169. 湘南海岸、茅ケ崎
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相模川に架かる湘南大橋を渡り、約1km歩くと、茅ケ崎市柳島キャンプ場の入口
に着く。ここから藤沢市鵠沼(くげぬま)海岸まで約10kmの遊歩道
「湘南海岸サイクリングロード」がある。遊歩道の北側には防風林を挟んで
国道134号線が並行している。遊歩道からの相模湾の景色には、西に伊豆半島、
東に三浦半島、沖合約50kmに伊豆大島が見える。
遊歩道の海側には防砂柵が設けられているが(写真①)、南風が強いとき遊歩道
に砂が堆積する。砂の除去作業が行われているが、この付近はまだ終わっていない。
写真① 湘南海岸の遊歩道の砂防林(左側)と飛砂防護柵(中央)(2018年
1月7日)。
写真② サザンビーチモニュメント。
茅ケ崎漁港の東側にサザンビーチモニュメントがあり(写真②)、次のことが
記されている。
このモニュメントは、二人で円の側に立つと円が結ばれ完結する、「縁(円)結び
の輪」であると同時に貧困や民族対立、環境汚染や交通禍等、人々が抱える様々な
問題に、いたわりや譲りあう心を思い出し、不完全な円(縁)を完成させ、
幸せな暮らしを形づくる。「思いやりの輪」をイメージしています。
平成14年3月3日竣工
このモニュメントの中央に沖合の「えぼし岩」を入れ記念撮影できるような
デザインである。
沖合の1200mにえぼし岩(烏帽子岩)がある(写真③)。近くに建てられた
案内板によれば、海抜15m、公家の被る烏帽子に似た形から名づけられた。
茅ケ崎市のシンボルである。周辺には大小30の岩礁からなる絶好の漁場であり、
望遠レンズを通して多くの釣り人が見える。えぼし岩は戦後の在日米軍の海岸から
の射撃訓練の目標とされたが、市民運動によって中止させたという。
写真③ 烏帽子岩(望遠写真)。
写真④ ヘッドランド付近からの富士山の眺め(望遠写真)。
さらに東へ歩くと、海岸の砂の流出・浸食を防ぐために建設された人工岬
「ヘッドランド」がある。この付近からの富士山の眺めは素晴らしい(写真④)。
2002年2月14日から毎週木曜日掲載の朝日新聞神奈川面に「私の散歩道
神奈川100選」が始まった。その第1回目が私の推薦による「冬の湘南海岸」
(茅ケ崎海岸)であった。掲載された写真は、このヘッドランドの北側の遊歩道
に設けられたヘッドランドビーチデッキから眺めた富士山であった。
ヘッドランドの東側ではサーフィンを楽しむ人々がいる(写真⑤)。
藤沢市の鵠沼海岸までのサイファの人数を数えてみると、おおよそ100名
ほどである。
写真⑤ ヘッドランド東側でサーフィンする人々、遠景の中央は江の島(望遠写真)。
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