいでですか? 「私にもやらせて!」 「は?」 ダガーが白い指で指差しているのは、、、、、、オレの尻尾? なにヨ、やらせてって。 それはこっちが言うセリ、、、、っ、、、、っ、、、、げふん。 「これがどうかした?」 オレがふらふらと尻尾を振って見せると、ダガーは嬉しそうにうんうん、と頷く。 「ジタン、可愛いわ!」 なに。 オレがわけもわからず呆然としているのをよそに、ダガーがその白い手を伸ばす。 何かと思えば、ダガーの手はオレが手に持っていたブラシを攫っていった。 にっこりと笑ってブラシを握るダガーの唇が吐いた言葉は。 「尻尾かしてっ」 にこにこにこにこ、一体何を考えているんだか、とか思ってるオレの疑問はすぐに解かれた。 オレの尻尾に何をしてくれるつもりか、と思いつつも言われるがままにひょいっとダガーの手元に垂らしてやった尻尾を、ダガーが手にしたブラシで梳きだしたのだ。 ぬ。 「気持ちいい?」 は。 、、、、、、、、、、、、、いや、全然、、、、、、、、、。 そんなんよりもやってもらいことがあるんですが、、、、、、、、、、。 「昔ね、お母様に内緒でお庭の木の影に隠して飼っていた猫がいたの」 き、聞いてますか?姫君。 って、口に出してないから聞こえるはずも無し。 「その猫がね、ブラシを当ててあげるとよく喜んだのよ」 ってかむしろ、口に出せるはずも無し。 どう反応するべきか、思案にくれているオレをよそに、ダガー姫はそんなのどこ吹く風。 ブラッシングされているオレよりもよっぽど気分よさそうにブラッシングするカノジョ。 非常におかしな気分である。 「庭の木の陰なんて場所、すぐに見つかって引き離されてしまったけどね」 「ふぅん、、、、」 「いいなぁ、懐かしいなぁ、かわいいなぁ。私、小動物って大好きよ」 「、、、、、じゃあさ」 やっと面白いことを思いついて、オレはにっと笑う。 不純なことを思いついたのが原因と言うか、無意識に尻尾が大きく振れて、ダガーの手元から逃げ出した。 あ、と逃げた尻尾を残念そうに目で追うダガーの顔を、オレはひょいっと至近距離で覗き込む。 「オレをダガーの猫だと思って可愛がってよ」 何を言うか、といいたげの変な表情のダガーにオレはすりよった。 「にゃー」 とか、全然可愛く見えないだろうことを知りつつ鳴いてみたりして。 頭撫でてくれたりとかしないものかと、ちょっと期待しながら。 「やだ、ちょっと、寄らないでよ!」 ごーん、と頭の中で鐘が響いた。 あまりの痛さに、思わず失神しかかる。 ひ、ひどい。い、今のはちょっと効いたぞ。 ダガーが武器としているロッドは、魔力を高めるためになのか、かなり硬度のある大きく磨かれた貴重な鉱石が先端についている。 白魔法を使うときはもちろん、時にはそれで物理攻撃を行うこともあるわけで。 そのロッドで殴られたときの衝撃は、結構、厳しい。 しかも、それを頭でもろに受けたオレは、あまりの痛さに頭を抑えて転がりまわる。 不意を打たれたから、思わず、ってのはわかるけど、こりゃあ、あんまりにも痛い。 「ご、ごめんなさい」 あんまりオレが大袈裟に転がりまわるもんで、心配になったのか、ダガーが謝る。 謝るくらいなら最初から殴らないでいてくれると嬉しいのだが。 まぁ、オレが悪いってことだし、しょうがないわな。自業自得ってやつか。 地べたをごろごろと転がっていって、最後に仰向けになっていたオレの顔を、ダガーが上から覗き込んでいる。 重力で引っ張られて、黒い髪の毛の一房がオレのほうに向かって垂れている。 そこで止しておけばよかったのだろうが、思わず、鼻先をくすぐるその髪をオレはきゅっと掴んで、軽く自分のほうに引っ張った。 悪戯心ともいうべきか。 「い、痛いんですけど」 「ダガーが顔を寄せてくれれば痛くないと思うよ?」 ごぃーん。 なにーっっっ!?!?!?そうきたかぁーっっっっっ!?!?!? たまらず、またしても失神しかけるオレは、またしても地べたを転がった。 今度は痛さにだけではなく、ダガーから逃れるために。 オレのちょっとした悪戯は、二回ともダガーの勝利に終わる。 「い、石頭っ!」 ダガーの手の届かないところまで離れたオレは、額を抑えて起きあがった。 頭突きとは、予想もしてなかったのだ。 「じ、ジタンこそ石頭っ!」 ところが、なんと石頭のダガーちゃんも、さっきまでオレが仰向けに寝てたところに座って額を抑えていたのだ。 しかし、自分から頭突きして、そりゃぁないだろう。 憮然とするオレをよそに、ダガーは額を抑えたままよろよろと立ちあがる。 だから、なんで君のほうがよろよろしてるのヨ。 ダガーはそのままよろよろとオレのほうに歩いてくる。 また頭突きをされるかと思わず逃げ出しそうになるオレ。 しかしなんと、尻尾を、ダガーに捕まえられてしまった! ひえーっ だが、しかーし。 「これで、あなたはMy Pet」 ダガーのセリフと行為にオレは固まった。 尻尾を捕まえてるのと反対の手で自分のポケットからダガーが取り出したのは、ピンク色の、リボン。 きゅ、と少しだけ尻尾が締め付けられて。 そこにはかわいいリボン付き尻尾の完成。 「ね?」 さて、これは、どういう意味なんでしょうか。 その後、仲間達にどんなにからかわれても、しばらくそのリボン結びを解くことが出来なかったのは、言うまでもなかったり。 Fin. |
どうかなー?
時にはこんな風に文体を変えてみたりも面白い。
こっちのが書きやすいきもするしねぇ。
ジタンちゃん、可愛いわぁ。やっぱ、彼はサルより猫のがいいー。
あ、ココ、見つけてくれてありがとうございました。
次回作も、きっと見つけてくださいね♪