home主人敬白応接間ことばイラスト秘密部屋記帳所
「秘密の部屋」目次へ

「MIDI 打ちこみ」に戻る

ご参考:JASRACとのやり取り


ウェブ上での音楽の利用について、僕がJASRAC(日本音楽著作権協会)に電話で問い合わせたときの会話をまとめておきます。
 応対に出たのは、ネットワーク課のKさんという女性でした。
(1999.08.20)

僕= 自分でテレビ番組のテーマソングを演奏したものを、自分のウェブページで公開したいのですが、可能でしょうか?
Kさん= テレビの音源をそのままお使いになるのでしたら法律上問題がありますが、ご自分で既成の楽曲を演奏された場合は、著作隣接権については問題ありませんね。
僕= ではウェブページで音楽を流していいのですね。
Kさん= いえ、その場合の規定は決まっていないのでお控えいただきたいと思います。
僕= (はてはて?)規定がないのならば、自由に流していいことになりませんか?
Kさん= そうではありません。でも、どうしても音楽を流したいといわれる企業さんなどには、「規定が決まった場合、過去にさかのぼって料金を払う」と書面で確約した上でお使いいただくことはあります。
僕= もしその料金が何百万円などと決まったら、その通り払わなければいけないのですか?(何百万ということはないでしょうが――。)
Kさん= そうです。ですから基本的にはお控えいただきたいということです。
僕= うーむ、しかし、先ほどのお話では著作隣接権についてはクリアしているということですよね。とすれば、JASRACに断らずにホームページで流してもいいわけでしょう。現実に、既成曲をホームページ上で流しているサイトは多いですね。
Kさん= その場合は、違法サイトとして摘発されます。「送信可能化権」を侵すことになるからです。
僕= JASRACと使用条件について交渉できないとすれば、著作権者である放送局に直接、使用を申請してもいいわけですね。
Kさん= JASRACが管理する楽曲以外はそれでもけっこうですが、お問い合わせの楽曲の場合は、JASRACで管理しています。
僕= では、やはりJASRACに申請するとして、使用のための料金はいつごろ決まるのでしょうか。
Kさん= 今策定中で、いつになるかは分かりません。話し合いが必要で、こちらだけで決められるものではないのです。
僕= (おいおい)だいたい分かりました。では規定を早く作っていただくようお願いします。

というわけ。
 ちなみに、書籍における音楽著作権の使用料金は、50,000部超〜10,000部では8,000円、雑誌・新聞の場合は、10,000部までが5,100円だそうです(豊田きいち『編集者の著作権基礎知識』日本エディタースクール出版部)
 これに準ずるならば、アクセス数10,000のサイトの場合でも、1曲使うごとに何千円と取られることになるんだろうか。それはイヤだな。ウェブのアクセス数というものは、出版部数ほどの重みがありません。まぁ、1曲につき500円ぐらいなら払ってもよいかと思います。

「MIDI 打ちこみ」に戻る



「秘密の部屋」目次へ

HOME主人敬白応接間ことばイラスト秘密部屋記帳所

email:
Copyright(C) Yeemar 1999. All rights reserved.
著作権・リンクなどについて