読書録

シリアル番号 1355

書名

交響曲「第九」の秘密 楽聖・ベートーヴェンが歌詞に隠した真実

著者

マンフレッド・クラメス

出版社

株式会社ワニブックス

ジャンル

伝記

発行日

2017/10/10初版

購入日

2018/10/21

評価



PLUS新書

加畑氏蔵書。

来日12年目のドイツ人マンフレッド・クラメス氏が日本語で書いたものだという。

2018/6が日本で第九が初演されてからちょうど100年目だという。そして世界では10億人を超える人が聞いているだろうと。

第一次大戦時の5,000人のドイツ兵の捕虜が松江豊寿陸軍大佐が所長を務める徳島県の坂東俘虜収容所に居た頃、管弦楽団が編成され、第九が初演されたのだ。

以降日本では第九は人気だが合唱の歌詞の意味まで知って歌っている人は少ないと書いてあるが、学生時代第二外国語としてドイツ語を学んだため、このくらいなら大体意味は分かる。

本書の半分はクラメスによる対訳である。

ベートーベンはキリスト教の束縛を嫌ってフリーメーソンであった。第九はシラーの詩からインスピレーションを得て作曲。シラーはフリーメーソンであったから。リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯爵もフリーメーソンであった。そもそも米国独立運動の指導者はみなそう。

著者は人々を依存させない唯一の宗教は神道と釈迦の教えとしているが、日本会議などをみればかなり怪しい見解である。来日12年ではそこまで知るのは無理。

Utubeでリカルド・ムーティ指揮シカゴフィルをBOSEスピーカーシステムで聞きながら本書を読んだ。やはり偉大な曲であることだけは確か。このUtubeも歌詞は英訳が表示される。


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