ガラス製の白鳥



 モスクワ郊外にグーシ・フリスタルヌィという村だか町だかがあってそこでカット・グラスなどが作られているということを1982年暮れのスズダリへの旅の時、初めて知った。カット・グラスなどという細やかなものはロシアとは無縁だとばかり思っていたからだ。写真はそんな精巧なものではなくて、その旅のお土産として現地の旅行会社インツーリストが客に配ったもの。


前のページへ
次のページへ
目次へ戻る







ガラス製の花瓶



 そのグーシ・フリスタルヌィ製の花瓶。かつてソ連大使館広報部から「今日のソ連邦」という雑誌が発行されていて、その雑誌の懸賞に応募したら2等賞だということでこれを贈られた。1等だと1週間のソ連旅行招待というのだったので、それを目当てに応募したのだが....。


前のページへ
次のページへ
目次へ戻る







愛の形



 ハバロフスクの知人宅を訪ねた翌日、私の留守の間にわざわざホテルまで届けてくれた贈り物。ハート形の輪の上に2羽の小鳥、中央には小さなベルが懸けられている。あまりに細かいので、はたしてほんとうにロシア製なのか、それとも輸入品なのかと疑いたくなるほどだ。


前のページへ
次のページへ
目次へ戻る







泡の芸術




 クリスタルガラスの内部に小さな気泡で立体的な図形を描いたもの。レーザー光で描くとかで、一説によるとソ連時代の軍事技術を転用したとも言われる。それがほんとうなら、厳しい米ソ冷戦の時代にソ連軍の技術将校は研究室でひそかにガラスの中にバレリーナを作ったりしていたわけ。ロシア人というのはいかめしそうな顔をしていて結構そういう遊び心の旺盛な人たちなのだ。この2つはペテルブルクのホテルの売店で見つけた。はじめ、左の製品には小さなキズのようなものが見え、ずいぶん粗悪な品物だと思ったものだが、よく見るとそれはキズや塵ではなくて、橋の周辺を飛び回る鴎であった。全体がガラスだから、正面からだけでなく前後左右上下どこからでも見ることができる。右の写真に見える小さなキズ様のものは背景に置いたフェルトについたチリであって、製品のもつキズではないことをお断りしておく。

前のページへ  次のページへ  目次へ戻る






鋳物


 バルトの海岸でキャンプをしていたチェリャビンスク在住のユーリャという少女とその家族からもらった鋳鉄製の「悪魔」。こうした金属製品のお土産はわりに珍しいが、チェリャビンスクはウラル地方有数の工業都市だからこういうものがあるのも自然なのかもしれない。


前のページへ
次のページへ
目次へ戻る