ビレ・アウグスト、リーアム・ニーソン、ジェフリー・ラッシュ、ユマ・サーマン、ビクトル・ユーゴ原作。
まるで期待していなかったからかもしれないが、かなり面白かった。
長いストーリだけにダイジェストみたいな感じはあるけれど、ジャンバルジャン、ジャベールと人物像がうまく描けていたと思う。ラストはちょっと美しすぎる気もするけど、
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(オマケ)レ・ミゼラブル マニアックス - ミュージカル「レ・ミゼラブル」日本公演を応援するページ
「バザールでござ〜る」や「だんご3兄弟」、「I.Q.」の佐藤雅彦による短編映画集。「オセロ」「ホテル・ドミニクの謎」「反抗期」「おばあさんの天気予報」「ポイント」「大人の領域、子供の領域」の6本。
ショートショート的なオチがある、ちょっとニヤリとさせられる物語ばかり。CM専門の佐藤雅彦らしく、短い時間がちょうど感覚にあっているのかも。
一番最後の「大人の領域、子供の領域」がほのぼのしていて、一番面白かった。ネタ的には予想は出来たけど。
「だんご3兄弟」の人気の割には、客は半数以下だった。
全部で50分ちょっとという時間で、物足りない。1200円と安くはなっているけど、なんかコストパフォーマンスが悪い気がする(^^;)。
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- 佐藤雅彦オフィシャルページ
監督・脚本トニー・ガトリフ、撮影エリック・ギシャール、ロマン・デュリス、ローナー・ハートナー、イジドール・サーバン。
主人公ステファンは、父の残したカセット・テープの歌声の主ノラ・ルカを求めて、ルーマニアに旅する。ロマ(ジプシー)の村で他所モノ扱いをさえれる中、老人イジドールだけは彼を受け入れ家へ招く。ロマでの村の質素な生活、美女のサビーナの描き方、ロマの音楽がいい。
ノラ・ルカの声を探し求めながら、実はステファンが父の存在というものを探し求める物語でもある。
タイトルの「ガッジョ・ディーロ」はロマの言葉で、余所モノという意味らしい。
→「ガッジョ・ディーロ」official
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監督ブライアン・デ・パルマ、音楽坂本龍一、ニコラス・ケイジ 、ゲイリー・シニーズ 、カーラ・グジーノ 、ジョン・ハード
、スタン・ショウ 、ケヴィン・ダン。
ハリケーンが接近する中、観客14000人がつめかけたアトランティック・シティのスタジアム。ボクシングの試合中に国防長官が狙撃される。ニコラス・ケイジ演ずる地元の刑事リック・サントロが捜査を開始するが…。スタジアムという閉鎖された世界で進む陰謀、そしてその裏。
最初のスティディカムを使った13分の長回しが見せ場というけれど、合成を使っているみたいだし、途中でつないでいるし、まあ、面白いけど、緊張感は無い。あの大群衆、合成じゃなければ、確かに凄いけど。
観た人は誰しも思うだろうけど、最後の最後のシーンの意味が判らない。ノベライズで確認したけど、イマイチ、納得出来ない。デ・パルマだから、多分、それほど深い意味は無いと思うのだけど(^^;)。
でも、最近のデ・パルマの中ではかなり面白い。
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金子修介監督、中山忍、前田愛、藤谷文子、津川雅彦、山咲千里、手塚とおる。
「ガメラ大怪獣空中決戦」「ガメラ2レギオン襲来」に続く、新ガメラシリーズ第三弾。
視点を変えて、怪獣の戦いに巻き込まれる犠牲者に視点を持って行っているのが、シリーズの中でも新しさを感じさせる。ガメラに両親を殺され恨みに思う前田愛が特にいい。「トイレの花子さん」「新生トイレの花子さん」と経つと随分と大人になったけど、魅力は変わらない。金子修介は「1999年の夏休み」以来、少女を撮らせたらなかなか上手い(^^)。
ストーリ的には複雑になったせいか、ちょっと展開に粗さも感じるし。特に対決におけるラストの対決に盛り上がりの欠け方は残念。また、イリスのデザインが「エヴァンゲリオン」っぽくてイマイチ。
しかし、CGや特撮に関してはよく出来ている。特に澁谷のシーンは臨場感あって邦画の中では最高の出来。
→ 「ガメラ」official website
ジョン・ラセター/アンドリュー・スタントン共同監督、音楽がランディ・ニューマンと、「トイ・ストーリー」のチーム。ホッパーの声にケヴィン・スペイシー。
アリの国「アント・アイランド」では、毎年秋になると、悪役ホッパー率いるバッタたちに食べ物を奪われてしまう。働きアリのフリックは用心棒をつれてこようと都会に出るが、勘違いからサーカス一団を連れてきてしまう…。「イソップ物語」の「蝉と蟻たち/蟻とキリギリス」をひねった設定に、「七人の侍」をかけた様な物語(?)。でも、純粋にディズニーっぽい、正義、友情、愛、希望が満ちている。ストーリが非常に上手く出来ている。
またCG技術が凄い。「トイ・ストーリ」に比べたら、格段にキャラクタの数は増えているし、対象が自然の描写と難しくなっているけど、それを乗り越えて予想以上の美しい映像を作っている。光の使い方、ライティング、カメラの移動、色の使い方と格段の進歩。今まで不可能だった映画的な手法がアニメで実現されているのが判る。アニメの新世代を感じる。
ストーリのディズニー、映像のピクサーと素晴らしい仕事をしている。ストーリも映像も詰まらなかった「アンツ」とはえらい違い。
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→ 「Bug's
Life」official website - Disney内
ジョージ・ミラー監督制作、マグダ・ズバンスキー、ジェームズ・クロムウェル。
「ベイブ」の続編。牧羊犬コンクールで優勝し、世界中の人気者になって浮れる気分もつかのま、ホゲットおじさんはベイブの失敗からケガをしてしまい、牧場の危機が訪れる。それを助けようと、おばさんとベイブは都会へと旅立つ…。
相変わらず映像がいいし、ストーリも上手い。ちょっとブラックな雰囲気が入った映像やストーリ展開、デザインセンスは、ハリウッドとは一味違う味を出している。
CG、アニマトロニクス、実物の動物たちの組み合わせの妙味も相変わらず。一本筋が通った、ベイブのハードボイルドさがかっこいい。
→ 「ベイブ/都会へ行く」official
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→ 「Babe:Pig in the City」official
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フォレスト・ウィティカー監督、サンドラ・ブロック、ハリー・コニック・jr、ジーナ・ローランズ、マイケル・パレ、メイ・ホイットマン、キャメロン・フィンレイ。
サンドラ・ブロック演ずる主人公のバーディは、高校の時代、学園の女王的な存在だった。クーォーターバックの人気者だった夫と結婚し、都会に出て一人娘に恵まれ満足な生活をしていたに見えたが…TV出演で親友に夫との浮気を告白され、失意のうちに娘と生まれ故郷のテキサスの田舎へ帰る。…まあ、そこから始まるラブ・ストーリ。
全体に魅力に乏しいし、なんとも平凡な話。人気が出たサンドラ・ブロックでラブ・ロマンスを一本作ってみましょうか、ってな感じしか受けない。
娘だけは可愛かったけど。
→ 「微笑みをもう一度」official
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→ 「Hope Floats」official
website - FOX内
監督・脚本=エリック・ゾンカ、ロジェ・ボーボ脚本、エロディ・ブシェーズ、ナターシャ・レニエ、グレゴワール・コラン、パトリック・メルカド、ジョー・プレスティア。フランス映画。
昨年のカンヌ国際映画祭で、フランス映画界の新星エロディ・ブシェーズとナターシャ・レニエが主演女優賞をダブル受賞した作品。
21歳の少女イザは放浪の旅を続ける途中、北部の都市で雇われた工場で同い年のマリーに出会う。二人は意気投合するが、やがて一人の男をめぐって不協和音が生まれる。
イザを演ずるロディ・ブシェーズは魅力あるけど、その他はイマイチ魅力が欠ける。中盤まではいいけど、後は展開が見えて来て飽きが来る。そこそこには面白かったけど。
→ 「天使が見た夢」official
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ニック・ハラン監督、ケイ・メイラー脚本、ブレンダ・ブレッシン、ジュリー・ウォルターズ、クリス・クリストファー。
英国の田舎町が舞台。同じ工場に勤めるジャッキーとドーンは義理の姉妹で40年来の親友。癌を宣告されたドーン、ビンゴで大金を手に入れたジャッキー、この二人の間の友情を描いている…はずなんだけど…話に乗れなかった(^^;)。
脚本のケイ・メイラーは、子供の頃からの親友で兄のガールフレンドのデニスを癌で亡くした。デニスは映画の主人公の通り、ラスベガスへの旅行を夢見ていた…。
そういう実話に基づいたストーリではあるのだけれど、逆にそれが禍して心理描写が伝わって来ない。脚本家の思い入れが激しすぎるため、細かい描写がついてきて来て無いのではないだろうか?
二人の感情はいいとしても、ラスベガスでの男、コディが絡んでくるとまったく駄目だった。
大谷健太郎監督脚本、小林宏史、板谷由夏、辻香緒里、大杉漣。
フリーカメラマンのタモツは気が優しく家事も得意。出版社に勤める美都子は仕事が出来るが気が強すぎる。二人は結婚三年目の夫婦だけど、美都子はタモツが浮気していると思い込み、突然の離婚を宣言する。
タモツの浮気相手とされているマユ、美都子の仕事相手アートディレクターの中崎を巻き込んで四角関係がこんがらがって、話が進んで行く。
自主製作っぽい垢抜けない撮影や演技が、前半では何とも違和感あったけど、後半は上手くまとまってきて面白かった。それぞれのキャラクタがいい。特に前髪垂らした大杉漣が最高(^^)。
→ 「avec mon mari/アベックモンマリ」official website
トム・ジャクソン監督製作、ハンター・アダムス原作、ロビン・ウィリアムス、ドニエル・ロンドン、モニカ・ポッター、フィリップ・S・ホフマン、ボブ・ガントン。
ハンター・アダムスの自伝的小説、つまり実話をベースにした物語。
精神病院に入院していたロビン・ウィリアムス演ずる主人公パッチは、心の通う医療を目指し医大に入学する。しかしそこでは、患者を人間として扱う教育ななされず、パッチは病室で人間的な触れ合いを求めていく…。ロビン・ウィリアムスの演技は相変わらず上手くて、安心して観ていられる。
どのキャラクタもステレオタイプではあるけど、ストーリ的にはしっかりとしていて面白い。スタッフ、俳優がコメディ出身なので結構笑える。真面目過ぎず、お涙頂戴にもならず、いいバランスの映画になっている。
→ 「パッチ・アダムス」official
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→ 「Patch Adams」official website
→ 「Gesundheit Institute」official
website - 本物のPatch Adamsの病院
谷田部勝義監督、天沢彰原作。
2100年、モビルスーツ(みたいの)を駆使する特殊警備隊バウンサーの女性5人の活躍する美少女系アニメ。
こ、これは酷い(^^;)…この酷さには涙が出てきます(;_;)。
何しろ完成してない。劇場では「未完成版ですがよろしいですか?」って何度も聞かれて、おまけに8月に「完成版のビデオをタダで送ってくれる」という事なんですが、それにしても酷い。塗ってない画面が沢山あるし、部分的に紙芝居になってる。見せ場であるはずのクライマックスでも適当な塗りと紙芝居で、場内、苦笑が絶えない(^^;)。
観る気は無かったけど、あまりに酷いという噂に思わず観てしまった。
しかし、ここまで未完成のまま上映しなければいけない理由って何でしょうかねえ?確かに、昔、「蛍の墓」も未完成で上映してたが、あれは一応見せられる形になっていた。そんな比じゃないです。
→ 「ガンドレス」official website
及川中監督脚本、伊藤潤二原作、中村麻美、菅野美穂、洞口依子、谷口トモロヲ。
最近は「うずまき」が人気ある伊藤潤二の第一回梅図かずお賞受賞作が原作。
記憶障害でカウンセラーに通う月子。彼女の記憶に隠された、過去の事件の謎の少女富江。男を誘惑、嫉妬に駆り立てる、女版の「CURE」っていった雰囲気もある富江を菅野美穂が好演。
なかなか顔を出さない菅野美穂の使い方とか、音楽の使い方など結構うまい。部分的に粗い感じもするけど、結構面白かった。原作は、もうよく覚えてないけど、別のイメージの恐さを上手く作っていると思う。
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→ 伊藤潤二手帖
- ウニタモミイチ氏のhome
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→ 伊藤潤二
- 「つるんづの漫画大作戦」内
→ 「富江Replay」感想
エリック・ダーネル/ティム・ジョンソン監督。声優はウディ・アレン、シャロン・ストーン、ジーン・ハックマン、シルベスター・スタローンと妙に豪華。しかし、内容は詰まらない。
蟻の世界のCGアニメーション。当然、「バグズライフ」と比較してしまうが、こちらの方が、遥かにランクは落ちる。働きアリのZと王女バーラの冒険と恋物語、シロアリたちとの戦争、兵隊アリたちのクーデターと、ストーリは凝っている感じはするけど、ベタな展開で盛り上がりに欠け、ストーリの処理自体がうまく行ってない。
特にあの、キャラクタの顔が嫌い。…そういう人は多いと思う(^^;)。
小説「蟻」みたいに蟻の世界を非常に上手く表現した作品が過去にあるのに、研究不足なのか、イマジネーションの不足なのか?
(11月分だけど入れ忘れたので追加)
→ 「ANTZ」official website