169. 湘南海岸、茅ケ崎

著者=近藤 純正
茅ケ崎海岸の遊歩道を歩いた。(完成:2018年8月18日)

トップページへ 小さな旅の目次



相模川に架かる湘南大橋を渡り、約1km歩くと、茅ケ崎市柳島キャンプ場の入口 に着く。ここから藤沢市鵠沼(くげぬま)海岸まで約10kmの遊歩道 「湘南海岸サイクリングロード」がある。遊歩道の北側には防風林を挟んで 国道134号線が並行している。遊歩道からの相模湾の景色には、西に伊豆半島、 東に三浦半島、沖合約50kmに伊豆大島が見える。

遊歩道の海側には防砂柵が設けられているが(写真①)、南風が強いとき遊歩道 に砂が堆積する。砂の除去作業が行われているが、この付近はまだ終わっていない。

防砂棚
写真① 湘南海岸の遊歩道の砂防林(左側)と飛砂防護柵(中央)(2018年 1月7日)。

モニュメント
写真② サザンビーチモニュメント。


茅ケ崎漁港の東側にサザンビーチモニュメントがあり(写真②)、次のことが 記されている。

このモニュメントは、二人で円の側に立つと円が結ばれ完結する、「縁(円)結び の輪」であると同時に貧困や民族対立、環境汚染や交通禍等、人々が抱える様々な 問題に、いたわりや譲りあう心を思い出し、不完全な円(縁)を完成させ、 幸せな暮らしを形づくる。「思いやりの輪」をイメージしています。
  平成14年3月3日竣工

このモニュメントの中央に沖合の「えぼし岩」を入れ記念撮影できるような デザインである。

沖合の1200mにえぼし岩(烏帽子岩)がある(写真③)。近くに建てられた 案内板によれば、海抜15m、公家の被る烏帽子に似た形から名づけられた。 茅ケ崎市のシンボルである。周辺には大小30の岩礁からなる絶好の漁場であり、 望遠レンズを通して多くの釣り人が見える。えぼし岩は戦後の在日米軍の海岸から の射撃訓練の目標とされたが、市民運動によって中止させたという。

烏帽子岩
写真③ 烏帽子岩(望遠写真)。

富士山
写真④ ヘッドランド付近からの富士山の眺め(望遠写真)。

さらに東へ歩くと、海岸の砂の流出・浸食を防ぐために建設された人工岬 「ヘッドランド」がある。この付近からの富士山の眺めは素晴らしい(写真④)。

2002年2月14日から毎週木曜日掲載の朝日新聞神奈川面に「私の散歩道 神奈川100選」が始まった。その第1回目が私の推薦による「冬の湘南海岸」 (茅ケ崎海岸)であった。掲載された写真は、このヘッドランドの北側の遊歩道 に設けられたヘッドランドビーチデッキから眺めた富士山であった。

ヘッドランドの東側ではサーフィンを楽しむ人々がいる(写真⑤)。 藤沢市の鵠沼海岸までのサイファの人数を数えてみると、おおよそ100名 ほどである。

サーファ
写真⑤ ヘッドランド東側でサーフィンする人々、遠景の中央は江の島(望遠写真)。

トップページへ 小さな旅の目次