PS No.2
まず最初にDirect Pad Pro(以下DPP)
についてどういうものか、大まかに解説します。
なお、テキスト自体はATSUKIさんのサイトの文をまんま(一部改訂)です(汗。

Text by ATSUKI, Direct by SasaB
LastUpdate 1999.05.05

DirectPad Pro (その2)


 大反響の DirectPad Pro です。その2はみんなの期待が込められていると思います(^^;

 それでは、振動版(振動させるぞ/5Vも9Vも両方ともPC内部から取ってやる)の作成経過をとりあえず報告します。先に言っておきますとまだ目的を達していません。とりあえずの報告です(T-T)申し訳ない(MAD CATZが動かんのよ、このパッドじゃ無理かな?)。


追加購入した材料

  • 3端子レギュレータ(7809)
  • コンデンサ(タンタル0.33μFと電解22μF)
  • 電源周りコネクタ類

  •  タンタルコンデンサと電解コンデンサには極性(+-)があるので気をつけてください。
     これを間違えて接続すると破裂します(破片が飛び散るかも?)。
     なお、タンタル0.33μFの方は積層セラミックを使った方が極性も無いので扱い易いと思います。小さいからという理由以外には、特に意味があってタンタルにしたわけでは無いので、極性の無い積層セラミックを使った方が安全で良いです。
     また、電解コンデンサの電圧についてですが、12Vが最大かかると考えて、その2倍の25V程度のものを購入すれば確実です。

    パーツ全体の写真1 パーツ全体の写真2

PC内部から電源を頂く

  • +5V の獲得について
回路図

 左の回路図は DirectPad Pro のドライバに入っている psx.gif に延長ケーブル色付けしたものです。オレンジ色が +5V の供給です。その1ではパラレルからダイオードを通して電力を供給していました。しかしパラレルの出力だけでは安定して +5V を供給するのはチョット苦しいみたいです(ダイオードを通した損失もありますし)。ですので、本家のページでもパッドを2つ以上繋げたり、認識しにくい場合には +5V を外部から取ってくださいと注意書きがしてあるわけです。

追記:ケーブルの詳細をこちらで説明しています。
ダイオード外し

 では安定させるための外部からの +5V をどこから取りましょうか?いい所があります。それはPC内部です。PC内部にはHDDの増設用等に4本の線(赤黒黒黄)が繋がったコネクタがあります。あの赤に +5V が供給されていますので、これを利用しましょう。

 +5V をPC内部から供給することにしましたので、ダイオードは外してしまいましょう。こうしてオレンジの線にはPC内部から直接 +5V を繋げてやります。

追記:コネクタの詳細をこちらで説明しています。

  • +9V の獲得について
9V乾電池

 +5V の確保は出来ました。では残るは緑の線 +9V です。これを繋げないことには振動させる事が出来ません。+9Vと言ってまず思いつくのが6P形乾電池です(左の写真ね)。なんか懐かしい感じがしますね。いまでもちゃんと売ってます(コネクタ付きで200円位ですかね)。でも、こんなものをぶら下げて振動させるのでは電池の消耗も気になってゲームに集中出来ません(^^;

 でもこの +9V の獲得方法は簡単に実現できるので、初心者の人にもお勧めでもあります。振動なんて特にいつも必要という訳ではないですから必要な時にだけ乾電池を繋げればいいのですから。また、多くの人がこの乾電池方式で振動に成功したという実績もあります。

3端子レギュレータ回路図

 もっとスマートに +9V を獲得する方法はないでしょうか?

 そうです。+5V と同じようにPCの内部から取ればいいんです。ただし問題 もあります。実はPCの内部(電源ユニット)には二種類の電圧しか出力されてません。先ほどの +5V(赤)と +12V(黄)です(黒はGNDです)。流石に +12V をそのままパットに流すのは怖い(壊れる可能性が高い)ので、この +12V を +9V 程度まで電圧を下げてやる必要があります。そこで最初に用意した3端子レギュレータを利用するわけです(適当に作った回路図は右)。

 一応コンデンサも入れてみました(大きさでこれでいいのかな?適当です)。これで +12V が +9V にまで減圧されるはずです。


追記: 振動は弱いみたいですが、+5Vによる振動を実現なさっている方もみえます。

さて作るぞ(完成はしたはずなのに (T-T) )

  1. これを動かすぞ!!
  2. MAD CATZ

     こいつを動かす事を目標にしています。MAD CATZ というPSのコントローラです。なかなか格好いいでしょ。ワールドブロックスで\2,980-でした(でも今思えば純正のデュアルショックにしとけばよかった、、、)。


  3. レギュレータ付け
  4. レギュレータ付け

     ああ、なんでこんな所にレギュレータをつけたのでしょうか?(答えは基盤かラグ板を買ってくるのを忘れたからです(T-T)なので無理やりこんな所に付け始めました(良い子は真似しないのが得策です)。


  5. ぐちゃぐちゃになっちゃったので
  6. ぐちゃぐちゃ

     回路は単純なのですが変な所につけたのでグチャグチャになりました。このままではケースに押し込んだときにショートの危険がありますのでビニールテープを使います。みっともね〜。

    追記: ショートは怖いです。電源回路のヒューズ等を飛ばすことになりますので慎重に作成しましょう。

    更に追記: ショートは怖いです。パラレルポートを飛ばすことにもなりますので慎重に作成しましょう。この場合パラレルポートは使い物にならなくなります。増設パラレルポートの購入が必要になります(T-T)辛いですよね。

  7. レギュレータの足を保護しました
  8. 絶縁したのだ

     黒ビニールテープで保護しました。これで少しは安心ですね(良い子は真似しないように)。

    追記: しっかり絶縁することを真似しないようにというわけではないです(えっそんな事はわかってるって?(^^;)。

  9. ケースに入りました
  10. おしこんだのだ

     どうにかこうにか入ったようです。


    追記: なぜ、こういった狭い場所に入れるのを薦めないかというと、3端子レギュレータは電圧を降下させる変わりに熱を発します。そのため、放熱が可能な場所に回路を置く方が安全な訳です(でも動かしている際中に実際に触ってみたところ、熱はあんまり出ていませんでしたので大丈夫かもしれないです(^^;)。

  11. つなげてみましょう
  12. 繋げてみたのだ

     パラレルポートに接続ケーブルをつなげて我が家のミニマシン(テスト君)で電圧チェック等をしてみましょう。このときに延長ケーブルの片割れ(オス)を差し込んでケーブルを剥き剥きして、そこにテスターをあてると楽に計れますね。


結果

    環境(AX6BC+Cel@450+Windows95/98)

    5Vでてるよね写真  いいじゃない。
    (テスターは10V設定なので針は真ん中にみえるでしょ)
    9Vでてるよね写真  ちゃんと9Vになってるじゃない。
    (テスターは10V設定なので針はほとんど振れているでしょ)

    追記: TA7809は、12.5V〜50V入力電圧を9Vにドロップアウトする3端子レギュレータです。今回の入力は+12Vですが、大して問題にならないです。+9V(ちょっと切る程度)の電圧が問題なく得られます。

     とりあえずここまで。ここまでは完璧に見えるが、いまだ MAD CATZ は振動せず(このパッドひと癖あるぞ)。

     さらにこの MAD CATZ 君はまだ、まともにパッドとしても使えない。新ケーブルでノーマルパッドやネジコンは使えるというのに、、、もしかしたら純正のデュアルショックなら動くかもしれないが、自分は持っていないのです。また買出しに行ってきます(^^;


    追記: あとから分かったことですが、DirectPad Pro はクローンパッド(サードパーティ製のパッド)を完全に対応している訳ではありません。ここで動作しなかったのはMAD CATZがその未対応のクローンパッドであったからです。

    更に追記: それ以外にもいろいろ楽しませてくれている MAD CATZ です。一応 DPP が v5.0 になってからはアナログコントロールは可能になりました。しかし今だ振動は実現していないです(ハード的に壊れているのかも?)。

    今後の課題

    • 振動させる(T-T)