公園を散歩し、ふと見た枝の葉っぱになんか茶色い枯葉のようなものが
引っ掛かっているなと思った。
あれ、と近づくと、見たこともない、奇妙な形をした生き物がそこにいた。
なんとなくイモムシのようではある。人さし指程度の太さ。
田舎育ちで虫についてはけっこう知っているつもりだったが、
驚いたな、いったいこれはなんじゃ? こちらに気がついたのか、体をこわばらせて動かなくなった、 擬態しているか警戒のポーズのつもりなのだろう(写真)。 分かるだろうか、左下を頭にして、腹の足で枝につかまり、お尻を折り返して シャチホコのようにえびぞっている。 こうなるともう、ぱっと見には生き物とはわからない。 背中のあたりのギザギザの盛り上がり、折れてふくらんだ尻、 そして腹の足とは別に細長く折れ曲がった3対の手が異様だ。 なんとなく、映画「エイリアン」に登場した宇宙生命体を連想してしまう。 もしかして、地球を征服するために宇宙からやってきたのか!? 右は少しぼけているが、頭を伸ばして葉を食べているところ。 細長い手が昆虫の成虫のように枝をつかんでいるのが分かる。 尻は折れ曲がったまま。見れば見るほど奇妙だ。 さて、気になるこいつの正体だが、インターネットの昆虫図鑑などを 検索して調べるうちに、似たような写真を見つけ、名前がわかった。 (いやーインターネットって本当に便利ですね。) その名を「シャチホコガ」と言う。その一種。 この写真のように、驚いた時に幼虫がシャチホコの姿勢をとるから そう呼ぶのだそうだ。成虫の蛾は普通の形らしい。 ふぅ、地球の危機じゃなくて良かった。 ・外部リンク情報1 → へなちょこ動物園・みんなの広場 ・外部リンク情報2 → 大阪市立自然史博物館・質問コーナー |