香港2000(2)

エスカレータ街から中半山へ

空港からの送迎バスでホテルに到着すると、さっそく街に出る。
まずはトラムで中環へ行きエスカレータ街へ、5年前にはここを訪れる観光客は殆どいなかったのだが、なんと今は団体ツアーの観光ルートにも組み込まれているとか。おかげてあたりはすっかり俗化し、5年前に安い食器を買った食器店がすっかりこぎれいになっており、置いてある品物の値段も0が1個多くなっていた。

 

今回はエスカレータ街の一番上まで登ってみた。一番上に来たからと言って別に何があるというわけでもない。ここからピークトラムの乗り場まで歩いてみようと思う。

エスカレータの終点から少し東に歩いていき、香雪道という細い道に入る。このあたりは緑が多く、左手に中環の町並みを見下ろしながら歩くのは気持ちが良い。暫く歩くととてつもなく立派な超高層マンションが立ち並ぶ一帯となる。このあたりは中半山といい香港でも有数の超高級住宅街だ。
どのマンションも日本円に直すと億ションとなるが、1憶数千万なんていうケチな憶ションではなく、3憶4憶は平気でするらしい。
しばらく行くと梅道というやや広い道につきあたる。この道を進めばピークトラムの駅に行けるはずなのだが、道はぐるっとループしていてその部分は歩道が無い。車道を通ろうにも車が頻繁に走るので通れない。はて、どうしたものかと思っていると地利根徳閣という憶ションの脇に階段があり、ここから進めるようになっていた。このあたり、迷路のようで少々分かり難い。
ところで、この地利根徳閣というマンションは地上64階建て高さ200m、日本にも大川端リバーシティのセンチュリーパークタワーや川口のエルザタワーといった超高層マンションがあるが、それらを凌ぐ高さである。日本の鹿島建設が建てたらしい。

地利根徳閣の少し先にある高級マンションの敷地内にスーパーマーケットがあった。ちょうど喉がかわいたので何か飲み物でも買って飲みたいが、守衛所の前を通って敷地内に入らねばならない。まあ、中に店があるのだから入っても咎められはしないだろうと思って敷地内に入っていったが、案の定お構い無しであった。

ジュースを買って店の前の広場にあったベンチに腰掛けてジュースを飲み干す。向かいのマンションの建物の間からはピークタワーが間近に見える。歩いてでも行けそうな距離に見えるが、結構高低差があるので、やっぱりピークトラムで登ることにする。
スーパーのあるマンションから少し歩くと、梅道というピークトラムの中間駅にたどり着いた。

右側が帝景閣、中央が地利根徳閣

ピークタワーが見える。

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