片瀬聖ヨゼフ・カトリック教会

カトリック横浜教区に属しているカトリック教会が片瀬川(境川)西岸の湘南白百合学園小学校の近くにある。

明治中期まで片瀬砂漠と呼ばれ、砂丘が連なる寂寥たる荒無地を住宅地に変えた山本庄太郎が明治20年、海水浴に来たフランス人一行に家を貸したことが縁で、次男信次郎をカトリックの暁星中学に入学させた。信次郎はフランス語、英語を学び、卒業後は海軍、外交官の道を進んだ。信次郎は16歳のとき洗礼を受け、信仰篤いカトリック教徒であった。大正8年に山本家の一部屋に仮聖堂が設けられ、ミサが捧げられた。これが片瀬教会の始まりであったという。

聖堂は昭和14年3月19日の聖ヨゼフの祝日に献堂されたので聖ヨゼフ(キリストの父)教会と呼ばれている。キリスト教の教会としては珍しく日本風の建築であるが、これはこの教会が造られた当時の横浜教区長シャンボン大司教の意向によるものであるという。

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聖堂

聖画はイタリア・チヴィタベッキアの日本26聖人教会の壁画や天井画を残した鵠沼在住の長谷川路可画伯(1897-1967)によるもの。

司祭館は現在の湘南白百合学園敷地内にあった旧家山本家の邸宅を移設した由緒ある歴史的な建物である。この教会近くにある橋は山本橋、その付け根には山本公園がある。また山本家が所有するビルなどが散見される。

「加美乃素」と山本家との関係は不明。

2001/4/1

Rev. April 6, 2008


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