スライド②
〇予備知識 気温観測の誤差
地球温暖化量 100年につき0.7℃の気温上昇
地球温暖化観測(高精度観測) ±0.1℃以下(±0.03℃)
気象庁などの観測 許容誤差 ±0.5℃・・・・地域代表気温として
気象庁通風筒の放射影響誤差 +0.3~+0.4℃(晴天 正午前後)
自然通風式気温計放射影響誤差 +1℃、最大5℃
→ 本日の話題は一般の観測ではなく、高精度観測
〇地域代表気温:日当たりのよい広場の気温
観測例:2015年4月~9月の晴天日、11時~15時
大手町の気温ー広場の気温
0.29℃±0.24℃(7回):新宿御苑(イギリス広場)
0.36℃±0.20℃(7回):代々木公園(中央広場)
0.35℃±0.37℃(7回):明治神宮(北芝地)
0.32℃±0.13℃(10回):北の丸公園(池端の広芝地)
0.47℃±0.18℃(4回):大手濠緑地(南西角)
平均0.35℃±0.23℃(計35回)
参考:「K116」の表116.3
この観測結果が示す意味は、
(1)東京都心部の気温は旧大手町露場で観測されていた。大手町露場は空間
広さがやや狭いことと周辺地面が舗装されていることにより、晴天日中の気温
は都心部代表気温(広い芝地の気温)より0.35℃ほど高めに観測される。
(2)代々木公園中央広場と北の丸公園池端の広芝地とは5.5km離れている。
この距離内の都心部の気温差は晴天日中、0.1℃以下である。
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