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盛大キャンペーン
Silent Christmas!
〜クリスマスを静かに〜
ばかな企画だナ…

(2000.11.19)

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おしらせ
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おはなし

 あなたのお住まいのところでは「クリスマス」はいつから始まりますか。

 クリスマス・シーズンというのはいつからをいうのか、よく分かりませんが、少なくともわが中野区では11月中旬から始まっています。というのも、丸井本店の店内放送では、そのころからクリスマス・ソングが流れ、クリスマス・ツリーなんぞも飾っているからです。ほどなく、ロイヤルホスト、風月堂、そしてそこここのコンビニエンスストアなど、街のあらゆる所で、先を争うようにしてクリスマス・ソングを流すようになります。12月1日には、すでにしてクリスマス・ソング一色です。

 11月中旬から12月25日まで、ざっと1か月、1年の12分の1以上は同じようなクリスマス・ソングが流れていることになります。これが、僕にはどうにも我慢ならんのであります。

 自分の部屋が狭いため、ファミリーレストランやら喫茶店やらで本を読むことが多いのですが、クリスマス・シーズンになると、店内放送の賑やかな音楽のせいでゆっくり文字を追って行くことができなくなります。

 たとえば、何か文法の本を読んでいるとしますね。そこに突如、「サンタが街にやってくる」だの、「楽しいそり遊び」だの、「ママがサンタにキスをした」だの、「赤鼻のトナカイ」だの、「ジングルベル」だのといった音楽がかぶって来る。こういう具合に。

 「……国語の形容詞が時に二面の意味を持ち、ゆきをけり のやまこえて その何れかが伸縮して すべりゆく かるいそり 意味の変化を起すことは うたごえも たからかに 意味の差別及び変化の現象を こころもいそぐよ そりのあそび HEY! ジングルベル ジングルベル ジングル オールザウェイ オーワットファン イッツトゥライド インナワンホースオープンスレイ HEY!」

 「やかましーい!」心の中で叫んで店を飛び出してしまう。

 もちろん、音楽に歌詞はついていないのですが、頭の中で歌詞が響きはじめるので、読書にならないという次第。

 これは、僕が独身であるために、幸福そうなクリスマス・ソングに反感を覚えるのではないかとも思いましたが、それだけではないようです。何しろ、どの店に入っても、「サンタが街にやってくる(Santa Claus is Coming to Town)」か「楽しいそり遊び(Sleigh Ride)」か「ママがサンタにキスをした(I Saw Mommy Kissing Santa Claus)」か、そのあたりの曲がかかっているのだ。多くてもせいぜい数曲が、繰り返し巻き返し、1か月ですぜ。これで頭ヘンにならない人っています? そこで働いてる従業員の方、きっと堪えているんじゃないかと想像します。

 この異常さは、たとえば、正月の1か月前から「ニュー・イヤー・ソング」を鳴らし続けるのに置き換えてみれば分かるでしょう。12月初旬ぐらいから、「お正月」「一月一日」などの曲(この2曲以外にお正月の歌って無いような気もするけれど)を聴かされ続けたらどう思いますか。

 商店としては、おそらく、歌でクリスマス気分をあおって、消費に結びつけようとしているのでしょうね。しかし、レストランでクリスマス・ソングを流したら果たして客は増えるのだろうか。だれか統計取った方おられますか。かえって、いつもいつもいつも同じ曲を流している店には行くのやめとこう、となって、客離れがおきているのではないでしょうか。

 現に僕は、クリスマス・ソングから逃れるようにして、和食の店で過ごすことが多くなっています。和食専門のファミリーレストランも増えていることだし。和食の店ならば、クリスマス・ソングとは無縁です。そういうところでようやく落ちついて、2時間も3時間もネバっております。待てよ、もしかしてそういう長尻の客を追っ払うために苦しますソングが重宝されているのかな?

 この際、声を大にして言いますが、店側も、12月だからというので、安易に有線放送のクリスマス・ソングのチャンネルを選ぶのではなく、変化に富んだ選曲をしていただきたい。

 馬鹿の一つ覚えはそろそろやめようではありませんか。そのように多くの人に呼びかけていこうというのが、このページの趣旨であります。さあ、あなたのページにも↓下のバナーを付けましょう!(別にいいですけどね)



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