121. 八王子市南大沢
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東京の京王線相模原線の南大沢駅を出ると、二十一世紀風といえそうな珍しい町並みを感じさせる。
首都大学東京の南大沢キャンパスに向かう広い舗道は全面がタイル敷き、車は乗り入れ禁止である。
首都大学東京(旧都立大学)の南大沢キャンパスには、これまで何度か行く機会があった。今回、
2013年10月、学部学生と大学院を対象とした4日間の集中講義をおこなった。80歳になった
私を講師に選んでいただき、お陰で刺激をうけ、心身の健康にもつながるであろう。
駅前から見ると、大学一号館の「光の塔」がそびえている(写真121.1)。広い舗道には屋根付き部分
もあり、日差しが強い時や雨天時にはこの下を歩けばよい。その側面には四季折々の花が飾られて
いる(写真121.2)。
写真121.1 南大沢駅前から見た首都大学東京南大沢キャンパス、中央の塔は一号館の「光の塔」。
写真121.2 屋根付きの舗道に飾られた花、季節折々の花が飾られている。
広い舗道の両側には店舗が並ぶ。三井アウトレットパークがあり、遊園地で買い物する雰囲気を楽しめ
そうだ(写真121.3)。この朝は、まだ開門していないようだが、夕方になると人通りも多くなり、
親子を載せた遊園列車が運転されていた(写真121.4)。
写真121.3 三井アウトレットパーク。
写真121.4 舗道を走る遊園列車。
大学の南門を入ると、一号館の光の塔の南壁面と西壁面に日時計がある。地面上の日時計は方々で
見かけるが垂直壁面上の日時計は珍しい。日陰をつくる棒は壁面に対して、どんな角度だろうかと
注意して見ると、斜めに付けられていた。ちゃんと計算されて造られたようだ(写真121.5)。
写真121.5 光の塔の外壁の日時計。
光の塔の屋根はピラミット形をしており、この内部にもガラスの天井から差し込む光を利用した日時計
があり、床には時刻を表す数字や「夏至」「冬至」のプレートが埋められているという。
写真121.6 大学広場のモニュメント「空の目間(まど)」。
大学広場の中央にはモニュメントがある。私はその意味がよくわからなかった。数日後、
「そらのまど」を表すと教えていただいた(写真121.6)。当初、気づかなかった、小さな説明板に
次の内容が書かれていた。
空の目門(まど) 1991 空充秋(そらみつあき)
瀬戸内海に浮かぶ丸亀市広島の花崗岩青木石を、割り石の角度をそれぞれ変えてらせん状に組み
合わせ、迫り上げて二本の柱にした。積み上げられた二本の柱は、互いの愛を確かめ合うように門を
描く、そして、広場は地球儀のように東西南北を表し、門に入って学ぶ「学びの庭」「学びの窓」
となる。やがては空へ宇宙へ未来へと目を見開く未来を祭る。「空の目門(まど)」となるように
願うものである。
このモニュメントのうしろ側(東側)を向けば、インフォーメーションギャラリーがあり、
学校情報を見ることができる。大学際(みやこ祭)がここを中心に開催されるようだ。アーケード
構造である(写真121.7)。
写真121.7 学校情報を出すインフォーメーションギャラリー。
アーケードの向こうに校舎が続いており、雨天時にも傘なしで歩ける屋根付き通路が続いている。
とてもよく設計されていると感心した。
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