DirectPad Pro(現状とこれから) |
LastUpdate 1999.10.21 |
最近すっかりメジャーな存在になった DirectPad Pro ですが、本家のドライバは半年間アップデートが止まってまして(Earleさん多忙のため)追加パッチが複雑になったり、ケーブルについても色々と試されて様々な作成方法が紹介されてきました。
こうしてあまりにも複雑になってしまったDPP(DirectPad Pro の省略呼称)についてここらで現状のまとめとこれからについてまとめてみます。初心者の方でこのページにまでたどり着いたがDPPの複雑な進化に戸惑っていた人はじっくり読んでみてください。
内容については出来るだけ分かり易くかつ正確に書いているつもりですがそれでも分からない場合には、掲示板で質問をお願いします。
よくメールで質問を頂きますが返信は非常に遅くなる可能性が高いですし、個別に答えていただけでは他の同じ悩みを持つ人のためにもなりません。折角掲示板を用意していますのでそちらの方で質問はお願いします。ご協力をお願いします。
この基本接続方法をもとに安定性や拡張性を求めて色々な接続方法が出現しています。
基本回線図と並べて見るとよく理解出来ると思います。プレステパッドは、2、6、7番ピンでパラレルポートからの信号を受け、1、9番ピンでパッドの情報を出力しているのです(もっと詳しい解析情報を知りたい方は藤田資料を参照してください)。PS PADコネクタ ============================= ‖○ ○ ○|○ ○ ○|○ ○ ○ ‖ (本体正面より見た図) \_______|________|________/ ピン 9 8 7 6 5 4 3 2 1 Pin 信号名 方向 論理 機能 -------------------------------------------------------------------- 1. DAT IN 正 PAD/メモリからのデータ 2. CMD OUT 正 PAD/メモリへのコマンド 3. +7V -- -- +7.6V CD-ROMドライブ電源 4. GND -- -- 電源のグランド 5. +3V -- -- +3.6Vシステム電源 6. SEL OUT 負 PAD/メモリのセレクト 7. CLK OUT -- コマンド/データの取り込みクロック 8. -- -- -- 未定 9. ACK IN 負 PAD/メモリからの応答信号 -------------------------------------------------------------------- 注1)方向はPS本体を基準としたIN/OUT 注2)PADコネクタ上部の金属端子は、ピン4とケーブルシールドに接続 注3)コネクタ1/2ではSEL信号が違うだけそのほかの信号は共通 注4)3番ピンのドライブ電源はCDの動作により変動(7.2〜7.8V) 注5)メモリカードとPADのコネクタは共通 注6)メモリには8番ピンはない ==================================================================== 注7)3/5番ピンの電源は、20mAのヒューズがついているので消費 電力には注意すること。 ====================================================================
電源種別 | 確保可能電圧 | 参考資料 | メリット | デメリット |
基本方式 ダイオード利用 | 5V以下(電力弱し) | 基本配線図 製作記事(その1) | お手軽で簡単。パラレル以外の配線不要。 | 電力不足。コントローラ1つを動かすのがやっと。また、コントローラやマザーボードによってはコントローラ1つでも電力不足による認識不可等の問題が発生しやすい。 |
PC内部電源 | 12V(黄)、5V(赤) | 制作記事(その2) | 安定した動作。外部電源が不要なので安くあがる。 | PC内部のHDD用電源コネクタからコードを外に引きずり出すのが格好悪く、他マシンへの交換も面倒。 |
ACアダプタ | アダプタによる | 安定した動作。ノートパソコン等PC内部からの電源確保が難しい場合でも大丈夫。 | 適当な容量のACアダプタを用意する必要がある。ACアダプタからのケーブルを邪魔に感じる。コンセントが必要。 | |
USB、PS2電源 | 5V | FAQ参照 | 安定した動作。ポートがあればノートパソコン等PC内部からの電源確保が難しい場合でも大丈夫。 | USBやPS2からは5Vの電源しか来ていません。5Vでの振動は少し弱いです。振動やマルチタップをサポートする場合大きな電力が必要となり、USBやPS2の電源規格を超える恐れがある。その場合の動作は不明。内部の安全回路が働くか、ヒューズが切れるか??? |
9V角電池 | 9V | むーすけさんとこ | お手軽振動にぴったり。 | 電池の減りを心配する必要がある。これだけでなく+3V系の電源との組み合わせが必要。 |
プレステ電源 | 3.3Vと7.6V | ゲームラボ9月号記事等 | 電圧は正確(だって本物だもん)。 | PSをパソコンの側に置いて電源を引っ張って来る必要がある(^^;ちょっと辛いよねぇ |
接続方式 | 参考資料 | メリット | デメリット |
標準2コン接続 | メガタップ編 資料だけで紹介 | あまりない | 2コン側はMCCS未対応 |
メガタップ接続 | メガタップ編 | 2コンだけ必要な時に安価に作成可能。 | マルチタップを壊す必要がある。3コン以上接続する場合は純正のマルチタップのまま利用した方がお得。 MCCSではID=1と3という組み合わせが標準になってるのでちょっと注意してね。 |
マルチタップ そのまま接続 | ケーブルは1コン用 でOK | マルチタップを壊さずに使える。 MCCSも全スロット対応してくれたし、PAも対応してくれた。最高!! | マルチタップは高い!!3千円以上はする。(T_T) DPP v5.0では正式対応していない(パッチ適用が必要)。 |
方式 | 詳細 | メリット | デメリット |
PS5番ピンへの入力電圧を+5Vから下げる | 1.ダイオードを噛ませて電圧降下させる(1つ大体0.6V程度下がる) 2.LM317等を用いてきっちりと電圧を降下させる | パッドやメモリカード等の認識があがるかも パッドやメモリカードの規定電圧に近いのでそれらに優しい | パラレルポートによっては入力信号が低くて逆に認識出来なくなるかも |
上記+プルアップ | Bossさんが記述していた ICA−DPP回路 電源回路 | パラレルポートも認識不足に悩まされにくく安定する | あんまりないのでオススメ!! |
上記+バッファ回路 | ATSUKIが適当に書いた回路(PSMCのパクリである) | バッファにより通信信号が整形されさらに安定感が増す | 作るのが面倒 |
ソフト名 | バージョン | 入手先 | 利用方法 | 説明 |
DirectPad Pro | V5.0 | ZipLabel.com | 同梱のreadme.txt参照(ただし英語) | 本家ドライバ。これがないと始まらない。 |
DirectPad Pro 日本語化追加パッケージ | V5.0 | ZipLabel.com | 同梱のreadme_j.txt参照のこと | 上記ドライバにこれを追加すれば日本語化可能。日本語化したreadme.txtも付いてきます。 |
各種問題修正コード | 修正方法の公開 | FAQにおいて修正方法の公開 | バイナリエディタで各自でVxD編集 | ・IF-SEGA問題対応 ・HORI振動パッド対応 |
純正マルチタップ対応VxD | ローカル配布 | ここ | c:\windows\system\dpadpro.vxd を配布版のVxDに入れ換え | V6.0で追加予定の純正マルチタップ機能を先取り。ただし、これを利用すると他の方式の2コン仕様は利用不可となる。 |
TweakDPP | V1.42 | ここ | 同梱のreadme.txtを参照 | 本家V5.0ドライバでは満足出来なかった私達が本家のドライバに追加する形で作成したソフト。これを利用すればネジコンも思い通りに利用出来ますし、運がよければ(^^;2ハンドルタイプの電車コントローラも利用出来ます。上記のパッチ等を適用した後でも利用可能です。 |
PC-98x1パラレルポート叩き起こしツール | 2種類存在 | ここ | DPP利用前に起動するだけ。 | V5.0からみんなの努力でPC-98x1環境でもDPPが利用出来るようになりましたが問題点が発生しました。PC-98x1では初期状態のままではパラレルポートが双方向モードになっていないのです。これを解決するためにはこのソフトをDPP利用前に起動すれば大丈夫です。 |
PA.EXE | 坂さんとこ | DOSソフトでDirectPad Pro 配線で接続されたPSパッドを利用可能にするソフト。 | ||
メモリカードキャプチャー桜 | Nissie(^^;さんとこ | DirectPad Pro配線で利用可能なPSメモリカードリード・ライタ超おすすめ。 | ||
ジョイスティック入力キーボード変換ソフト各種 | リンクコーナー参照 | キーボード入力しか受け付けないソフトに利用する。 |