132. 高知のよさこい祭り

著者=近藤 純正
高知市内で開催された2014年よさこい祭りを見学した。(完成:2014年10月24日)

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四万十川沿いに配置してある気温計のデータ回収のために、2014年8月4日から 出かける予定の旅は、台風の接近により1週間延期の8月11日となる。大雨による 土砂崩れによりJR土讃線の阿波池田から高知までは、バスの乗り換え輸送で17時 ころ高知駅に到着した。8月9日から始まる予定の「よさこい祭り」の前夜祭は中止に なり、11日は思いがけず本祭りに巡り合うことになった。

1950(昭和25)年に始まるこの祭りは今年で61回目である。演舞場でもらった ガイドマップによれば、競演場と演舞場は合わせて16か所ある。出番表によれば チーム数は170以上、各チームの参加人数は35名から最大数の150名、踊り子の 総数は1万5千人以上となる。

私は16会場のうち、高知駅前と京町と帯屋町の3演舞場を見学した。高知駅前広場 には幕末に非業の死を遂げた3志士の坂本竜馬、中岡慎太郎、武市半平太の銅像があり、 そこが演舞場である。京町ははりまや橋にもっとも近いアーケード商店街、帯屋町は 高知城に近い高知の昔からの中心商店街である。

踊りはとても激しく、静止写真に収めるには難しい。各チームの先頭に地方車 (じかたしゃ)と呼ばれるトラックに拡声音響装置と夜間の照明装置を搭載し、 踊り子がその後に連なって踊りを舞いながらパレードする。

ルールは、鳴子を手に持って前進する振付であることと、曲のアレンジは自由だが よさこい鳴子踊りのメロディーを一部に入れることだけである。こうした制限の少なさ から、自由な発想で、毎年新しい振り付けと個性あふれる衣装が生み出されていくの ではなかろうか。

踊り終わった帯屋町筋の踊り子に訊くと、チームによって異なるが参加費は3万円だと いう。衣装代に1万円は掛るだろうし、トラックに拡声音響措置を備える費用も大 きい。3万円を出しても参加する価値は大きいという。県外からの参加チームも多い。

よさこい01
写真132.1

よさこい02
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よさこい03
写真132.3  

よさこい04
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よさこい05
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よさこい06
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よさこい07
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よさこい08
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