くろがね・三輪トラック 

昭和21年(1946)年7月に三輪トラック・くろがね号の生産開始した日本内燃機(株)は1957年6月オオタ自動車を吸収合併1959年6月に東急くろがね工業(株)社名変更しています。最初に三輪に直列4気筒エンジンを搭載するなど先進的な技術を誇っていましたが1962年1月に会社更生法を申請して生産を中止しています。

      昭和21年07月 三輪トラック・くろがね号の生産開始
      昭和31年08月 KF型2t車発売 角ハンドル
      昭和32年10月 KM型2t車発売 丸ハンドル
      昭和37年01月 会社更生法を申請して生産を中止

くろがね・三輪KY10型の当時の価格は635,000円となっています。 ..

昭和36年(1961)度のくろがね・三輪と四輪の生産台数は 679台となっています

以下に昭和36年(1961) 型くろがね・三輪トラックKY10型をカタログより紹介させていただきます。

新機構をとり入れたデラックスな完全キャビンです

広い視界・快適な居住性は 軽快な運転を楽しめます

運転席、助手席共に電動式ワイパーになっており、又計器盤も優美なスタイルを採用し、ワーニングランプもコンビネーションを採用して、もっとも見易く、故障探知も簡単で気楽な運転が出来ます。チェンジレバーはリモートコントロール式で、ハンドルコラムチェンジですから、円滑な変速操作が出来ます。

広い荷台・全鋼製の積みやすい荷箱で

荷箱は隅々まで御使用出来ますように山型のタイヤハウスに改良し、床板が全鋼製で耐久力に富み、積みおろし作業効率が倍化します。

重量積載能力をほこる強じんな直線フレーム

KY型のフレームは角型断面の丈夫な鋼板製プレス一体型で、主要な個所には箱型の補強を施し、強い振動、横ぶれ、ねじれに対しても充分に耐久性のある強靭なものであります。

その他の画像は下記にてご覧ください

    詳しい仕様書   1トン積車

    エンジン   サスペンション

主な仕様書

全   長

5,075 mm

エンジン形式

水冷4気筒頭上弁式

全   高

1,885 mm

総排気量

1,488  cc

全   巾

1,740 mm

圧 縮 比

7,8 : 1

車両重量

1,600 kg

最高出力

62PS/4700 rpm

最高速度

90 km/h

最大トルク

11,4kgm/2600 rpm