◆ 恋愛烈伝 -中 / 齋藤 なずな ◆

The Violent Love Stories (2)
作品名 : 恋愛烈伝 -中 齋藤なずな 作品集 [3]
著 者 : 齋藤 なずな
発行所 : 小学館
発売元 : ビッグゴールド・コミックス
定 価 : 670 円(税込)
1997/02/20 初版第1刷発行
ISBN4-09-189063-6 C0379 P670E
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月間[ビッグゴールド]誌で絶賛連載中!!
芥川龍之介、林芙美子、萩原朔太郎、岡本かの子、宮沢賢治……
その愛と苦悩を描く!! (帯より)
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第1話 東方のイカルス … 芥川龍之介と秀しげ子
第2話 赤いスリッパ … 林芙美子をめぐる男たち
第3話 幻の寝台 … 萩原朔太郎とその妻
第4話 堕天女 … 岡本一平と岡本かの子
第5話 聖家族 … 岡本かの子をめぐる男たち
第6話 恋文 … 宮澤賢治と保阪嘉内

「鳥獣草魚」を読んで衝撃を受けてから、 ずっと齋藤なずなの作品を探していました。たまたま大きな漫画書店で 棚を眺めていたら、この本があったので、すぐに買い、わくわくしながら 読み始めました。
表紙の裏に著者の紹介があるのですが、齋藤氏は女性だったんですね。 そうは思っていなかった。それでこんな柔らかい線が描けるのか。

この作品は、偉大な文人たちの生涯を描いたもの、と言ってしまえば 簡単だけど、この内容はそれではすまされない深さを持っている。 なんというか、その人生の、人格の影の部分の解釈がとても鋭い。 芥川龍之介、宮沢賢治… 今ではみな素晴しい人と思われがちだが、 その描かれ方は悲惨で、苦悩と絶望に満ちている。もがき苦しんだからこそ、 彼等の文学が成り立っていたということをひしひしと感じさせる。
現実は厳しく生活は苦しい。人生の幸福とは、成功とは、いったいなんだろう? と考えてしまいます。

この本は、齋藤なずな 作品集 [3] と副題についているので、きっと 作品集 [1] [2] があるはずだ。これもぜひ手に入れて読まなくては。

→ 手に入れました。[2002/08]


The Violent Love Stories (1)
作品名 : 恋愛烈伝 -上 齋藤なずな 作品集 [2]
著 者 : 齋藤 なずな
発行所 : 小学館
発売元 : ビッグゴールド・コミックス
定 価 : 670 円(税込)
1995/03/20 初版第1刷発行
ISBN4-09-189062-8 C0379 P670E
第1話 月明 … 与謝野晶子と山川登美子
第2話 二つの空 … 高村光太郎と智恵子
第3話 百合の闇 … 夏目漱石と鏡子夫人
第4話 青い山 … 種田山頭火とその妻
第5話 鳥の子 … 田村俊子をめぐる男たち
第6話 海に落ちる道 … 有島武郎と与謝野晶子


The Violent Love Stories (3)
作品名 : 恋愛烈伝 -下 齋藤なずな 作品集 [4]
著 者 : 齋藤 なずな
発行所 : 小学館
発売元 : ビッグゴールド・コミックス
定 価 : 648 円(税抜)
1998/05/20 初版第1刷発行
ISBN4-09-189064-4 C0379 P648E
第1話 葛の花 … 武者小路実篤と房子
第2話 門 … 樋口一葉をめぐる男たち
第3話 傷にしてナイフ … 太宰治をめぐる女たち
第4話 心猿 … 島崎藤村と駒子
第5話 子象と雀 … 北原白秋と江口章子
第6話 千年の夢 … 岡倉天心と九鬼波津子

1996/04/12 T.Minewaki
2003/03/12 last modified T.Minewaki

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