ハワードのマスタークラス 投稿者:じょるじゅ 投稿日:2004/04/10(Sat) 00:10 No.1990

ハワードのマスタークラスが日本で開催されるようです。10月日本ではPTNAが主催するようですが、PTNAのサイトには情報がありませんでした。でも10月なんて6ヶ月しかない。(練習する曲はリストですよ、勿論)
私もそれにあわせて、来日するようにします。(ピアノクラスに聴衆として参加、ハワードに会うだけでもよい。)

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ふゆひこ > ハワードのサイトでコンサートスケジュールを見たら日本が入っていなかったので、残念だったのですが、そんな形で来日するのですか。ピアノの公開レッスンだと僕は行っても意味なさそうです。ハワードのリストカタログが出版されていたら、そこにサインが欲しいな(笑)。 (4/10-13:43) No.2000
ミチ > おお!すごい!
リサイタルも是非やって欲しいですね。 (4/10-23:14) No.2008
じょるじゅ > あれ、一時ハワードのサイト見えなかったんですが復活したのですね。 (4/11-00:45) No.2011
じょるじゅ > どなたか情報見かけたら教えてください。
公開レッスンは普通の人も見に行かれるはずだから質問の時にサインして下さいといえばしてくれるでしょう。 (4/11-00:46) No.2012
ふゆひこ > International Franz Liszt Piano Competition のサイトで確認できましたよ。サイトのアドレスが以前と変わっているようです。僕のサイトのリンク集から行ってみてください。ポップアップウインドウが同時に開くので、そこから詳細情報が手に入ります(リンク先のチェックをしていたら見つけました)。 (4/11-16:10) No.2015
じょるじゅ > どうもありがとう。コンクールは超絶技巧がひけたとしても年齢制限があるのでだめですね。パスポートのコピーを入れなければいけないので年ばれます。(爆笑)
でもハワードのレッスンの方は課題曲から選ぶようにと書いてあるだけなので、一応詳細を送ってもらえるようにメールしました。
メフィスト1番、無謀にもはじめました。最初から暗譜するという方法。6ヶ月あるし。息抜きに忘れられたロマンスの原曲<ロマンス>とか「忘れられたワルツ」「愛の夢」もあるし。)
(4/13-03:03) No.2022
じょるじゅ > おお、ハワードのクラスの方も16-29歳、で、現地の音大から生徒が選ばれているということでした。(おお、ラジオから、スメタナの「モルダウ」が流れている。チェコのモルダウ源流まで見てきましたぞ)
おお、そんな、子供たちにハワードからリストを教えてどうする。ハワードのすごさがわかっているのか... または、リストがマスタークラスの形態を発明したことをどれだけの生徒が知っているのじゃあ〜。
そういえば、ハワードのカタログこんげつでるはずでは?
(4/15-02:03) No.2028
ふゆひこ > ということはハワードのマスタークラスの参加は難しそうですね。リサイタルやってくれないかな、そしたら僕は絶対聴きに行きます。ハワードのカタログは4月1日発売予定なんですが、まだ何の連絡もありません。AMAZONの頁では3〜5週間で発送になってるんですが…。ちなみに僕が予約したのは2002年10月です(笑)。 (4/16-01:49) No.2032
じょるじゅ > ふゆひこさん、この調子では二年間も待つことになりそうですね。
私も予約しよう。 (4/16-01:52) No.2034
ふゆひこ > 前に痺れを切らせてAMAZONに問い合わせたら“4月1日だよ”といわれたんですよね。その4月もすでに半分終了…。また問い合わせてみようかな。 (4/16-02:07) No.2037


ゲーム『マッドマエストロ』 投稿者:Curious George Sand 投稿日:2004/04/07(Wed) 01:04 No.1978

プレイステーション2のゲームで息子に教えてもらったのが昨日中古ゲームやで$6で手に入りました。
(もとは当然日本のもののようなので、皆様既にご存知だったら失礼。)
自分が指揮者となってクラシックの名曲を指揮、公演に成功シ、最終的にはコンサートホールを破壊から救うのが使命です。(笑)
で、使われている曲名を先に見たら面白すぎ。当たり前の『アイネクライネ』『フィガロ』『白鳥の湖』などからブラームスのハンガリアンダンス、グリーグのペールギュント、そしてなんと極めつけ、ベルリオーズの『ラコツィマーチ』(リストじゃない!!!)

プレイステーションを買ったときに息子に
『「リストの冒険」みたいなゲームあればマニアが買うのに。最初ピアノの練習している子供からだんだん人気ピアニストに、そして、外国の宮廷で指揮者になって革命に巻き込まれたり決闘に巻き込まれたり、スパイに翻弄されたり...』
とかいったら、
『そういうのあるよ。』
というわけでした。まあ子供向けなので、革命決闘戦争とかは出てこないんだけど。


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Curious George Sand > うーん、自分ながら、馬鹿ですねえ。あきれる。ここまでくると。 (4/7-01:05) No.1979
ふゆひこ > 日本でも“ブラボー・ミュージック”とかいうゲームがありますね。どういうゲームかはよく知らないですが、シュミレーション的なゲームじゃないような気がします。 (4/10-03:48) No.1993
じょるじゅ > やってみたら、『ブラボーミュージック』みたいですよ。与えられた曲を指揮した後ブラボー!がでないと次に進めない。で私ブラームスのハンガリアンダンス6番にてこずってます。 (4/16-01:56) No.2035


左手用のバッハ シャコンヌ−ゲザ・シシー伯編曲 投稿者:Curious George Sand 投稿日:2004/04/02(Fri) 15:24 No.1934

帰ってきました。時間が限られていて見逃したものも多いのですが、旅行の目的の一つ達成してきました。(充実感110%)

Zichy伯(発音は『シシー』のようです。)の『左手用のバッハ シャコンヌ-ゲザ・シシー伯編曲』---ジャジャーン!ブダペストのリスト音楽院図書室に朝一に乗り込みそのようなものが存在するのか聞いてみました。
受付の学生はあまり英語が伝わらなかったのですが、周りにいた学生が皆で探す手伝いをしてくれました。(この苗字、ハンガリーでは由緒ある家なのでいろいろな人物がいるのです。)
コンピューターのデータには彼の名も曲もなかったのですが、伝統的図書館カードにちゃんと項目があるではないですか。
一枚一枚めくっていくとそれらしきものが...

受付の彼が書庫に行き、一冊の楽譜とともに戻ってきました。
コピーさせてくれますか?というリクエストには快く『勿論です、すぐにコピーしてあげます』と思ったより簡単にことが進んでしまいます...



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ミチ > おお。ハンガリーに行ってらっしゃったのですか!うらやましい! (4/3-00:41) No.1939
Curious George Sand > 今度は、もっと、リスト関係の音楽の研究でゆっくり行きたいです。さすがリスト音楽院、思ったより貴重なものがありそう。ちゃんと、前もって連絡し一週間がかりで、研究訪問とかも出来そう。ハンガリーってまだ観光地化してなくて皆、好意的なんです。
というわけで、この「シャコンヌ」自分で、ちょっと練習してみます。(ザルツブルグで、ブライトコフのブラームス版も手に入れることができて収穫の多い旅)
(4/3-01:05) No.1940
ふゆひこ > おお、お帰りなさい。充実した旅のようで、なにより無事でよかったです。シシー伯(になるのですか、となるとゲザじゃなくて、ゲサになるのかな。リストも“Z”は濁らないし)のシャコンヌの楽譜が、あったとはすごいですね。もともとリストはそれを校正する形でシャコンヌを作ろうとしていたのだから、存在しないリスト編のシャコンヌに最も近い楽譜とも言えますね。ハンガリーの学生は親切ですね。 (4/5-01:36) No.1948
ミチ > ハンスリックがジチイ(シシイ)伯爵をこう評してます。
”左手だけで弾くジチイ伯爵は、現代における奇跡を演出している人である。ピアノを弾く人は多く、聴衆を酔わせるピアニストも少なくない。しかし、ジチイの弾くピアノは、まるで魔法のようである。しかも、彼は、チャリティ・コンサート以外の演奏会を行うことはない。この左手だけのピアニストの演奏を、はじめてウィーンで聴いて以来、だれもが、彼に敬意を払っている。彼は彼自身の作曲になる演奏会用練習曲やハンガリー狂詩曲、それに彼自身が左手用に編曲したバッハのシャコンヌなどを演奏したが、聴いた人たちは、彼らの耳と目を疑ったほどである。豊かな響き、すばらしい表現、明晰な解釈など、どれも驚くべきものであった。”
パウル・ヴィトゲンシュタインよりも以前に左手の名ピアニストがいたんですね。 (4/8-00:10) No.1983
CGS > おお、ミチさん、よく見つけましたね。やはりただ者じゃない。(シャコンヌもどうやって片手で弾けるのか良く解らない編曲です。ほとんどブラームスよりオクターブ上だし。) (4/8-05:51) No.1987
ふゆひこ > シシー伯の演奏がどのようなものだったかがよくわからなかったのですが、ハンスリックの批評文からイメージが伝わってきますね。シシー伯はヨアヒムとリストの仲介をしたりなど、新ドイツ学派、新古典派の中間の立場だったのかな。ハンスリックの文章でもリストやその周辺を適切に評価した文章がもっとありそうですね。 (4/10-10:55) No.1997
ミチ > 「彼自身の作曲になる演奏会用練習曲やハンガリー狂詩曲」って、おもいっきりリストに影響を受けていますよね。まあ、演奏会用練習曲は当時の、流行なんでしょうけど。 (4/10-22:57) No.2003
ミチ > おっと、意味わかんないですね。曲のタイトルが師匠の影響を受けている、ということです。 (4/10-22:58) No.2004
じょるじゅ > おお、影響といえば彼"Liebestraume"ピアノファンタジーなる曲も書いてます。影響受けまくりです。ラコツィマーチとかも書いてるようだし。
シシー家は発言力のある家柄だったんです。だからゲザ・シシー伯自身は若くても重要人物がハンガリーに来るときなどは公私、イベントに必ず伯爵家が関わっていたようなのは書簡や記録などから容易に推測できます。
きっとリストの座右の銘「持つものは与えよ」を伯爵も大いに影響受けて、実行していた可能性は大きい。リストを本当に敬愛していたようです。

(だって、幅12センチ長さ1メートルぐらいのシルクのリボンに「最愛なる師リストへ、ゲザ・シシーより」とか織り込ませてシルバーのリースとともにリストにプレゼントしちゃってるんです。かわいい。 (4/11-00:59) No.2013
ふゆひこ > となると、シシー伯は完全リスト派ですね(笑)。そんなにシシー伯の曲があるのならば、フンガロトンにぜひ録音してもらいたいですね。 (4/12-00:57) No.2020


コダーイ フランツ・リストに捧げるオード 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2004/03/31(Wed) 01:47 No.1926

ヴェレシュマルティの詩につけられたコダーイの曲があることを、前に紹介しましたが、このたびCDを入手しました。混声合唱だけの曲で、けっこう聴きやすいです。なんでコダーイがこの曲を作ったのか、というと1936年リストの没後50年記念のため、とのこと。2011年の生誕200年記念で、だれか何か作ってくれたらうれしいですね。

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ミチ > 2010年を中心にメンデルスゾーン・イヤー、シューマン。イヤー、ショパン・イヤー、リスト・イヤーと続き何が行われるか楽しみです。まだまだ先のことですが。
コダーイってまだ一曲も聴いたことありません。同じハンガリーでバルトークは好きです。(ピアノ曲だけですが。。。)
セルゲイ・リャプノフも超絶技巧練習曲の中でリストの名前が入っている曲ありましたよね、確か。聴いてみたい。 (3/31-23:28) No.1928
ふゆひこ > ベルリオーズ200年祭が、僕にはあんまり盛り上がっていたような気がしないので、続く大作曲家達が心配です(笑)。ショパンはメディアが飛びつくでしょうね…。リャプノフって初めて名前を聞きました。おお、辞典を見ると“超絶技巧練習曲”というのを作っていますね!リスト以外で“超絶技巧練習曲”というタイトルの曲集があるなんて。しかも12曲目が“フランツ・リストの追悼の悲歌”!。これは絶対聴いてみたいです。他の曲のタイトルも明らかにリストの影響を受けた、幻想文学的な印象を感じます。 (4/2-01:20) No.1933
ミチ > そうですね。ショパンの没後150年の時の盛り上がりはすごかったですね。TV、雑誌、CDと。他の三人はどうなるんでしょうか。心配です。ちなみにリャプノフの超絶はルイス・ケントナーが録音していますよ。 (4/2-23:55) No.1936
Curious George Sand > コダーイの博物館もすぐそばにあったのですが、時間が足りなすぎ。いけなかった。ハンガリーは温泉も有名なのですが、これも間に合わず。郊外で乗馬とかもしたかったし、話題の『シシー伯のお城』も車で40分という少し離れたところにあって、いけず。 (4/3-01:09) No.1941
ふゆひこ > 昨日。CD屋さんでリャプノフの超絶技巧を探したんですが、みつからなかったです。よくよく考えると、リストの生誕200年はディスク面ではフンガロトンがいろいろ企画してくれると思うし、演奏会とかもハンガリーが常に力を入れてくれるので、安心じゃないでしょうか。シューマンとかメンデルスゾーンとかは心配。母国にライバル作曲家が多すぎるんだよね。 (4/5-01:41) No.1949
ふゆひこ > 旅の難しいところは、なかなか時間内でまわりきれないことですよね。 (4/5-01:43) No.1950
ミチ > フンガロトンをすごく応援していますが、輸入盤のみなので日本だと、新盤が出ても騒がれないのが難点です。ショパンの時はドイツグラモフォンが全集を出したりして盛り上がっていました。しかも過去の録音で足りない曲はウゴルスキやらプレトニョフやら専属のアーティストにわざわざ新録音させていました。リストの時は大手レコード会社は何をしてくれるんでしょうね。何もしてくれなかったら悲しい。 (4/8-00:29) No.1984
ミチ > 全然関係ないですが、新たに書き込むのもどうかと思いましたので、こちらに書きます。
http://www.ampcast.com/music/25146/music.php
こちらでフィオレンティーノの演奏が試聴できます。リストもいくつかありますよ。 (4/8-00:32) No.1985
ミチ > http://www.aprrecordings.co.uk/currentcat.html#louiskentner
あとこちらにリャプノフのCDあります。売っているのかな? (4/8-00:35) No.1986
ふゆひこ > フジコ・ヘミングが人気があるから、リストの企画もでるんじゃないかな。まぁ僕的には大手レコード会社がしてくれなくてもフンガロトンがしてくれればいいんですけど(笑)。おお、リャプノフのCD聴いてみたいですね。試聴できるサイトも聴いてみます。 (4/10-03:55) No.1995
ミチ > ふゆひこさん。DVD買って、アムラン買って、リャプノフを買ったら大変なんじゃないでしょうか。お気をつけください。(笑)
僕的には、まあ大手はいいとして、一番、期待していることはフランス・クリダのリスト全集復刻です。これだけは聴いてみたい!どっかの会社がやってくれないかな。。 (4/10-22:49) No.2002
ふゆひこ > 現在ストレス発散中なのでいいんです(笑)。昨日は、この前紹介したフンガロトンの合唱曲CDと、ラフマニノフの自作自演協奏曲を買ってしまいました。リャプノフの“超絶技巧練習曲”は探したんですけどありませんでした。フランス・クリダの全集、廉価版のレーベルが版権を買い取って発売してくれたらうれしいです(ジャケットはちゃんとしてほしい(笑))。 (4/12-00:36) No.2017


「音楽の中のジプシー」リスト著 投稿者:じょるじゅ 投稿日:2004/04/10(Sat) 09:44 No.1996

で、私の持っているのは第二版の英訳なんですが、いきなり第三章からユダヤ人種に関する見解が4章にも渡って書かれている。

はっきり言ってジプシーと関係ないです。一応ジプシーと比較という形で話は進められているが。要するにカロリーネが自分の見解を発表するために挿入したもの。(彼女の「カソリック対ユダヤ」という偏見だといえる内容です。)

で、段落に題名が付いていて、それだけでも書くと
-ユダヤ人との対照
-ユダヤ流(キリスト教徒との比較)
-適応性の無いユダヤ的性格
ユダヤ文化と芸術が隔離している理由

などなど。
大きく第三部に分かれているのですが、このカロリーネが追加したと思われるところが第一部の半分を占めちゃってるんです。
再版に当たって、校訂を頼んだはずがこれでは議論・喧嘩になっても仕方ない。
結局、このまま出版されてしまい窮地に立ったリストはハンガリーのユダヤ人団体宛に「自分は反ユダヤとしてこの記事を書いたのではない」と言い訳をする羽目に。
(カロリーネが勝手に書いたとはいえなかった。)

ガラス窓の話はFY336真ん中辺にあります。

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ふゆひこ > ガラス窓の話、載ってますね。その辺と、あとWY P389ぐらいに『ハンガリーにおけるジプシーと音楽』の中の反ユダヤ的記述について書かれていますね。カロリーヌが書いたということが後世の人にとって明らかであっても、リストの名を冠して出版されたのだから、これはリストにとって手痛い汚点ですね。 (4/12-00:32) No.2016


アムラン プレイズ リスト 投稿者:ミチ 投稿日:2004/04/03(Sat) 00:14 No.1937

CDを買わないと言いつつ、また買ってしまいました。
以前、あまり好きではないと言ってしまったピアニストのですが、アムランのリストです。
これが素晴しい!食わず嫌いは良くないと反省しました。
曲目が
Apparition No.1
Waldesrauschen
Un Sospiro
Hungarian Rhapsody No.10
Hungarian Rhapsody No.13
Hungarian Rhapsody No.2 Cadenza by Hamelin
Nuages gris
En reve - Nocturne
Reminiscences de Don Juan
です。恐ろしいほどの超絶技巧で流麗に演奏されています。
有名なのでお持ちかもしれませんね。
実は、パガニーニエチュードの方も買ってません。
欲しくなっちゃいました。

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ミチ > ちなみにルドルフ・ガンツはスイスのブゾーニ門下の名ピアニストで、ラヴェルに夜のガスパールの中の一曲(どれだか忘れました)を献呈されています。 (4/3-00:39) No.1938
HSK > 奇遇ですね(笑)私も一昨日このCDを買いました。素晴らしい演奏ですよね。特に幻とドンファンの回想が素晴らしかったす。でもやはり極めつけはハンガリー狂詩曲2番のカデンツァ!!あんなに凄いのは初めて聴きましたよ(笑)。あと、ため息にコーダ異稿を使っているのが耳をひきました。これからの録音にも期待したいですね。 (4/3-08:54) No.1942
ミチ > おお。HSKさん。すごい偶然ですね!全て聴き終えての感想は、選曲はもちろん、曲順までも計算に入れてプログラミングを練っているんじゃないか、と思いました。最初から最後まで、聴きとおすとリサイタルの後のような満足感が得られます。演奏は、「人間て、こんな事できるんだ〜」と聴き終った後は、茫然自失の状態でした。(笑)  とにかく、音が大群でこちらに向かってきます。そして、あっという間にノックアウトされてしまいます。アムランやカツァリスの演奏を聴くと、すごすぎて笑っちゃいます。ハンガリアンラプソディー2番のカデンツァはモダナイズされすぎて別の曲に突入したような感じがしました。これも笑っちゃいます。ドンファンは自分の中で、ベスト演奏です。 (4/5-00:30) No.1946
ふゆひこ > 奇遇に便乗して、僕も買っちゃおうかな(笑)。僕はアムランのリストは“パガニーニ・エチュード”と、あと“ノルマの回想”が入っているやつを持ってます。“夜のガスパール”の1曲を献呈されているなんて、それだけで歴史を感じるピアニストですね。アムランのカデンツァ、聴いてみたいです。“ため息”もすごく聴きたい。 (4/6-00:53) No.1961
ミチ > ふゆひこさん。便乗しちゃってください。(笑)
ノルマの回想が入っているCD、私も持っています。自分にとってこれは、音質(演奏ではなく、録音の)が好みじゃないのでそんなに何回も聴かないです。ハイペリオンの方は、音質がヴィヴィッドで自分好みです。買う価値ありますよ。 (4/7-23:36) No.1981
ふゆひこ > 僕もあんまり“ノルマの回想”が入ってるCD聴かないんですよね。音質のせいだったのかな。僕もヴィヴィット、ブライト、クリアーな音質が好きなので、そのハイペリオンのアムランのCDは期待ですね。便乗します(笑)。 (4/10-03:50) No.1994


聖イシュトヴァン(スティーヴン) 投稿者:Curious George Sand 投稿日:2004/04/06(Tue) 00:35 No.1957

きのう、カロリーネについて調べようとしてワトソンのリストを読んでいたら、カロリーネが『聖エリザベス』のあとに『聖イシュトヴァン-Istvan(聖スティーヴン)』を作曲するように強く勧めていたことが解りました。(リストは結局手もつけなかった)

あえてマジャール名を使ったのはこの人「ハンガリー王国の父」ともいえる人なのです。ハンガリーでは"St. Stephan"というとほとんどこの人のことのようです。どこで見分けをつけるかというと彼の持っている十字架は普通の十字架の上部にもう一本(カタカナのキといえば説明しやすい。)入っているのです。

それまで、いくつかの狩猟非定住民族で成り立っていたハンガリーを外国からの侵略にそなえるため、カソリックを共通の宗教として導入しそれによって王国としてまとめたのがイシュトヴァンです。(ローマ法王によってカソリックとして洗礼を受け、法王の名の下に戴冠。女王はイタリア人。)存命中から死後聖人になることは法王との取り決めでもあったようですが。

その洗礼と戴冠式のあったのが、エステルゴム。というわけで宗教の中心地というより建国の地という感じみたいです。

(教会はリストの頃1850年初めに現在の形に、その後もボヤなどにあったりしている。)

ちなみにそれまでは特に決まった宗教は無く放浪民族によくある「多神信仰」だったようです。

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ふゆひこ > 聖イシュトヴァーンのことは、グラナー・ミサの感想を書いているときに知りました(まだアップしてません)。カロリーヌから“聖イシュトヴァーン”を作曲するよう勧められていたのですか。さっそく参照したら、僕の持っているハードカバーのワトソンでP149に載ってますね。リストは“聖スタニスラウス”もイライラしながら作曲していたから“聖イシュトヴァーン”までは無理だろうな…。代わりに後世の人には、不可思議な響きのピアノ小品がたくさん残された、と(笑)。 (4/6-01:23) No.1968
Curious George Sand > イライラしながら(爆笑)その当時ですねリストとカロリーネが怒鳴りあいの喧嘩して、興奮したリストがガラス窓を拳で破るというあたリ...(これが結構女性に受けているのはやはり『熱いフランツ』を見たいということなんでしょうか?) (4/6-07:17) No.1974
Curious George Sand > 『ジプシーと音楽』の第二版にカロリーネが追加した「反ユダヤ思想」は普通、カロリーネとはお互いに譲れないことに関してはもう最初から議論を避けていたリストにとっても、あえて触れずにはいられなかったようです。
結構笑える(本人たちは真剣なんですが)のは人前でも喧嘩しちゃったり。
コジマも怒鳴りあいの喧嘩のあとドアをバタッとしめて自分のうちに帰ってしまった父親を目撃。(カロリーネとリストは目と鼻の場所に住んでいたが。)
少し興奮が鎮まると『彼女は本当は心根の優しい女性なのだが...』とボヤいているらしいです。 (4/6-22:14) No.1977
ふゆひこ > そのエピソードはすべて知らないです。『ハンガリーにおけるジプシーと音楽』に“反ユダヤ思想”的なものが含まれているのですか。 (4/10-03:46) No.1992


ギャラクシー・オブ・ソロイスツ ≪ジェニー・リンド≫投稿者:ふゆひこ 投稿日:2004/04/06(Tue) 02:11 No.1971

ウォーカーがよく、リストが関連した演奏会で、有名なスター奏者が出演したものを、こう呼んでいます。過去ログで“室内楽”に関することが話題になったときに書きましたが、ベートーヴェン記念式典でジェニー・リンドも歌ったとのこと。

でですね。おととい、本屋で、柏書房(だったかな?)の『ヴィクトリアン・パンチ』という大型の豪華本を立ち読みしてたんですよ。ヴィクトリア時代のパンチ誌(に載ったのかな)のカリカチュア集。20000円もする本です。それが5冊シリーズぐらい。リストが載っていないかなー、と思ってみていったのですが、リストはありませんでした。1841年からはじまっているので、もう1年前なら載っていたかも。

代わりに、載っていたのがジェニー・リンドなんですよ。リストの風刺画では、リストは女性観客から歓声を浴びていますが、ジェニー・リンドは男性ファンに囲まれてます。それはもう“リストマニア”と同じくらいの熱狂ぶり。紹介されている戯画では、例えば、太った男が、ジェニー・リンドの演奏会を聞いた後は、(人ごみに揉まれて)げっそりスリムになっている(笑)、とかそんな調子。

ジェニー・リンドとリストが出演したというベートーヴェン記念式典というのは、当時すごいインパクトだったのかもしれないですね。

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Curious George Sand > 本当にあなたはすごい。げっそりスリムは笑える。あの式典は音楽家同士も同窓会的で楽しかったんじゃないでしょうか。 (4/6-07:05) No.1972



シャンドール・テレキー伯 ≪決闘について≫投稿者:Curious George Sand 投稿日:2004/04/04(Sun) 06:14 No.1945

なんと、この人1842年にリストに代わり決闘をしているそうです。
という事はローラ・モンテスをめぐってのリチノフスキーとの決闘はやはり本当だったのだろうか。(何とも危ない。)

テレキー伯は当時の仲良しのひとり。あのジプシー少年ヨージーを連れてきたのも彼です。

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ふゆひこ > すごい事実ですね。ちょうどこの前の土曜日に本屋さんで『決闘全書』(原書房だったかな?)という本を立ち読みして、生々しい図版を見てきたばかりです。以前にも人から、決闘で死ななければ、歴史を変えたような人物が何人もいる、と聞いたことがあります。で、いま図書館から借りている(すでに返却期限は過ぎている(笑))『近代の誕生 U』(共同通信社)にも決闘の章がありました。イギリスでは19世紀前半あたりから反決闘の気運が出てくるのですが、ナポレオン主義後のフランス、あとドイツでは決闘が蔓延するそうです。 (4/6-00:25) No.1955
ふゆひこ > 興味深い事実がいろいろと紹介されています。プーシキンが決闘で命を落としたのは有名ですが、バイロンも決闘好きだったそうです(まぁ容易に想像つく)。彼は肌身離さずピストルを携え、“若いころマルタ島でウェリントンの参謀と決闘しそうになった”“1818年にはトマス・ムアと決闘寸前になった。ただ、このふたりの詩人が現実に撃ちあうつもりだったとは思えない”“バイロンの手紙には決闘の脅しがかなり出てくるが、せいぜい大見えのたぐいで、その理由もはっきりしない。”(以上 P175)とのこと。ロマン主義のイコン、ロード・バイロンの精神に決闘がこびりついているわけです。 (4/6-00:34) No.1956
ふゆひこ > あと、おもしろいのはこれです。“ナジェンダ・ドゥローヴァは男を装い、当時ロシア騎兵隊に入っていたが、何度も決闘の介添人をつとめた。うっかり巻きこまれないよういつも用心したという。「ほんとに馬鹿らしい。ふたりとも頭が地面に届くほど身をすくめて、手だけ伸ばして振り回すのだから」と彼女は手記に書いている。”リストのまわりの決闘沙汰もこんな程度ならいいのですが(笑)。 (4/6-00:37) No.1958
ふゆひこ > 僕が、謎なのはピストルの決闘です。『決闘全書』でも図版を見ましたが、ずいぶん至近距離で撃ちあうんですよね。拳銃の精度が低かったのかな?。トーマス・マンの『魔の山』にも決闘の場面が出てきて、そこでは、最初“彼は五歩の間隔と、必要だったら三回ずつの撃ちあいを主張した”という“残忍な条件”で、交渉の結果“十五歩の間隔でむかいあい、撃つまえにそれぞれ五歩だけ前進できる”(以上 岩波文庫 下巻 P622)というルールになります。それでも近すぎる気がします。 (4/6-00:43) No.1959
Curious George Sand > ウオーカーはリストの決闘に付いて全然触れてないですよね。(ショパンは一回、サンドの元愛人マルフィーユに挑戦されてます。)
ベルリオーズの手記からもリストが一度ハンガリー人と決闘しようとするのを止めた。と書いていますし、リストの死亡を伝える記事でも上記のリチノフスキーとの〈唯一の決闘)という表現が出てくるわけですが、もしテレキー伯がリストの『チャンピオン』だったとするとこれは完全に「リストとの勝負」であり相手は誰なのか、何が原因なのか、また、どちらが挑戦者(つまり侮辱された側)なのかということが知りたいとなるわけですが...
面白い本があるものですね。私も興味有ります。
リストの身代わりになるなんてテレキー伯はよっぽど仲が良かったんですね。
(4/6-00:48) No.1960
Curious George Sand > おっしゃるとおり、「五歩」は当時の単発中の性能でも、ド素人でもはずせない距離です。
ですから、やはり形式的な(30歩)一発のみよりも『三回』や15歩のあとさらに5歩前進は完全に『命がけの決闘』を意味しますよね。
きっとその本にも出てくると思いますが挑戦者が侮辱の程度によって「最初に血を流したものが負け」「どちらかが命を落とすまで」また、どの武器を使うかを指定するのですが、けっこう『介添え人』が裏で工作するという事もあったはずです。(両者の介添え人としてはやはり死に至るというのは気のはやることではないですから) (4/6-00:58) No.1962
Curious George Sand > "No, NO, and No again"のところでもリストが『今すぐ戻ってしっかりカタを...』というのがありましたから、あるいは日常的表現として使用されていたことも確かですね。あの表現はダグー伯に宛てた物ではなく、マリー宛の書簡ですから。 (4/6-01:02) No.1963
Curious George Sand > ところで、このテレキー伯の決闘の出典はリスト博物館の展示物カタログの解説です。だから原因が書いてない。 (4/6-01:04) No.1965
ふゆひこ > なんか、微妙にタイミングがずれながらリアルタイムで会話してますね(笑)。書き込む前にVYでリチノフスキーとテレキ・シャンドールを調べたのですが、載っていなかったですね。『近代の誕生 U』でもずいぶん紹介されているのですが、貴族の子息とかもしょっちゅう決闘しているんですよね。軍人はもっと頻繁。政治家、弁護士等もかなり。“介添人が裏で工作”と言われるように、決闘というのは名誉を隠れ蓑にした、政治的暗殺であるケースもあるようです。30歩が一般的なのですか。それなら分かりますね。想像するにリストの決闘沙汰というのはたぶんかわいいものじゃないでしょうか。バイロンの日常にたくさんあったような感じかな。戯画でチェロ将軍をサーベルで突き刺すリストがありますね(笑)。 (4/6-01:39) No.1969


ドン・サンシェ   投稿者:Curious George Sand 投稿日:2004/04/03(Sat) 11:33 No.1944


やっと見つかった『ドン・サンシェ』。プラハのCD屋で見つけました。一幕オペラでリストがリナ・ラマンに「ああ、そういうのも書いたことがあるが残念ながら最終版草稿はパリオペラにあって、火災の時焼失してしまった。」
といいつつじつはきれいに装丁された草稿がパリオペラの所蔵品の中から近年になって見つかったというものです。
(あまりにもいい加減なリストの記憶。)
でもひょっとして『焼失しているという本人の回答』を無視してあるかもしれないと探した人はえらい。
リスト関係はこれからもいろいろ見つかりそうです。というのもコジマの書簡などがまだ学者にも手をつけられることなくパリやバイロイトに所蔵されているらしいのです。そういう書簡の中にきっと貴重な情報もまだあるに違いないと思われます。

第一印象は「うーん、古典派オペラ=アマデウス」という感じ。
パパが息子をプロモートするために企画したもので本人よりもパパの方が熱心だったことがアダムリストのチェルニー宛書簡などからも解るようです。(進み具合をいちいち報告している。)
歌詞は仏語。実質的には少年リストの初大作という事になるのですが完成作品でありながら「当時の教師パエールの手が入っているであろう」という憶測からあまりというかほとんど存在を知らされることがありません。


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ふゆひこ > フンガロトンの2枚組みのやつですよね。僕も持ってます。日本では結構容易に手に入るんですよ。僕が買ったのは7年前ぐらいですけど、CD屋さんで見つけたとき(秋葉原の石丸電気(笑))、自分の目を疑いました。まさかこんなものが録音されているなんて、思ってもみませんでしたので(もっと驚きは、最近の聖スタニスラウスです)。これはパエールの作品と考えた方がいいですね。ここまでしっかりしたオペラを少年期のリストが作れるわけないです。よく聴き込んでいないのですが、注意深く聞けば、リスト的な旋律が聞こえてくるかもしれないですね。 (4/5-23:46) No.1952
Curious George Sand > あの、スタニスラウスのCDはある教会の特別企画CDのようです。私ものけぞりました。買おうかと思っているところです。 (4/5-23:57) No.1954
ふゆひこ > “聖スタニスラウス”のCDは、なかなかお薦めですよ。まだそんなに聴き込んでないですが。フンガロトンの“ドン・サンシュ”は1986年、リスト没後100年記念のようです。なので生誕200年にもフンガロトンがなんかしてくれるな、と(笑)。 (4/6-01:13) No.1967


デヴェリア、ダンタン 投稿者:じょるじゅ 投稿日:2004/03/12(Fri) 02:40 No.1817

おお、ベルバラリスト?女性に人気ありそうじゃないですか。いかにも。結構カジュアルなリストをよくあらわしていると思うんです。いわゆるスナップだから好きなんです。 
おお、ユージェーヌ・デヴェリアも画家ですねよく考えると。レーマン、シェファー。ポールとアルフレッド・デ・ミュセ、エルツ兄弟。皆友人ですね。

ダンタンのイラストでも小指の間に余計な指が生えてます。
リストは、「あんなに髪長くない」といったら、ダンタンが余計長く作ったらしいです。(爆笑)
ダンタンの絵の下にちょっと見える記事で「エドワード・バルワーが脚本を完成した」とありますが、このバルワー、例のマリーの「浮気の許可を下さい」の手紙の人ですよ。リストが「相手はバルワーだね。どうして名前を言わないのか?」わはは。こんなところに出てくるなんて。 面白すぎ
ロスチャイルドとか、ベルリオーズは確かに笑える。ベルリオーズはよく風刺の元になってたんです。洋服のセンスとかも結構派手だったようで。

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ふゆひこ > バルワー、ミュッセ、デヴェリアといった人達については、ほとんど知らないです。作品を鑑賞してないな。マリー・ダグーの“浮気の許可”というのはPAST.LOGの“NO AND NO AGAIN”のところで出てきた話ですね。直接的にベルリオーズではないんですが、ベルリオーズをモデルにしていると思われる戯画で、さまざまな機械、蒸気機関が音楽を奏でているという、産業革命を背景にしたものがあるんですよね。 (3/14-11:18) No.1824
じょるじゅ > バルワーは全然”No,No”を読むまで知りませんでした。ミュセは詩を幾つか読んだことはあると思うのですがその頃は理解できなかったのだと思います覚えていません。日本ではどのグライン翻訳が出ているのでしょうか、米国では、驚くべきことに皆無です。日本の方が仏文学の訳は圧倒的に多いと思います。(サンドなどまで含めて。) (3/14-14:41) No.1834
ふゆひこ > 読んだことないですけどミュッセは岩波文庫とかで普通に手に入りますよ。ジョルジュ・サンドはあんまりないんじゃないかな。フランス文学の主要な作品はやっぱりたいがい翻訳されてますね。僕はほとんど読んでないです。 (3/19-00:42) No.1845
ふゆひこ > NO1824の書き込み関して。リストの方の戯画で、もっとストレートなものがありました。ドレーク・ワトソンの『LISZT』に載っているのですが、1876年8月20日にウィーンの新聞?か雑誌に載ったもののようです。その戯画では、リストがピアノを弾いていて、その後ろには数多の蒸気機関が動いています。そして釜(?機関車で石炭放り込むところ)にベーゼンドルファーがスコップを持って石炭を放り込んでます。そして、活発に動く蒸気機関からもくもくと立ち上がる煙はワーグナーの横顔(笑)。バイロイトフェスティヴァルを推進するリストを揶揄している戯画のようです。 (3/28-23:19) No.1917
Curious George Sand > アキレ・デヴェリアの描いた『ハリエット・スミソン』の絵がリスト博物館のベルリオーズ展にありました。
前にも少し書いたように、デヴェリアは当時リストの肖像などもスケッチしており、同じ遊び仲間の一人だったようです。
(4/3-11:05) No.1943
ふゆひこ > ハリエット・スミッソンの絵も描いているのですか。で、ネットで検索したらあんまり冴えない絵が出てきました…。これかな?http://www.hberlioz.com/Photos/BerliozPhotos6.html (4/5-23:40) No.1951
Curious George Sand > そうそう、二つ目の絵。(ふゆひこさんどこに行かなくてもいいじゃないですか!)
これはコピーしたような感じですね。まあ、デヴェリアは挿絵、イラストレーターというかんじでしょうね。 (4/5-23:56) No.1953
ふゆひこ > 絵画はやっぱり実物を見ないとだめでしょうね。実物を見れたGSさんがうらやましいです。今日、絵葉書届きました。ありがとうございます。額に入れて飾ってみます。 (4/6-01:10) No.1966


フロム・ダスク・ティル・ドーン ≪死の舞踏≫ 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2004/03/25(Thu) 03:36 No.1898

“死の舞踏”を調べていて、面白いことを知りました。VY P150〜151です。1832年当時、パリではコレラが流行し、日常的に人々が死んでいきました。“死”というものが非常に身近になるわけです(リストのパリ時代を、リストの若い頃の肖像画や、華やかな貴族社会のみのイメージではとらえきることは出来ないですね。ペスト、コレラ、下水処理の未熟さ、悪臭の漂う街、そんな時代です)。

リストはその頃に“死”のイメージに取り憑かれだします。それは、その後、近親者の死などに引き継がれていき、リストの生涯を通して作品に色濃く現れる性質となります。それで次はVY P151から。

“ダッシュ伯爵夫人は、リストが夕暮れ時から夜が明けるまで『ディエス・イレ』のテーマを無数のバリエーションで演奏している間、プロヴァンス通りのビルディングの住人達といっしょに一晩中起きていた、ということを彼女の『回想録』で詳細に書いている”

何か鬼気迫るイメージですね。一晩中“ディエス・イレ”とは・・。“死の舞踏”は、もっと多くのバリエーションがあったんでしょうね。はなはだ近所迷惑な話ですが、リストの演奏で起きていられるなんて、そんな迷惑なら大歓迎です(笑)。

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ミチ > 暗い!暗すぎる!(笑)
でも、まさに芸術家リストの姿が目に浮かびます。
「芸術は苦しみと悲しみから生まれる」というピカソの発言を思い出しました。 (3/25-21:07) No.1901
ふゆひこ > このイメージ自体が人を虜にするような力がありますよね。うーん。“死の舞踏”の作曲年代と合わないんですよね。リストは1832年12月にベルリオーズの幻想交響曲を聴いて感激した、とのことなので、こちらの“ディエス・イレ”の影響でしょうか。ダッシュ伯爵夫人のエピソードが12月のことならば、辻褄が合うのですが・・・。 (3/26-01:17) No.1908
ふゆひこ > “死の舞踏”の“デ・プロフュンディス・バージョン”ですが、僕はハワードの53b巻でしか聴けないと思っていたら、スティーブン・メイヤーが録音していました。中古屋で見つけて買っちゃいました。僕には、この“デ・プロフュンディス・バージョン”はとてつもなく恐ろしく聞こえます。メイヤーのCD解説を書いている濱田滋郎さんは“デ・プロフュンディス”が使われることで、「“悪魔的なカーニヴァル”だとみなしがちだが、(略)第2版を聴けば、作品に新しい光が当てられたことを感じぬわけにはいかない」と書かれています。おそらく“宗教性、精神性を感じ、作品に深みが増している”みたいなニュアンスだと思うんですが、僕は全く違う印象を持ちました。よりいっそうの“恐怖”、という感じで、上記のフロム・ダスク・ティル・ドーンのエピソード(←勝手に命名しました(笑))をより強くイメージさせます。公にされていない第1版というのは、さらにおぞましい世界だったのでしょうか。 (3/31-01:27) No.1923
ふゆひこ > “死の舞踏 デ・プロフュンディス・バージョン”で、最も異形なのが、冒頭のゴングの音ですが、よく他の作曲家も使っているのでしょうか??僕が知っているのはケルビーニの葬送行進曲ぐらいなんですが…。 (3/31-01:30) No.1924
ふゆひこ > ケルビーニはレクイエムでも使ってました。 (3/31-01:37) No.1925
ミチ > ケルビーニについてショパンは「音楽について論ずることをしないで、ただコレラと革命のことをだらだらと話しているミイラ」と、手紙に書いてるそうです。ちなみにパリのペール=ラシューズの墓地のほぼ隣に、この2人は眠っているらしいですよ。ウケる!ケルビーニは相当、嫌われ者だったらしいですよ。関係ない話ですいません。 (3/31-23:27) No.1927
ふゆひこ > ケルビーニについてほとんど知らないので、なんとも言えないですが、ウォーカーも“メランコリックな人物”と書いていて、相当付き合いづらい難物だったようですね。リストがパリのコンセルヴァトワールに入学できなかったのも、当時の学長だったケルビーニが“フランツ・リストくんは外国人だから”という理由で反対したせい、とのこと。ケルビーニの音楽は、相当優れていると思うんですが…。 (4/2-00:59) No.1929
ふゆひこ > ミチさんが紹介されたショパンの記述は、イメージの関連・連想という点で興味深いです。もともとこのスレッドは“コレラ”のイメージから始まり、そこから“ゴングの音”“ケルビーニ”につながり、また“コレラ”というキーワードが出てきたのですから。僕はこういうイメージの関連を貴重に思います。 (4/2-01:02) No.1930
ふゆひこ > “ゴング”と“タムタム”というのは違うんですね。白水社の『図解 音楽辞典』によると“タムタム tam-tam”は極東起源で18世紀末から西洋オーケストラに入ったそうです(P29)。“ゴング gong”は中央に突起があるタイプで、ジャワ起源。19世紀中頃から西洋オーケストラに加えられたそうです。“死の舞踏 デ・プロフュンディス・バージョン”で使われているのが、どっちか分からないです。ハワードはライナーで“Gong”と書いていますし、メイヤーのライナーの方では“タムタム”と書かれています。音で判断できるのかな…?。ちなみにポピュラーで使われるドラムセットのタムタムは“tom-tom”で、ぜんぜん違うものです。 (4/2-01:09) No.1931
ふゆひこ > 19世紀において、“ゴング”というのは葬送曲などで使われたのでしょうか??“弔い”のイメージがあるのならば、“死の舞踏 デ・プロフュンディス・バージョン”は濱田滋郎さんの言うとおり、従来の“死の舞踏”のイメージ・様相を変えてしまいますね。 (4/2-01:12) No.1932
ミチ > おお。コレラが上に出ていることをすっかり忘れていました。当時の深刻な社会問題だったのですね。それにしても、一晩中弾いていた死の舞踏を聴いてみたいですね。 (4/2-23:51) No.1935


リストの英語の歌 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2004/03/22(Mon) 01:17 No.1885

今日、気づいたんですけど、リストの歌曲、合唱曲で英語の作品がありますね。意外でした。要は詩人が英米の人の場合にそうなります。

ひとつはロングフェローの詩をテキストとした“シュトラスブルク大聖堂の鐘”(S6)何回か聴いてたんですが、気づきませんでした(笑)。CDライナーを読むと、最初カロリーヌ・ヴィトゲンシュタインが、リストにドイツ語訳されたテキストを送り、リストは最初それで詩の内容を理解し、1874年の夏には作曲したそうです。その後、9月にピアノ版(“エクセルシオール”)が作られ、10月にアメリカ人の弟子のマックス・ピナー(?発音分かりません)の手助けで、原語の英語にも合うように作曲され、バイリンガル・スコアができたそうです。フンガロトンのCDでは英語で歌われています。

もうひとつはリーダーで“行かないで、幸福な日よ”(S335)です。これはイギリスの詩人テニソンのテキストによります。

他にもあるのかな。ちゃんと調べてないです。

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george > それはすごい。米国でクラシックがはやらない理由に「言語の壁」があるんです。で、英語で歌われているヘンデルのメサイアなどはやはり圧倒的に人気がある。アマチュアでもコーラスに入って「ハレルヤ」を歌えるからです。
という事は、リストも英語のリーダー、合唱曲などを集めてCDにすれば広がりやすくなるのかも。 (3/22-02:35) No.1888
ふゆひこ > ざっと見た感じ、英語の曲はこの2曲だけのようですね。オルガ宛の書簡が出典だと思うのですが、サールの作品表で“計画”のところに記載されているロングフェローのテキストでの朗唱作品が作曲されていれば、英語のテキストのみのCDも実現できたかな。 (3/23-01:20) No.1889
ふゆひこ > あと宗教合唱曲のラテン語というのは抜きにして、例外的なのはイタリア語歌曲でしょうか。“真珠”というのと、ブランディーヌのために作った“金色の髪の天使”の第1バージョンがそうです。やはりそれぞれテレーゼ・ホーエンローエとボチェルラというイタリア人によるテキストです。ああ“ペトラルカのソネット”もそうか。そんな例外じゃなかった。“サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ”はどうなんでしょう(笑)。せっかく楽譜に詩が書いてあるのだから、だれか歌えばいいのに(笑)。 (3/23-01:31) No.1890
ふゆひこ > と、思ったら、自分のサイトで“サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ”のところで1847年に歌曲が作られた、と書いていますね??でも、サールの作品表にはないし、どこにもそんな情報がでてきません。僕はどこからひっぱってきたのでしょうか?あやしいので判明するまで、その記述を削除しました。 (3/31-01:09) No.1922


超絶技巧練習曲 投稿者:たえりん 投稿日:2004/03/25(Thu) 14:09 No.1899

3回の改訂で48曲から24曲、12曲に題名が変わっていきますが、それについてリストが述べている手紙等ありますか?全音版1稿の楽譜の解説を見ても、余計な詮索はしない、とありますが手記があるならば、やっぱり気になります。そして、2稿は12曲なのに、なぜ24曲と言って売り出したのでしょう。見栄でしょうか??

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ミチ > その辺の事情はリスト本人に聞かないとわからない事だと思いますが、私が思うに、あまり深く考えずにつけた名前だと思います。(フランツ先生、ごめんなさい)
「バッハの平均率みたいに48曲の練習曲を作ってみようかな〜」とか「ショパンみたいに24曲でいっかな〜」と思ったけれども、「まあ、12曲でいっか」と思って、そこに落ち着いたのではないかと、私は個人的に思っています。
フランツ先生、本当に申し訳ありません。(笑) (3/25-21:00) No.1900
ふゆひこ > ちらちらと持っている書簡集を見てみたのですが、ずばっとしたことが出てこなかったです。何か言っているとは思うんだけどな・・・。継続して調べてみたいです。ちなみにシューマンは『音楽と音楽家』で“リストは全調性にわたって練習曲を書くつもりらしいから、いずれ今後の分冊の中で発表されるだろう”(岩波文庫 吉田秀和訳 P141)という記述があります。ミチさんの言われるとおり、バッハ、ショパンの作品が念頭にあったのだろうと思います(24のグランド・エチュードの時のショパンの影響については、僕のサイトのVOL34の感想も参照してみてください)。あと重要なことだと思うのは“出版社の意向”というのもあると思うんですよね。“続巻発売予定!”と銘打てば、売れます(笑)。 (3/26-00:59) No.1905
ふゆひこ > 『ピアノの誕生』(西原稔著)で、いま読んだのですが、モシェレス、フンメルもリストの“24の大練習曲”以前に、24のエチュードを完成させてますね。 (3/26-01:02) No.1906
ふゆひこ > で、結局12曲しか作られなかった(12のエチュードのときに、その後改訂されなかった1曲があるので、正確にはリストは13曲作ったことになりますが)という点で、注目すべきが“標題”が付けられたことだと思うんですよ。リストの中で、12曲の作品の位置づけが変わってきたんじゃないかな。48曲の中の、あるいは24曲の中の、12曲という数学的な捉え方ではなく、12曲の独立した作品という意味合い、性格を確立した、ということではないかな。 (3/26-01:07) No.1907
たえりん > なるほど。エチュード、色々作曲するうちに「これは標題付きの12曲でまとめよう」となっていったのでしょうね。・・・でも、もしずばっと言っているのが見つかったら掲載お願いします! (3/26-20:21) No.1911
ミチ > たえりんさん。
ミチ・・・・・・悪い回答例
ふゆひこさん・・良い回答例
だと思ってください。(笑)
ふゆひこさんの説明は説得力に溢れてますね。勉強になります。 (3/27-01:57) No.1914
たえりん > ミチさんへ。
フランツ先生と言えども考えの元はそんな所からですよね。あんまり深く詮索しないほうがいいって、そういう訳でかも・・・。 (3/28-02:15) No.1915
ふゆひこ > 書簡集をまたぱらぱら見てみましたが出てこないです…。またなんか違う書簡集を買おうかな…。僕もミチさんの考えは悪い例だなんて思っていなくて、僕もベースはそういうところだと思います(ミチさんが書かれたので僕は書かなかっただけです(笑))。音楽家に限らず画家、小説家、詩人、ほとんどの芸術家って、クリエイトの野心として“世界をすべて表現する”みたいなのを持つと思うんですよ。秩序だったミクロコスモスを作り上げようとする。ミチさんがソナタの話のときにバルトークのミクロコスモスを持ち出されましたけど、数多くのエチュードが生み出されていった結果、20世紀に“ミクロコスモス”という名のエチュードがバルトークによって発表されることは、その“野心”をベースにしている帰結だと思います。リストの場合12曲で落ち着いたというのは、“12”という数字がまんざら秩序から外れていないということもあると思います。このあたりの話は、先に紹介した『ピアノの誕生』で“エチュード信仰”というタイトルの章が参考になります。 (3/28-23:48) No.1919
ふゆひこ > “24の大練習曲”についてのリストの面白い記述があったのですが、訳がさっぱり分からないんですよ(笑)。完全に誤訳していると思うんですが紹介します。『AN ARTIST'S JOURNEY』のP89です。1838年、ヴァイオリニスト、ランバート・マサールトに宛てた書簡からです。

“観客の賛同と私の確かな感触に勇気づけられ、私はさらに向こう見ずにも、私のお気に入りの新作“24の大練習曲”から“前奏曲”を披露することで、私のささやかな成功を落としてしまった。私の考えでは、これはすばらしい作品だ。しかし“練習曲”という言葉が、即座に観客に警戒させた。大多数の観客の不安を表明するために、中央フロアのイスから一人の男が叫んだ。“私は劇場に練習しにきたのではなく、楽しみにきたんだ!”そして確かに、私は、私室においてだけでなく、どこででも、私の関節や10本の指を柔軟にするという目的のエチュードを私が演奏するという奇妙な考えを気に入ってくれるよう観客を説得できなかった。このように私は、観客が私の演奏を聴くことにおける忍耐を観客の好みの特色だと考えたのだ。”

最後の方、さっぱり??です(笑)。 (3/29-01:13) No.1921

Liszt arr by Busoni ≪updated≫ 投稿者:ミチ 投稿日:2004/03/19(Fri) 19:57 No.1852

NMさんのところで話題にしたのですが、リストのブゾーニ編曲が色々ありましたので載せてみます。

★Liszt ? Busoni
#Polonaise no.2 in E, with final cadenza
#St. Francois de Paule marchant sur les flots
#Grand etudes de Paganini (全曲)
#Hungarian Rhapsody No.19
#Mephisto Waltz No.1, Newly transcribed from the orchestral score 
#Heroischer Marsch im Ungarischen Stil
#Variationen uber den Basso continuo der Kantate : "Weinen, Klagen, Sorgen, Zagen"
#Scherzo in G moll ?

★Meyerbeer - Liszt ? Busoni
#Fantasie und Fuge uber den Choral "Ad nos,ad salutarem undam "

★Mozart - Liszt ? Busoni
#Reminiscences de Don Juan
#Fantasie uber zwei motive aus W.A.Mozarts "Die Hochqeit des Figaro"

★Donizetti - Liszt ? Busoni
#Concert Waltz on Two Themes from "Lucia and Parisina"

★Gounod - Liszt ? Busoni
#Waltz from Gounod's Faust(with Busoni Cadenza)

★Work for 2 Pianos
#Spanish Rhapsody

★Works for Piano and Orchestra
#Spanish Rhapsody
#Totentanz

★Work for Cello and Piano
#Valse oubliee No.1

★Orchestral Work
#Sonetto 104 del Petrarca

ブゾーニはやっぱりリスト信者ですね!
スケルツォは何のための曲か分からなかったので一応ピアノ曲に入れておきました。
この情報の信憑性は...ネット上でそういうものがあると確認しただけで、自分で存在を確認したわけではないので、あんまり信用しないでください。(笑)

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ふゆひこ > NMさんのところでも読ませていただきました。ずいぶん作ってますね。パガニーニ・エチュードって全曲作ってるのですか。知りませんでした。興味があるのは、やっぱり管弦楽、室内楽版かな。“忘れられたワルツ 第1番”のチェロとピアノって聴いてみたいな。 (3/20-03:27) No.1855
じょるじゅ > 「忘れられた...」いいですよね。メフィスト一番はオーケストラから作られたものだったんですか、いつもなんだろうと思っていた。見落としです。 (3/20-10:23) No.1856
ふゆひこ > “スケルツォ ト短調”って、リストが少年の頃に作っているやつになるのかな。ハワードだと26巻に入ってます。S153です。 (3/20-11:38) No.1858
ふゆひこ > ハワードの解説を読み直したら、こんなことが書かれていました。“ピアノ小品 ト短調は、ブゾーニの1927年版のおかげで、長いこと“スケルツォ”として知られてきたが、これはリストによって与えられたタイトルではない。スケルツォというよりは、ベートーヴェンの作るようなバガテルに近い。”ブゾーニも面白い作品に注目しますね。 (3/20-12:10) No.1862
ふゆひこ > ↑あ、最後の一言は僕です。紛らわしくてすいません。 (3/20-12:11) No.1863
ミチ > おお。と言うことはスケルツォのブゾーニ版があるというのは確実ですね!私が驚いたのは、ペトラルカのソネットのオーケストラバージョンです。一体どんな風になっているのでしょう。 (3/20-20:20) No.1869
ミチ > ブゾーニのピアノロールとペトリ以外でも著名なピアニストによるこれらの録音もいくつか残ってます。ホロヴィッツのパガニーニエチュード2番、オグドンのラ・カンパネラです。あとウィリアム・カペルのメフィストワルツもブゾーニの編曲っぽいのですが詳しく分かりません。 (3/20-20:38) No.1870
ミチ > ブゾーニのリスト録音でハンガリー狂詩曲13番があり、他にピアノロールで鬼火、パガニーニエチュード3番、5番、ポロネーズ2番などなどたくさんありますが、ピアノロールってなんか凄さが分からないんですよ、私にとって。資料的価値はあるんでしょうけど。。 (3/20-20:57) No.1871
ふゆひこ > “ペトラルカのソネット”のオーケストラバージョンは想像できないですね。これも聴いてみたい。たくさん録音持ってるんですね。ピアノロールの音は聴いたことがないので、なんともいえないですが、仕組みを考えると実際の演奏を伝えることは難しいのだろう、と僕も思っています。 (3/20-23:35) No.1874
じょるじゅ > ピアノロールはもっと注目されるべきです。プレイヤーピアノのように、ピアニストの弾いたようにピアノロールに記録されていくのでそのロールをいれれば「エミーユザウアーのカンパネラ」とかが生で聞けるわけです。
デジタルプレイヤーピアノ(ヤマハのデイスクラヴィアとにたようなもの)のソフトの会社がピアノロールからCDにトランスファーしたりしています。
技術的には可能です。私、ガーシュイン本人の弾いたラプソディ聞きましたが、感動のあまり店で涙がチョチョぎれて困りました。
こちらではピアノロール再生機の付いたピアノとかまだちゃんとあって、そういう人は古物商などからロールを仕入れているみたいです。ロールを売っているサイトもあります。 (3/21-01:43) No.1878
ミチ >http://www.rprf.org/PDF/Playela_Catalog.pdf
↑こちらのピアノロールの一覧は見てるだけで楽しめます。ルイ・ディエメルとラザール・レヴィの演奏を聴いてみたい。 (3/23-19:50) No.1891
ミチ > ↓こちらがトップページでした。
http://www.rprf.org/Resources.htm
でこちらのサイトで更なるブゾーニ編曲を発見!

★Liszt - Busoni
#Hungarian Rhapsody No. 20 (Unpublished)

★Organ Work
#Fantasia on Themes from the Opera “Le Prophete” of Meyerbeer

何回アップデートしても更に出てきます。(無意味なことが好きですいません。)
他にあるのかな〜。ブゾーニ研究家とかいたら話をしてみたい。(笑) (3/23-20:32) No.1892
ミチ > で、こちらに夢にまで見た、ブゾーニのレパートリーが載っています。すげ〜!!音楽史上最高のリスティアンは彼に決定です(笑)。
話が飛んで恐縮ですが、バルトークが初のピアノリサイタルを開く際になんと観客に当時の”2大ピアニスト”とされていたブゾーニとゴドフスキが聴きに来ていて、バルトーク本人は「非常に緊張した」と語っています。なんとなく面白いエピソード。 (3/23-21:09) No.1893
ミチ > 何回もすみません。話を元に戻しましょう。ブゾーニのピアノロールをいくつか聴きましたが、なんかヨタヨタしてて気分が悪くなりそうです。保存状態が悪いとロールがダメになっちゃうのでしょうか?それともこれがブゾーニの実力なんでしょうか?普通の録音はヨタヨタした感じは無かったんですけどね。しかしスクリャービンの自作自演のロールはすごいです。後先考えずに突っ込んでいく感じ。(笑) (3/23-21:26) No.1894
ふゆひこ > おお、そのピアノロールのサイトにブゾーニのサイト内サイトとも言えるようなページがありますね。ブゾーニについてはみすず書房で結構厚い本がでていたと思います。ページをめくったことがないですが、そこに作品表とか載っていればいいですね。Organ Work“Fantasia on Themes from the Opera “Le Prophete” of Meyerbeer”というのは“アド・ノス・アド・サルタレム・ウンダム”だと思うのですが、それをオルガン版で、フーガ部を除いて編曲している、ということなのかな。初リサイタルでブゾーニとゴドフスキーが聴きにくるなんて、バルトークは鳴り物入りのデビューだったんですね(笑)。 (3/24-01:05) No.1895
ミチ > みすず書房の本はチラっと見たことがありますが、たしか「ブゾーニのオペラ」と「現代音楽作曲家ブゾーニ」に焦点が当てられていたような本だったと思います。アマゾンで「Busoni and the piano」とかいう本があったのですが、1万円以上してなかなか手がでません。 (3/25-21:12) No.1902
ミチ > Fantasia on 〜 はアドノスかもしれませんが、私は違うのではないかと思っています。theme"s" なので預言者から「複数の主題」を抜き取っての編曲なのでは、それと作品表を見るとアドノスの次がこの作品なので、もしアドノスのthemeならばfantasia on "ad nos〜"となるのではないでしょうか。わかりませんが。。。 (3/25-21:17) No.1903
ミチ > ちなみにバルトークは「非常に緊張した」が「大成功だった」そうです。 (3/25-21:20) No.1904
ふゆひこ > おお、なるほど“themes”となってますね。ただ、そうなるとマイアベーア〜ブゾーニとなってしまい、マイアベーア〜リスト〜ブゾーニではない可能性が考えられます(上のブゾーニサイトではリストのところにありましたね)。リストの“予言者のイラストレーション”の主題をいくつか組み替えたということでしょうか??聴いて確かめてみたいですね。バルトークはその辺が大物たる所以でしょうか(笑)。 (3/26-01:34) No.1909
ふゆひこ > リスト〜ブゾーニ編(校訂?)の“スケルツォ ト短調”について、VYに記述がありました。P120 1827年のロンドン訪問のところです。

“このロンドン訪問の間に、リストが作曲家としての能力を成長させたというさらなる証拠がある。5月27日、数時間の余暇時間の間に、彼は『スケルツォ ト短調』を書き上げた。これはリストの生前には出版されなかったものである。この草稿は、ブゾーニが1909年にロンドンに訪れブゾーニの所有となるまで、ロンドンで埋もれていたのだ。ブゾーニはこの草稿をオランダ人のピアニストで、その頃、王宮音楽大学の教師をしていたフリッツ・ハートヴィグソンから手に入れた。草稿自体に『スケルツォ』という呼称はどこにも見当たらない。これはブゾーニが書き加えたものだ。”

また注釈で、ブゾーニはこれを“first publish”として発表したのですが、1896年にすでに『allgemeine zeitung』(新聞ですか?)で発表されている、ということが書かれています。 (3/26-02:17) No.1910
ミチ > そのお話によると、スケルツォは編曲というより、ふゆひこさんが書いている通り、校訂の方が正しそうですね。白状しますと、ウォーカーの伝記はまだ持っていないのです。リスティアンの聖書、手に入れなければ、です。バルトークは大物ですね。あのプレッシャーをはねのけるのはすごいと思います。対照的にゴドフスキはステージフライトでコンサートで実力を発揮できることは少なかったそうです。 (3/27-01:49) No.1912
ミチ > リンクを貼り付けたロールのサイトはすごい!
この人がこんなものを!!と驚くものがたくさんあります。オイゲン・ダルベールのスケルツォとマーチがあったり、ルドルフ・ガンツのバッハ変奏曲があったり、ヴィルヘルム・バックハウスのポロネーズ1番(リスト)と超絶のエロイカがあったり。ほんとにビックリしました! (3/27-01:54) No.1913
ふゆひこ > ウォーカーの本は僕もじっくり読んでないのですが、つまみ読みでも面白い事実がいくらでも出てきます。ペーパー・バックだとそんなに高くないですのでお薦めですよ。ダルベールのスケルツォとマーチってすごいですね。ガンツという人は僕は知らないです。まだディスクになっていないピアノ・ロールというのはたくさんあるんでしょうね。 (3/28-23:14) No.1916


リストの書籍 出版情報  投稿者:くらら@ブラームス派 投稿日:2004/03/24(Wed) 16:02 No.1896

ご、ご無沙汰してます……。
久しぶりにこちらを拝見させていただきました。
着実に増えている情報量に圧倒。
わたしもがんばって更新せな、そう思いました。

独り言のように書き込み、ここを去るのはなんなので、リスト情報をひとつだけ。書籍なんですけど……。
もうすでに発表されているので、ご存知の方も多いかもしれませんが、来年2005年1月にリストの生涯と作品について書かれた本が出版されます。えらい先の話ですみません。執筆者は福田弥さんです。リスト研究でご活躍の方です。

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ふゆひこ > おお、くららさん、ご無沙汰してます。ああ、僕のサイトは、WEBの技術を一切無視して、ただテキストがたらたらと不規則に増えていくというサイトになってしまったのです(笑)。しかも更新しても、それを閲覧者に伝えないという勝手気ままさ・・・。ブラームス派の、WEBサイトらしいスタイルにはいつも感心してます(僕は定期閲覧者の一人ですよ(笑)。15万ヒットおめでとうございます)。

リストの日本語書籍がでるのはすばらしい!2005年1月なら、僕の時間感覚では“もうまもなく”です(笑)。福田弥さんは、アファナシエフのリスト・リサイタルのときにプログラムノートを書かれていた方ですね。それは期待の本ですね。 (3/25-02:50) No.1897
くらら > お返事いただいてたのに、書き込みが遅くなってすみません。こちらのBBSは本当に意見交換が活発ですね。勉強になります。リストの書籍ってなかなか世に出にくいんですよね。企画としてはかなりおもしろいと思うんですけどね〜。来年1月をお楽しみに!  (4/9-09:43) No.1989

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