ウィルソン株
高塚小屋から少し歩くとお待ちかねの縄文杉登場。 屋久島でいくつもの杉を見たけれどやはりこの杉にはかなわないと思う。 屋久島に来たからには是非見たい杉だ。
縄文杉より下に行くと宮之浦岳には興味のない一般ハイカーが多数現れる。 彼らのお目当ては当然縄文杉。 荒川から登ってくるにしてもそれなりの往復時間がかかるから結構がんばっている。 しかし、彼らの装備は日帰り登山（あれは十分に登山と言える）にしてもおそろしく貧弱なもので雨の中を透明な雨合羽を着て一生懸命登っていた。 一般登山者にもまだまだメジャーになりきっていない私たちのストックは彼らには滑稽に見えたらしく、「おお、山でスキーしてるな」などと何度か言われたりした。
ウィルソン株に到着し、中に入ったり上から覗いたりするが、 結局一番かっこよく撮れたのは本などに載っていた少しひいた位置から周りの木々を移し込んだ写真。
ウィルソン株
村の跡を通り、鉄橋の線路を歩きながら荒川林道終点に到着。 しかし、期待のタクシーの気配は全くなし。 結局、ここから１時間未舗装路を登り続けた。 ここに来ての登りは正直こたえたが、なんとか林道の分岐に到着し、 既に雨宿りしていた人たちに「お疲れさま」と言われて、心からほっとした。
この日に下れるか分からなかったのでレンタカーを予約していなかったが、 下ってきたのであればやはりレンタカーがほしいので、レンタカー会社（まつばんだレンタカー）に電話してなんとか車を用意してもらった。 このレンタカー会社は宮之浦に返しても乗り捨て料がかからないようで、 明日宮之浦に泊まる予定の私たちとしては非常に都合がよい。
さらに都合がよいことにこのレンタカー会社はタクシーも営業しており、 ここから営業所までタクシーで迎えに来てくれると言う。 しかし、待てども待てどもタクシーが来ないので私たちは勝手に屋久杉ランドからのバス（一人５７０円＋荷物２４０円）に乗って安房に下ってしまった。 停留所を一つ間違えるなどの問題を乗り越えて営業所に到着した私たちは「タクシー呼び出し料」として１３５０円を徴収された。 後から営業所に戻ってきたタクシー運転手は「急いでたんですけどねぇ」とこちらが勝手に約束をすっぽかしたのに、なかなか人の良さそうな人だった。
さっそく定食屋に向かい、山でのドライフードに飽きていた私たちは久しぶりにおいしい食事にありついた。 おなかをいっぱいにして、宮之浦の明日泊まる予定のホテルに届いている荷物を取りにいった。 しかし、家から送ったものは届いていたが安房のホテルから送ったものが届いていない。 運送会社に確認すると「明日の泊まり予定と書いてあったのでまだこちらに置いてあります」とのこと。 通り道に営業所があるとのことなのでこちらから荷物を拾いに行って無事解決。
いなか浜方面にキャンプ場を探しがてら向かって行くが結局キャンプ場は海水浴客を見込んだものなのでこの時期には営業していなかった。 結局非力な車に鞭打っていなか浜から青少年旅行村に向かうことにした。 何気なく初日に旅行村が動いていることを確認しておいて本当によかったと思った。 この区間の道は島を１周する道の中で唯一バスが通らない部分だ。 地図を漠然と見ているとなぜ１周しないのかと思ってしまうが、 走ってみると細くてタイトなコーナーが続く山道なので納得できる。 十分な対向できる幅が常にあるわけではないので走っていても楽しいと言うよりは疲れる。一度走れば十分な道だろう。
キャンプ場は入村料として一人\300。 テントスペースは十分に余っているがテント数はかなり多い。 シャワー（２０時まで、一人\100）を浴びて就寝。 今日は31,555歩。