カシオペヤ座
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Cas
学名Cassiopeia
略号Cas
20時の南中月日12月上旬
星座設定者プトレマイオス


ギリシア神話
●エチオピアの王妃
 ケフェウスの妻でエチオピアの王妃です。ある日「私は海神のそばに いるネーレーデスよりも美しい」と言ったことから、ネーレーデスは海神ポセイドーンに訴え、 ポセイドーンは海魔ティアマト(鯨座)をエチオピアの海岸で暴れさせたために、 エチオピア国民は大変苦しみました。 このポセイドンの怒りを鎮めるために娘アンドロメダが生け贄えに捧げられますが、 ペルセウスにより助けられました。
●誰が美しい?
 カシオペヤが誰が美しいと言ったのは3つお話があるようです。 1つは「カシオペアが自分自身を美しい(A5)」と言ったこと。 2つめは「娘のアンドロメダを美しい(A4)」と言ったこと。 3つめは「自分(カシオペア)と娘のアンドロメダを美しい(A1)」と言ったお話があります。

 それで「星座のお話」ではなく、「ギリシア神話」をKODAさんに調べて頂いたのですが、 参考引用文献の「C」には、カシオペヤが自分自身を美しいと言ったパターンで、 娘を誉めたのは「D」のB.エヴスリンのものだけでした。
私はB.エヴスリンさんはチョット信用していない面があります(^^;

●チョット忘れちゃった(^^;
 カシオペアがヘラよりも美しいといって、ヘラのお祭りを取りやめにしたので、 ヘラが怒って弟のポセイドンに言い付けたというお話を何処かで読んだような記憶があるのですが、 思い出せません(^^;


エチオピア関連

●エチオピア関連
 この項目はいずれケフェウスに移植してネーレーデスのお話に変えようと思っています。
●海洋民族の話?
 アフリカの遺跡が近年ようやく調査がされはじめたようです。 「神話伝承辞典・ウォーカー(DANDANさんによりますと非常に怪しい本)」には アンドロメダ伝説はフェニキア伝説である、とあるそうです。

 ポセイドン・ペルセウス・メドウサなどいずれも海と係わりがあるの で、カシオペアの話は「海洋民族の話」かなとも思えます。 さすれば、交易目的となったエチオピアの交易ルートなどを 調べないといけないのでしょうかね〜(^^;

●フェニキア人
 というわけで、手がかりが無く「怪しい本ではフェニキア人」と書いてあり、 他に資料も無いので取り敢えずこの路線で行ってみます。 専門家なら絶対こんな無謀なことしませんね(^^;

 トリトンの三面性を調べた時のものなのですが、アテナは南方説が有力(私の独断)なんですね。 でその出身は?と言いますと、何故かポセイドンやトリトンの影が見えかくれします。 ポセイドンと言えばフェニキア人。で・・・で・・・時間がかかりそうです ^^;;

 チョットお話しますと女神アテナの別名はトリトーニスで、海神ポセイドンのもとにいる トリトンの女性形の名称なのですね。

□ 民族移動 □
  BC4000頃 リビア人のクレータ島移住始まる
  BC3000頃 第一王朝支配下、エジプト南北強制合併
       ナイル川西方から、女神を奉じたリビア人がクレータに逃げる
       この後すぐミノア文明始まる
       ティグリス・ユーフラテスにシュメール帝国
  アテナが北上した説を時代で見ると、この時代かなとも思えます。
 
  BC2300頃 ドーリア人南下。
       アカイア人は服従するか、エーゲ海の島へ行くしかなかった。
       この時キプロス島へ又フェニキアまでも移住。
       征服されず本土に残ったのが、アテーナイ・スパルタ

 クレ−タ文明は、農耕文明プラス、交易と手工業ですね。手工業の神といえば、まずアテナでしょう。 確実に「北上した女神」は今のところアテナしか見つからないのです。

 クレータ文明はエジプトを介してオリエントの原始農耕文化に繋がるので、 キクラデス文明の地母神(ガイアー・ヘラ・デメデル・アプロディーテー) などが最古層で、その後アテナが伝わったと見た方が良い気がします。

 このアテナの北上とともに、エチオピアの王のお話が伝わったとすれば、 ギリシア神話にエチオピアの話が出てきても不思議でない気がしますね。 アンドロメダを助けたペルセウスはミューケーナイの王になりますから、 ドーリア人の南下の前の話でしょうかね ・・・ ???


参考引用文献
A1★星座神話クラブ・脇屋奈々代著・誠文堂新光社
A2★ギリシア・ローマ神話辞典・高津春繁著・角川書店
A3★21世紀星座早見ガイド・林完次著・講談社・B1069
A4★星座ガイドブック秋冬編・藤井旭著・誠文堂新光社
A5★『星座の神話』・原恵著・恒星社

B1☆星座手帳・草下英明著・教養文庫・658・c028
B2☆星座の話・野尻抱影著・ちくま文庫・490・476

C1★ギリシャ神話・アポロードロス著・岩波文庫(紀元1−2世紀)
C2★変身物語・オウィディウス著・岩波文庫(紀元前1世紀)
C3★ギリシャ神話英雄伝説・C.キングズレイ著・中央公庫(1856年)
C4★ギリシャ・ローマ神話・T.ブルフィンチ著・ちくま文庫(1855年)
C5★ギリシャ神話・呉茂一著・新潮文庫(昭和44年)

D1★ギリシャ神話小辞典・B.エヴスリン著・教養文庫

FSPACEMの16番会議室のDANDANさんKODAさんMIKAさんとのお話から


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