台湾(2)

台北に到着



約3時間のフライトの間に日もとっぷり暮れ、CX571便は中正国際機場に着陸体制に入った。かなりの低空まで降下したものの依然として雲の中であり地上の光が見えない。地上150m程のところまで降下してようやく地上の街灯が見えた。自動車のヘッドライトが路面にきらきらと反射している。雨が強く降っていた。
ツアーの出迎えの車にのって、滞在先である康華大飯店に着いたのは8時頃であった。

康華大飯店

外は雨だ。傘を持ってこなかったのでまずは近くのファミリーマートに駆けこみ、折り畳み傘を買う。台湾最初の買い物である。NT$はさっきホテルで両替したのだが、1NT$が5円近かった。法外なレートとも思ったが、明日は日曜日で銀行はやっていない。文無しというわけにもいかないので止むをえない。
予定では夜市見物でもするつもりであったが、ひどい雨だったのでやめ、かわりに近所をうろつくことにする。
ホテルのまわりにある店といえば、さっき入ったファミリーマートやモスバーガー、マクドナルドに養老の瀧ときている。まるで日本とかわらない。サンメリー(埼玉周辺のベーカリー店)まであるのには驚いた。何でオオミヤヤがここに(絶句)。

さて、夕食は機内食を食べたが、早い時間に食べたため、寝る前にもう少し何か食べたい。とはいえ、レストランに入るほどでもない。居酒屋でも無いかと思って探したが養老の瀧しかない。台湾に来てまで養老の瀧では... と思って躊躇していると、同じビルの中に魚夫というカフェバーがあったのでここに入る。

魚夫

店内は小ぎれいで落ち着いている。女性歌手やバンドの生演奏もあって雰囲気も良いのだがちょっと変わっている。店内の壁にかけてある額には風刺漫画がかざってある。店のいちばん奥には天星旗やその他の旗が大きくかかげてあって、これはどうやら台湾の各政党の旗らしい。
どうやら魚夫というのは政治風刺漫画家のペンネームで、この店のオーナーらしい。カクテルのメニューもポピュラーなものの他に魚夫評論や選挙万歳といったオリジナルカクテルがあった。
とりあえずモスコミールを注文したのだが、学生アルバイト風の女性店員が持ってくるなりテーブルの上でひっくり返してしまった。女性店員はなす術もなくオロオロしている。おかげでズボンはびしょびしょ。到着早々さんざんな1日目であった。

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