L03 感想文「最低気温の解析」
(Y.S) 2006年4月10日
「研究の指針」の「基礎2.気温・地温と局地循環」
非常にわかりやすく書かれていて、地表面の状態によって大気の気温に
与える影響も変わってくるということがわかりました。
特に、はじめの図に示された、盛岡と藪川の最低気温差が、雪によって
これほども違っていることは知りませんでした。
私は北海道出身なのですが、新雪が降った後に気温が低くなるという
ような事はあまり意識したことが無かったので非常に興味深く思いました。
むしろ逆に、私は、雪が無いよりもあった時のほうが暖かく感じていたのです。
これと同じことは、上記の O.T さんの質問にもありました。
これについては自分で過去に体感温度を計算して比較してみたのですが、
あまりいい結果が出なかったので、ずっと疑問に思っていたことでした。
また、今の研究においても北海道の都市と、その郊外を選び、近藤先生と
同じように最低気温差を求めて前日の最高気温で分けて図にしてみている
のですが、ホームページのようにはっきりとした図にはなりませんでした。
[編者のメモ] ”積雪があるときの方が温かく感じる”
という、はっきりした認識をもつ人が O.T さんと Y.S さん、共に雪国
出身者の複数人いたことは私にとって驚きでした。
人間の感覚は器械による測定を越えるものがあります。最近は器械による
測定値が過信される風潮にありますが、人間は器械に優るセンサーと
なりうるのです。器械の示す異常値が誤動作によるものか真値かの判断は
人間が行わねばなりません。
ホームページに示したような、最低気温差と積雪状態のはっきりした関係を
見出す解析方法については、「質問と回答」の章の回答に書いておきました。