読書録

シリアル番号 977

書名

源氏物語

著者

与謝野晶子訳

出版社

河出書房新社

ジャンル

小説

発行日

1960/7/5初版
1962/12/10第11版

購入日

2008/9/6

評価

社会人となって2年目に日本文学全集のひとつとして購入したが、読み通したことはない。
瀬戸内寂聴の解説本を読んで、光源が藤壺との仲を人に悟られたのではないかとはっとするシーンの前後を読みたくなって紐解く。

それは箒木(ははぎ)の章で三人の男性(頭中将、左馬頭、藤式部丞)が長雨の続く五月雨の夜に、光源氏に対して、様々な女性について語る有名な場面、「雨夜の品定め」の直後に藤壺がその通りの理想的な女性だ 、それにつけ葵の上はなどと思いつめながら方角除けに伊予守の家に泊まりにいってこのうわさを立ち聞きするのである。与謝野晶子といい瀬戸内寂聴といい女性である。源氏物語は女性が書いたものだから現代語訳も女性が多い。こんな女たらしの 光源氏のどこがよいかと思うが、そのマメさがよいのだろうと勝手に想像するだけで、この本を読破しようという気にはなれない。


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