◆ クジャクの愛の舞 ◆

Male Peacock's Display
(2005/04/09 撮影 at 野毛山動物園)
以前から クジャクのオス・メスの美しさの違い には強い興味があり、 ちゃんと観察してみたいと思っていた。 上野動物園ではクジャクは檻の中にいたが、今回訪れた野毛山動物園では クジャクが園内で放し飼いにされており、見事なオスクジャクの ディスプレイを見ることができた。

野毛山動物園内の奥の方にガンカモ類が多く飛来している池があり、 その池の周囲で、オスのクジャクがメスのクジャクをしつこく追いかけ回していた。 オス、メスそれぞれ2〜3羽ほどが林の中に見え隠れする。 メスはなかなか気を許す様子がなく、逃げる逃げる。オスは諦めずに追う追う。 その時オスの尾羽根はたたまれて、腰から後ろに長く伸びている。 しばらくしてメスがこちらの方に歩いてきて、ちょっと立ち止まった時、 後ろからやってきたオスはメスに向って尾羽根を広げた。

頭から胸にかけての鮮やかに輝く青色。腰の緑色。 キラキラと光沢がありそれだけでも目を奪われるが、大きく広がった羽根の 目玉模様がさらにゴージャス度をアップさせています。 図鑑などで見た通りの、見事なディスプレイ。 「好き好き、付き合ってくれー!」と全身で告白しているのでしょう。

この姿勢のままでゆっくりと体の向きを変えているうちに、 メスはささっと歩み去ってしまいました。好みのタイプじゃなかったのだろうか。 尾羽根を開いた状態では早く動くことはできないらしく、 また、一度開いた尾羽根は急には閉じられないらしく、オスは呆然とした感じで 立ち尽くし、やがてゆっくりと羽根を閉じて行きました。
Female Peacock
メスのクジャク。尾羽根も短く、オスに比べれば地味だが、 頭頂にはプルプルと震える小さな飾りが付いている。
Male Peacock Back Side
ディスプレイ中のオスのクジャクの裏側。 裏側は飾りがなく、支えの骨組みが丸見えな感じ。 こっち側はメスに見せないように動くのだろう。

2005/05/09 Takakuni Minewaki

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